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『東大教授が教える知的に考える練習』 柳川 範之著 草思社 [教育・学び]


東大教授が教える知的に考える練習

東大教授が教える知的に考える練習

  • 作者: 柳川 範之
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2018/02/09
  • メディア: 単行本



たいへん地味な本だ。最近はやりのビジネス書にあるような多色刷り、おまけに重要点にマーカーが前もって付されている風ではない。イラストもない。文字ばかりである。

内容もオーソドックスと言えばオーソドックスだが、それでも、その提供方法は決してアリキタリではない。与えられた情報・知識を基に考えるうえでの確かで永続性のある方法を、タトエを用いてたいへん分かりやすく提示している。身につけたなら一生モノの財産となるように思う。そして、その方法は決して難しいものではない。

情報が津波のように押し寄せてくる今日、情報に流されることなく、それらの情報を活用して、オリジナリティーのある思考の実(それは、なにかの解決策や独自の決定、アイデアの創出)を産みだすための秘訣が示されていく。

著者がまず勧めるのは考えるうえでの「クセ」を身につけることである。クセがついてしまえば、あとは、勝手に実は結ばれていく。クセが身に付くまでは、意識的な努力が必要だが、身についてしまえば、自動的に実は結ばれていく。

ノリの養殖に、それはたとえられている。海のなかで、網を張っていれば、網の間にノリが付着し、生長し、隙間だったところがノリで埋めつくされる。

そうした、クセを身につけた上で、さらに、意識的な工夫をこらすなら、AIには決してできない考えを産み出すこともできるようになる。そうした「練習」方法もでているが、勧められていることは決して難しいことではない。

そして、著者は終章を次の言葉で結ぶ。「考えることはけっしてつらいことでも小難しいことでもなく、楽しいことなのです」。そのような著者の思いを、洩らさず封じ込めたような本である。お勧めしたい。

(以下、目次)

はじめに
1章 情報洪水時代で変わる「頭の使い方」
情報洪水時代、新しい頭の使い方が求められる
なぜ「考える」ことの価値が高まってきたのか
変化の時代に必要とされる頭の使い方
いまだに「正しさの基準」に縛られている日本人
「正解」を探すことは考えることにつながらない
考えるとは情報を「調理する」こと
「知る」と「わかる」の違い
頭の良さには2種類ある
まわりの評価に合わせるより、自分で考えた結果に意味がある
コラム① 決めていくことで頭に判断基準ができる

2章 頭の中に質の良い情報が集まる「網」を張る
考えている人といない人は、情報の取捨選択の仕方が違う
あらかじめ頭の中に網を張って情報を待ち受ける
良い網を張っていると良い情報が引っかかる
くっついたものによって網を太くしていく
あせらず、自然に引っかかるものを待つ
自分の専門以外にも網を張っておく
ぼんやりとした好奇心をはっきりとした問題意識に変える
ネガティブな感情も問題意識に転換できる
感情を感情のままにしない、整理するクセをつける
オリジナリティーは完全にゼロからは生まれない
コラム② 短距離型と長距離型の勉強法

3章 知的に考えるための「調理道具」を揃える
いきなり考えてもうまくいかない理由
ものごとを抽象化して構造をとらえるクセをつける
できなくてもかまわない、クセをつけることが大事
考える土台をつくる頭の使い方① 幹をつかむ ② 共通点を探す ③ 相違点を探す
情報処理の基本は分類、ファイルの整理を同じように考えてみよう
考える土台を鍛えれば、より高度な思考が可能になる
無意識に行えるようにクセづけするのが、頭の情報処理の基本
コラム③ ものごとの裏側から見ると本質がわかる

4章 情報は流れてくるまま、流しっぱなしに
入ってくる情報は絞らず、意図的に間口を広げておく
情報そのものより、どう料理して何に使うかが重要
遠い情報に注目する
大量の幅広い情報が思いがけないヒントに結びつく
読書は唯一、能動的に情報を得るアクション
引っかかった情報はたなざらしにしておいていい
あがかないで機が熟すのを待つ
コラム④ バランスが悪くてもいい、知識は偏りが個性

5章 頭に残った情報は熟成し、やがて知性に変わる
頭に残った情報は「思考の骨組み」になる
いかに違う情報同士を積極的にくっつけていくか
これからの時代に必要なのは結びつける能力
抽象化する力を高めて、頭の中で化学反応を起こす
学問とは抽象的理論から具体的な結果を導き出すこと
異分野に転換させる頭の使い方を意識する
情報を「構造化」できると、応用可能な範囲がもっと広がる
絶えず自分の問題に置き換える訓練をする
問題の本質は似たところにある
教養や歴史の本当の意義
絶えず視点を変え、頭を揺らす思考実験を
間を置く効能
深く考えることで、問題意識はより高度なものへと進化する
考えることには終わりはない
コラム⑤ 過去の成功分析をしすぎると、おもしろいものが出てこない
おわりに


東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)

東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)

  • 作者: 柳川 範之
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: 文庫



深く考える力 (PHP新書)

深く考える力 (PHP新書)

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2018/02/17
  • メディア: 新書



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『ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)』 立岩 陽一郎・揚井人文 著 [マスメディア]


ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)

ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)

  • 作者: 立岩 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



事実と意見(感想・気持ち・思い・評価・認識・・・)とを分けることは大切だと言われる。だが、事実とされるものを真実かどうか判定できる能力はより重要だ。ところが、「事実確認」をして報道する新聞、テレビのニュース情報を「事実」であるとして、多くは疑わない。まるごと真実であるかのように鵜呑みにしてしまうこともある。だが、昨今、「フェイクニュース」などと言われるものも登場して、眉に唾して臨まなければならない状況になっている。そうした中、「ファクトチェック」する姿勢は、欺かれないために有用だ。

本書は「事実(ファクト)」とされるものをチェックする営為・運動・活動についての教科書といっていい。たいへん分かりやすい解説がなされていく。まずは、ファクトチェックを「事実確認」と訳すことの誤りが指摘される。第一章冒頭は次のように始まる。

〈このブックレットは、ファクトチェックについて日本で初めて詳しく紹介する本です。 / ファクトチェックとは、言説の内容が事実に基づいているかどうか、正確なのかどうかを調べて、その結果を発表することを言います。世の中に影響を与える言説や情報のうち、真偽が必ずしも定かでないものや正確さに疑いがあるものが、ファクトチェックの対象となります。ニュース記事、インターネット上の情報はもとより、政治家や有識者などの社会的影響力をもった人物の言説も対象になります。 / 日本では時々、ファクトチェックが「事実確認」と訳されているのを見かけます。これは誤解のもとです。日本のメディア関係者からも「ファクトチェック?そんな当たり前のことは今までもやってきたよ。何をいまさら・・・」という反応がよく返ってきます。ファクトチェックを、メディアの取材・報道プロセスで当たり前のように行われてきた「事実確認」作業と混同しているのです。 /
「事実確認」という日本語から思い浮かべるものと、欧米を中心に行われてきたファクトチェック(Fact-Checking)とは似て非なるものです。多くの日本人は「事実確認」という言葉から、メディアの報道や研究発表など対外的な発表内容に誤りがないように、取材や調査のプロセスで慎重に事実関係を調べる作業を思い浮かべるのではないでしょうか。 / 本書で扱うファクトチェックは、そういうものではありません。すでに公表された言説を前提に、その言説の内容が正確かどうかを第三者が事後的に調査し、検証した結果を発表する営みです。〉

ファクトチェックする際の判定方法・基準について米国のファクトチェック団体「ポリティファクト」によるものが紹介されている。①真実(True):正確であり、重要な事実が抜け落ちていないもの ②大まかに真実(Mostly True):正確だが、説明や情報の補足が必要であるもの ③半分真実(Half True):一部だけ真実。一部の事実に触れなかったり、文脈を無視したりしているもの ④大半が間違い(Mostly False):真実も含んでいるが、決定的に重要な事実を無視しているため、異なる印象を読者に与えかねないもの ⑤間違い(False):不正確なもの ⑥全くのでたらめ(Pants on Fire):不正確であり、滑稽なもの

本書は、「ファクトチェックとは何か」、その「基本ルール」とは何か、「国際的な潮流」動きは?、「日本でファクトチェックは広がるか」という(各章の)テーマにそって、論議が展開される。そして、最後は次のような呼びかけで結ばれる。〈このブックレットを手に取った方の多くが、ファクトチェックに参加してくださることを期待します。具体的な取り組みは第1章、第2章に書かれている通りです。どなたにでもできます。ぜひ、一緒にファクトチェックに取り組みましょう(「おわりに」末尾)〉。呼びかけに応じたくなる本である。


立岩氏が編集長をつとめるサイト
ニュースのタネ
https://seedsfornews.com/

揚井氏の開設したサイト
GoHoo | マスコミ誤報検証・報道被害救済サイト
http://gohoo.org/


NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相

NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相

  • 作者: 立岩 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 新聞通信調査会
  • 発売日: 2018/03/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「下級貴族たちの王朝時代 ―『新猿楽記』 に見るさまざまな生き方」 繁田 信一著  新典社 [日本史]


下級貴族たちの王朝時代 ―『新猿楽記』 に見るさまざまな生き方 (新典社選書 86)

下級貴族たちの王朝時代 ―『新猿楽記』 に見るさまざまな生き方 (新典社選書 86)

  • 作者: 繁田 信一
  • 出版社/メーカー: 新典社
  • 発売日: 2018/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



平安時代中期:王朝時代の“下級貴族”の生活をあぶりだした本。下級貴族とは正一位からはじめて少初位下(ショウソイゲ)まで30階層に分かれていた従五位下より下の身分。本文中には「十世紀半ばを過ぎた頃から、正六位上を除いて、下級の位階はほとんど消滅してしまい」「王朝時代の日本では、人々は、概ねのところ、正六位上を最下級とする位階を持つ人々(およびその家族)と、全く持たない人々とに、大きく二分されることにな」り、「その結果、正六位の位階を持つ人々は、実質的には、準貴族もしくは下級の貴族としての地位を獲得することになったのであった」とある。

その下級貴族が実質的に、さまざまな仕事を行って、その上の貴族の暮らしを支えていた。そのあり様が、本書の典拠となっている『新猿楽記』から検討される。藤原明衡による漢文作品『新猿楽記』(フィクション)の主人公:右衛門尉(ウエモンノジョウ)は下級貴族で、その娘とその婿たち(その多くは下級貴族)の暮らしぶりに焦点があてられる。その職業はさまざまで、博徒、武者、農業経営者、金属加工職人、学者、力士・・などである。

それは各章の表題ともなっている。「高名の博打(バクウチ)」「天下第一の武者」「大名の田堵(タト)」「覡女(カンナギ)」「鍛冶・鋳物師(イモジ)並びに銀(シロガネ)・金(コガネ)の細工」「紀伝・明法・明経・算道等の学生(ガクショウ)」「高名の相撲人(スマイニン)」「馬借(ウマカシ)・車借(クルマカシ)」「工の棟梁」「遊女(アソビメ)・夜発(ヤハツ)の長者」。そこで、他の文献も引き合いに出しながら展開される論議は、新鮮で啓発的だ。とりわけ、大名、武者、学生、相撲・・に関する知識は興味深い。

著者は「あとがき」に次のように記している。 〈世の王朝時代研究の多くは、「王朝時代研究」とは言いながらも、中級貴族層の大半をばっさり切り捨ててしまっており、さらには、下級貴族層や庶民層には全く注意を払っていませんでした。/ しかし、実に当たり前のこととして、庶民あっての貴族です。そして、庶民たちがいて、下級貴族たちがいて、そのうえでこそ、上級貴族たちが華やぐ王朝時代が成り立っていたはずなのです。/ このような考えから、私は、・・・〉。

そのような、観点、視点から見る王朝時代は、新鮮になって当然だ。他の著作にも目をとおして見たいと思わせる書籍であった。


繁田 信一の著書
https://www.amazon.co.jp/%E7%B9%81%E7%94%B0-%E4%BF%A1%E4%B8%80/e/B004LUL1K8/ref=dp_byline_cont_book_1


平安貴族と陰陽師―安倍晴明の歴史民俗学

平安貴族と陰陽師―安倍晴明の歴史民俗学

  • 作者: 繁田 信一
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 単行本



紫式部の父親たち―中級貴族たちの王朝時代へ

紫式部の父親たち―中級貴族たちの王朝時代へ

  • 作者: 繁田 信一
  • 出版社/メーカー: 笠間書院
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: 単行本



殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語

殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語

  • 作者: 繁田 信一
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2005/09/01
  • メディア: 単行本



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「はじまりが見える世界の神話」植 朗子編著 創元社 [心理学]


はじまりが見える世界の神話

はじまりが見える世界の神話

  • 作者: 植 朗子
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: 単行本



世界や人類の「はじまり」の物語を網羅的に知ることのできる本。世界20地域の神話を、各地域を専門とする先生方が執筆している。

これまで、ギリシャ、ローマ、日本、北欧の神話しか知らない評者にとっては新鮮であった。北欧神話にしても、その「解説」には、〈「北欧神話は、英語では“Norse mythology”という、“Norse”は 「ノルド語の」、あるいはそのノルド語を話していた「ノース人の」を意味する。「ノルド語」の別名は「北ゲルマン語」。・・略・・簡単に言えば、「北欧神話」とは「北ゲルマン神話」ということになる。〉〈注意すべきは、日本でいう「北欧」は、右に記した「北ゲルマン」の範囲を超えているということだろう。・・〉とあって、啓発される。

実際のところ、各地域の神話といっても、文献や語り部によって異動があるだろうし一筋縄では括れないように思うが、よく簡略にまとめたと思う。各解説者も、そのあたりの事情を踏まえたうえで、解説してくれているので、大筋でそういうお話が通用しているのだなと理解することができる。

各神話は、6ページで構成されている。最初の見開き2ページは、阿部海太さんの挿画。これはじっくり見ているとその神話世界に招かれる感がある。それから、3ページが神話の中身、お話。そして、最後の1ページは解説となっている。全体に文字が小さめで見ずらいが、小型の絵本のような版形ではしようがないなと思う。逆に、よくこのカタチのなかに、これだけの中身を収めたものだと思う。

人間は、やはり自分や世界の「はじまり」を知りたがる動物なのだと思う。その好奇心でうずまく心を静めるために世界中の人間がいろいろな神話をつくりだしてきた。そのいろいろを絵本のようにして手軽に知ることのできる本書は得難いものに思う。

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『大型インコ完全飼育: 飼育、接し方、品種、健康管理のことがよくわかる』 [生物学]


大型インコ完全飼育: 飼育、接し方、品種、健康管理のことがよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)

大型インコ完全飼育: 飼育、接し方、品種、健康管理のことがよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)

  • 作者: 小嶋 篤史
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: 単行本



「至れり尽くせり」 というのが読後の印象。読後とはいうものの、写真が豊富で、冒頭、「大型インコの仲間たち」が1ページ1種、全部で37種が写真紹介され、学名、英名、体長、体重、原産地、特徴が付記されている。見ていて楽しい。

11のチャプターから構成され、それぞれのチャプターは、次のようになっている。1:大型インコの仲間たち、2:大型インコの生理学、3:大型インコの飼育、4:大型インコを迎える、5:大型インコの飼育用品、6:大型インコの理想の食餌、7:大型インコのグルーミングとしつけ、あそび、8:大型インコとのコミュニケーション、9:大型インコに会いたい、10:大型インコのトラブル、11:大型インコの健康と医療 

その間、コラムが用意され、実際に飼育されている方たちの談話が示される。チャプター2では「クロインコとヨウム、4羽の暮らし」、チャプター4では「憧れだったコンゴウインコのヒナを迎えて」、チャプター7では「コンゴウインコとオオハナインコが暮らす工夫いっぱいの家」、チャプター9では「高齢鳥2羽の里親になって」など出ている。

この一冊あればどの種を選び、迎え、暮らしを共にし、病気や事故を防ぎ、たのしく暮らしていけるか、そのすべてが備えられるように思う。

なにより、実際に飼育してみたいと思わせる内容である。


以下は、
本書中紹介されている「大型インコに会いたい」思いを実現できる場所の一部

バードワールド キュランダ
http://www.birdworldkuranda.com/japanese/japanese.htm

Jurong Bird Park ジュロン・バードパーク
https://singapore.navi.com/miru/27/

掛川花鳥園
http://k-hana-tori.com/


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『世界がわかる地理学入門―気候・地形・動植物と人間生活 (ちくま新書)』 水野 一晴著 [科学一般]


世界がわかる地理学入門――気候・地形・動植物と人間生活 (ちくま新書)

世界がわかる地理学入門――気候・地形・動植物と人間生活 (ちくま新書)

  • 作者: 水野 一晴
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/03/06
  • メディア: 新書



本書の内容紹介に〈世界には、さまざまな場所があり、多様な人びとが暮らしている。そして、そんな各地の人間の暮らしは、気候、地形、植生など色々なものの影響を受けている。ふだんは気づかなくとも、私たちの生活は自然と密接に結びついているのだ〉とあるが、実際、その「ふだん気づかな」い、自然との結びつきを悟ることができるよう助けてくれる本だ。

著者は、気候区分の概説の後、熱帯気候、乾燥・半乾燥気候、寒帯・冷帯気候、温帯気候の気候区分ごとに、その自然、気候メカニズム、農業、住民生活等について解説していく。しかし、その解説は陳腐ではない。陳腐でないだけでなく、たいへん興味深い。2018年最新の情報も示されている。地理学的観点から“現在の”世界を知ることのできるたいへん有用でオモシロイ本であると思う。(専門用語も本文中で説明を加えつつ記述がなされていくので、単なる読み物としても十分たのしめる)。

他を知ることで自らをよりよく知ることができるものだが、日本という国に生まれて良かったと感じさせられもした。すこし引用してみる。〈そのため、ヨーロッパの植生は非常に単調となり、高等植物は全部あわせても約2000種ほどしかない。日本は小さな島国でありながら約5000種が存在するので、いかにヨーロッパの種類が少ないかがわかるであろう。イギリスが約1500種、アイルランドが約1000種なのだが、日本では東京近郊の高尾山(599m)だけで約1500種も存在するのだ(水野2015、2016d)〉という記述もある。

そして、この後、“ドイツ人”シーボルトが、ヨーロッパでは既に絶滅して化石でしか見いだせないイチョウが日本に生えていることを知って・・・という逸話が紹介されている。


気候変動で読む地球史 限界地帯の自然と植生から (NHKブックス)

気候変動で読む地球史 限界地帯の自然と植生から (NHKブックス)

  • 作者: 水野 一晴
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



自然のしくみがわかる地理学入門

自然のしくみがわかる地理学入門

  • 作者: 水野 一晴
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2015/04/16
  • メディア: 単行本


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『裁判の原点:社会を動かす法学入門 (河出ブックス)』 大屋雄裕著 河出書房新社 [社会・政治]


裁判の原点:社会を動かす法学入門 (河出ブックス)

裁判の原点:社会を動かす法学入門 (河出ブックス)

  • 作者: 大屋雄裕
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/18
  • メディア: 単行本



国を訴えた裁判などで隔靴掻痒の思いをすることがある。それは訴えをきちんと審理しないばかりか、「門前払い」することから来る場合もあれば、判決は出されたものの「不当判決」であると感じてそう思う場合もある。しかし、そういう思いをさせる裁判所の側にも、ちゃんとした理屈があることを本書は教えてくれる。アタリマエといえばアタリマエだが、そういう理屈(もしかすると「屁理屈」)がアルことを知ることができるだけでも、本書を読む価値はある。けっこう難しい言葉も出て来るが、説明はその都度なされていくし、対話形式で話は進められるので、法学のシロウトも読めないことはない。

本書の内容を、「序文」から引用すると次のようなものでる。〈本書では、裁判という制度をその現実の姿において描き出すこと、律法・行政のような他の国家機能との関係でそれがどのような特徴と権限を与えられており、どのような制約の下にあるかを位置付けることによって、たとえば “社会を動かすためにあり得る選択肢の一つとして何をそこに期待すべきなのか” という議論を試みたい。それは同時に、裁判が本来そのようなものであることを予定されている姿、いわば『裁判の原点』を確認することにもなるだろう。あるいはそれによって、「木に縁りて魚を求む」状態にあるかに思えるいくつかの社会運動・市民運動(と称するもの)の再検討が促されることになるのかもしれない。 // ありがちな誤解を通じて実際の姿を記述するという狙いを踏まえて、本文では対話形式を採用した。大学のゼミのようなシーンを想定したつもりだが、すべての発言者・発言内容は架空のものである。(p4,5「序文 裁判は正義の実現手段ではない」)〉

目次
序文 裁判は正義の実現手段ではない

第1章 裁判は政策を問う手段ではない――違憲立法審査権と権利侵害
1 集団的自衛権をめぐる訴訟 2 司法権とは何か 3 裁判できるのは「法律上の訴訟」 4 違憲審査制の分類  5 適法な訴訟の条件 6 主観訴訟と客観訴訟 7 憲法訴訟を基礎付けるもの 8 裁判の決まりごと

第2章 日本の裁判所は消極的ではない――中古ゲーム訴訟と判例法理
1 日本は司法消極主義か 2 比較対象としてのアメリカ 3 判例法理の存在 4 法理を作った「整理解雇の四要件」 5 立法を排除した「サラ金訴訟」 6 立法への挑戦としてのグレーゾーン金利 7 中古ゲーム販売はなぜ訴えられたのか 8 ゲームは「映画の著作物」か 9 頒布権とは何か 10 権利は消滅するか? 11 四者四様のパズル 12 最高裁の結論 13 立法的解決と正統性の問題

第3章 裁判所は万能ではない――定数是正訴訟と救済の限界
1 定数是正訴訟で何が変わったか 2 「平等」の意味 3 合理的な期間と裁量権 4 救済をめぐる問題 5 選挙全体の無効? 6 緊急集会? 7 具体的な判決の評価 8 司法自身による制度設計 9 将来効判決の可能性? 10 何が問題なのか?

第4章 権威は絶対的ではない――司法政治論と民主的正統性
1 憲法改正という解決法 2 非嫡出子の法定相続分変更で何が変わったか 3 統治機構から見えるお国柄 4 立法と司法の関係 5 権威とは何か、権力とは何か 6 非嫡出子法廷相続分違憲決定が意味していたこと 7 いらだつ裁判所 8 政治としての司法

第5章 国会はピラミッドではない――政策形成訴訟と立法の氾濫
1 訴訟の目的は何か 2 政策形成訴訟の建前と本音 3 アピールとしての訴訟 4 格差を覆うものとしての訴訟 5 賭けとしての訴訟 6 政策形成訴訟が支えてきたもの 7 五五年体制と不動の立法 8 行き詰まる刑法改正 9 立法の再活性化 10 議員立法の活性化 11 変わりゆく政治の姿

第6章 裁判は手段であって目的ではない――訴訟の機能を支えるもの
1 なぜ訴訟なのか? 2 裁判の合理性 3 権利のための闘争? 4 司法制度改革と日本型ロースクール 5 擾乱をもたらしたもの 6 訴訟の理想と現実 7 強権を裏付けるもの 8 「合理化」する訴訟

第7章 政治は私的利害の追求(だけ)ではない――議員立法と少数者の人権保障
1 少数者の問題と政治 2 性同一性障害特例法が意味するもの 3 難航する夫婦別姓問題 4 統治者の不偏性 5 同僚としての政治家、ライバルとしての政治家

第8章 民主政に「銀の弾丸」はない――国民主権と司法の役割
1 権力分立の意義 2 三権の分立と分担 3 三権分立の非効率性 4 権力集中の危険性 5 三権分立のメイン・ターゲット 6 司法府への権限は実質的か 7 立法府と司法府と民意 8 裁判所の限界と制約 9 ディパートメンタリズム 10 日米の同じところ、違うところ 11 二つの「間違い」 12 最善の判断と、最終の判断 13 「間違い」と安全装置 14 「銀の弾丸」を望むべきか

おわりに 正義とは正しさではない


裁判所の正体:法服を着た役人たち

裁判所の正体:法服を着た役人たち

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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〈あのひとががんになったら - 「通院治療」時代のつながり方〉 桜井なおみ著 中央公論新社 [医学・健康]


あのひとががんになったら - 「通院治療」時代のつながり方 (単行本)

あのひとががんになったら - 「通院治療」時代のつながり方 (単行本)

  • 作者: 桜井 なおみ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/03/20
  • メディア: 単行本



書籍タイトルよりも内容は広い。「あの人ががんになったとき」だけでなく、「自分ががんになったときに」役立つ知識・情報・知恵が、著者自身の(闘病の)経験・知見にもとづいて記されている。がんになった「あのひと」、友人、家族、同僚・・とどのように接したものか・・、また、自分がそうなったとき、どのように対応・処世できるか・・、医療を受けながら会社にとどまるための知恵・・、部下、同僚がそうなったときの配慮の仕方・・など示されていく。「がん対策基本法」、「高額医療費制度」も言及され、その利用の仕方も示されて、身体面、心理面、経済面でたいへん有用であり実践的である。がんにまつわるいろいろを理解したうえで、どっしり受け留めていく助けとなるにちがいない。たいへん頼もしい本だ。

【目次】

はじめに
こんなご質問をよくいただきます
がん告知を受けて
世間は冷たい!? メール後の反応は
お互いに歩み寄るために

第1章 がんと患者の現在地-入院は短く、通院は長く
「お若いのにかわいそう」?─もはや高齢者の病気ではない
「がん=怖い」イメージが強いけれども
「どうして」と聞かれても─がんは生活習慣病?
私のがん発見記
「治ってよかったね」は合わない
がん治療の現在地
入院は短く、通院は長く
心と体が最も落ち込むのは通院治療中
増える「コミュニケーション」についての悩み

第2章 あのひとががんになったら―よりよいコミュニケーションを考える
いちばんは「普段どおり」
でも過度の期待はすべからず
言われてうれしい言葉
言われると傷つく言葉
「頑張れ」は諸刃の剣
【「家族」ががんになったら】 
1 ただ近くにいる、ただ話を聞くことがいちばん
2 ビッグイベントには付き合う
3 子どもには伝える? 伝えない?
4 高齢の親には伝える? 伝えない?
5 急に怒り出したら
6 「あなたに私の気持ちはわからない」と言われたら
7 夫婦間ですれ違いが起こったら
8 親や兄弟姉妹ががんになったら
【「友人」ががんになったら】
1 無視がいちばん辛い
2 気持ちを省略しないで
3 かける言葉がなかったら
4 「手術が終わった」と言われたら
5 患者以外の自分になれる時間がうれしい
6 お見舞いについて
7 孤独にさせない
【「職場の仲間」ががんになったら】
1 「実は……」と言われたら
2 早期かどうかを聞くのはやめて
3 部位について聞くのはセクハラかも
4 視線もセクハラになる
5 「ウィッグかな」と思ったら
6 コミュニケーションは密に
7 「大丈夫?」以外の聞き方を
8 ピリピリしていると感じたら
9 見た目と違う辛さもある
10 暑いの?寒いの?
11 「よかれ」が相手を傷つけることも

第3章 あなたががんになったら―必要なのは「患者力」
「患者力」を高めよう
患者力を上げるコツ① ─「知る」(自ら作戦を立てる / 「影響」「時間」「対処法」を聞く / 人生の棚卸しをする)
患者力を上げるコツ② ─「伝える」(自分で受けた治療を説明できるか / 職場に説明するには「仕事言葉」で / どこまで伝えるべきか)
患者力を上げるコツ③ ─「相談する」(まず立ち止まって深呼吸 / 「新しい日常生活」を見つけよう / 即断即決しない / がんの「オキドコロ」を考えよう

第4章 がんと会社-「通院治療」時代に働くということ
ステージ4でも働けます
なぜ起こる?  「がん離職」
がん離職①─4人に1人は診断後1か月以内に離職
がん離職②─復職後1年以上経ってからの離職も多い
がん離職③─中小企業では3人に1人が離職
権利主張ではなくスペック主張で
上司は「役割」「目標」を一緒に考えよう
患者さんをきっかけに「働き方改革」を進めよう
制度をどう使うべきか
個人事業主に立ちふさがる現実
自営業は〝自衛〟業
がん患者が働く目的は「生きがい」より「お金」

第5章 もっとつながるために―知っておきたい情報あれこれ
「がん対策基本法」を知っていますか
「改正がん対策基本法」で何が変わるのか
がん治療薬は高額?
知っておいてほしい「高額療養費制度」
いざというときに頼りたい産業医
がんを知ることが、いちばんのがん対策

おわりにーー「健康」とは何か

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『短くても伝わる文章のコツ』 ひきたよしあき著 かんき出版 [ビジネス書]


博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

  • 作者: ひきた よしあき
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



〈要約力は、短くても伝わる文章を書くための根幹となる力〉という著者ならではの本。〈要約文は40字にまとめる〉よう勧められてもいる。著者自身、長年にわたり原稿(用紙)枠のノートを愛用し、〈ありとあらゆることを40字(2行)にまとめて〉〈ほとんど日記がわり〉にしてきた。

本書の構成も、そんな感じだ。箴言のように上質なエッセイのように、その実践が綴られていく。簡潔にして明解である。つまるところ、読みやすい。そして、「短くても伝わる文章を書くための根幹」だけでなく、その「枝葉」(とその実践)も示されていく。文章を書くだけでなく、読む際にも役立つ。

目次

はじめに
第1章 文章力は「要約力」で決まる!
要点から逃げると、文章は長くなる
「1ページ・1ライン法」でエッセンスを絞り込む
文章の密度を高める「3つの中のベストワン」
本音と建て前を見抜く「ジキル文」と「ハイド文」
要約文は40字にまとめる
吹き出しで「気分」を残す
文章の伝わりやすさをネット翻訳でたしかめる
なんでもタイトルをつけてみる
コラム:万年筆で、生き方が変わる

第2章 わかりやすい文章の“骨格”をつくる
「方向指示器」をつけながら、いっきに書く
いっきに書いた文章をいっきに削る
書き出しは『桃太郎』で
「早い話が」で、早く伝わる話にする
「とにかく大変だった」で相手の興味をかき立てる
相手本位の順番で書く
相手が「何を得するか」で文章を組み立てる
指摘されやすい文法・敬語をマスターする
小学校4年生にも伝わる言葉を選ぶ
自分の定義でオリジナリティを出す
コラム:散歩をしながら文章を書こう

第3章 ちょっとした工夫で読み手の印象は劇的に変わる
すべての文章を「ラブレター」だと思って書く
絵文字の代わりに「ラポート・トーク」を添える
「やんわり語」をやめる
見通しのいい文書を書く
①文章に番号を振る
②文章をセンター合わせにする 
③文章の“色”で、風通しをチェックする
最初と最後の文を呼応させる「サンドイッチ文」
カギカッコを効果的に使う
“リズム”がいい文章は、短く伝わる
声を出しながら書き進む
Q&Aで読み手に頭を使わせる
コラム:コピペは、バレると心得よ

第4章 スピーチライター流 文章を磨くトレーニング
「メモ力」をつけるトレーニング
「道順を教える力」をつけて、「要約力」を鍛える
小学校の算数の問題を写してみる
徹底的にアウトプットする
自分専用の「名文ノート」をつくる
ラジオから言葉を拾う
コラム:書くときは「短時間集中」を心がける

第5章 ケース別 相手の心を動かす文章の書き方
企画・提案書はプレゼンを想定して書く
エントリーシートは、企業と同じ方向を向いて書く
手紙は、四部構成で書く
お詫び文では、お詫びできない
礼状は、場面を描く
メールは「業務優先」と割り切ろう
SNSは「大勢の中のあなた」に向けて「肉体語」で書く
キャッチコピーは「特定の個人に届く言葉」を選ぶ
コラム:仕事は「完璧」を目指さない
おわりに


200字ピッタリ作文 指導ステップ&楽しい題材テーマ100

200字ピッタリ作文 指導ステップ&楽しい題材テーマ100

  • 作者: 村野 聡
  • 出版社/メーカー: 学芸みらい社
  • 発売日: 2018/03/10
  • メディア: 単行本



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『新装版 ピーターの法則 / 「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由』 ローレンス・J・ピーター著  ダイヤモンド社 [社会学]


[新装版]ピーターの法則――「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由

[新装版]ピーターの法則――「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由

  • 作者: ローレンス・J・ピーター
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/03/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


2003年に発行された書籍の新装版。原著は1969年、邦訳は翌70年に出版され、著者は1990年に没している・・・という本だが、評者は、はじめて読む機会を得た。事例・経験をもとにして論じられるたいへん読みやすい本ではある。

本書の重要なキーワードに「昇進」がある。階層社会、つまり会社などでの「昇進」に関する事例が多々登場する。多くは嘆かわしく好ましくない事例である。昇進すると「無能」が明らかになるという話だ。

ウィキペディアによると、ピーターの法則を用い、「計算機を使ってその動向をモデル化し、様々な昇進ルールを比較した」研究が「2010年のイグノーベル経営学賞を受賞」したという。

ピーターの法則
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

本書も、「イグ」い というか 「エグ」い というか・・・そういう内容である。階層社会の「外」にいる方が読めば笑いを催すものであろうし、「内」にいる方が読めば身につまされるものとなるにちがいない。本書の読書感によって、自分が精神面・文字通りいずれであれ、「外」にいるか「内」にいるかが、分かる本とも言えそうだ。

「昇進」という言葉に含まれるのは、階層社会における出世だけでない。人類の進歩も「昇進」していくものとして捉えられている。文明もその範疇に入る。これを読むと、登りつめた山は、いつかは降りるべきであろうななど思う。

3:「市民」のあるべき姿とは(梅棹忠雄の場合
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-06-17


本書中、マルクスが批判され(p113)、フロイトが批判され(p115)ている。そして、次のようにある。
(以下、引用)。

人類のおかれた状況を改善し、種として生き残るために、さまざまな提言がなされています。しかし、そのなかで唯一、ピーターの法則だけが、人間がつくった組織の実態に即して現実的な知識を提供できるのです。階層社会学は人間の本性を明らかにしてくれます。つまり、人間は絶えず階層をつくり続け、それを維持する手段を求め続け、それなのに逆に階層を破壊しようとする指向性があるというのです。ピーターの法則と階層社会学は、すべての社会科学を統合する要素を持っています。(p223)



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