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日記をつけることと理数系の力との関係(『AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力』から) [教育・学び]


AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55

AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55




上記書籍に「日記をつけることで理数系の力も身につく」と題する1章がある。以下に引用してみる。

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ひらがなや語彙に興味を持ってきたら次は文章です。「花まる学習会」の高濱正伸氏は〈「読み返せる」「そこから、気づきを得られる、行動に変えていける」というのが、書くということの大きな利点です〉と言います。そこで、論理的思考力や理解力、表現力などさまざまな力がついたかどうか試してみるのに、「日記を書いてみる」ということを挙げたいと思います。

新しい言葉の獲得とは、「知っていた言葉に当てはまる経験をすることと、経験したことにぴったりくる言葉を知ることの両輪である」と高濱氏は言います。幅広い表現の獲得には、豊かな体験が不可欠であり、あとから読み返せるという観点からも日記は良かったように思います。

作文を書く、日記を書くことは、思考そのものをきたえることになります。そして、数学オリンピックで優勝するような子どもたちは、日記を書いている子が多いと数学者の秋山仁氏が指摘していました。日記を書くことと、理数系の力をつけることは一見離れて見えるかもしれませんが、「文章を論理的に組み立てることで、論理力や系統的思考力がつくのではないか」と言われています。

また、考えるために「書く」という行為をすることで、脳の働きが活発に動き出すことが研究によってわかっています。脳科学を研究する篠原菊紀氏は、脳の複数の領域をほぼ同時に使うことが脳を活性化させると言います。さらに紙に書くことで手を動かす運動野が使われます。つまり、「紙に書く」作業は脳をフル回転させるため、脳が活発に活動するというわけです。

(p171.172)

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上記部分の参考文献としては以下の書籍が挙げられている。


作文・読書感想文 子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる

作文・読書感想文 子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる

  • 作者: 高濱正伸
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



陰山英男 藤原和博 家庭で育てる国際学力

陰山英男 藤原和博 家庭で育てる国際学力

  • 作者: 藤原 和博
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/04/24
  • メディア: 単行本



脳科学が教えてくれた 覚えられる 忘れない!  記憶術

脳科学が教えてくれた 覚えられる 忘れない! 記憶術

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: 単行本




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2017-08-23 [通読・積読中]


タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる

タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる

  • 作者: 野瀬奈津子
  • 出版社/メーカー: 玄光社
  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: 単行本


世界中の本好きを魅了し、奇跡の出版社とも呼ばれる南インドの「タラブックス」。/ 圧倒的に美しい本を次々と世に送り出し、ボローニャ・ブックフェア・ラガッツィ賞をはじめ、数々の賞を受賞している。手漉きの紙に、シルクスクリーンによる手刷りの印刷、製本もすべて人の手によって行われているというのだから驚きだ。発注から納品まで1年かかってしまうこともあるスローな生産スピードにもかかわらず、いまや数万部のベストセラーをいくつも抱える、世界で最も注目される出版社……。彼らはいかにしてこのような素晴らしい本を作り、世に知られることとなったのか? / 実は日本でよく知られているハンドメイド本の他に、オフセットで作られたものも多数存在する。それらも含め世界各地で長く読み継がれているのは、彼らの社会や文化へのまなざしが根底に流れているからに他ならない。 / 本書は「デザイン書」、「本の本」という枠組みを越え、これからの生き方、働き方に対するヒントが詰まった一冊です。

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新貧乏物語――しのび寄る貧困の現場から

新貧乏物語――しのび寄る貧困の現場から

  • 作者: 中日新聞社会部
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2017/06/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


私たちの社会を確実に蝕み続けている貧困問題。最近大きく取り上げられるようになった子どもの貧困のみならず、あらゆる世代にわたって、貧困に苦しむ人たちが増えている。だが、意外にもその姿はなかなか見えてこない。当事者への取材記事のほか、なぜ貧困問題が起きているのか、その背景を理解するための客観的なデータも加え、いまここにある貧困を描き出す。

6人に1人が貧困の時代、自己責任論では社会は衰退する。社会に広がる貧困を直視し、声なき声に耳を傾けること―。それが解決の第一歩となると信じ、困窮する人々に寄り添うように取材したルポルタージュ。背景にある制度の不備や構造的問題も平易に解説した、貧困問題の格好の入門書。

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フォト・ドキュメント 世界を分断する「壁」

フォト・ドキュメント 世界を分断する「壁」

  • 作者: アレクサンドラ・ノヴォスロフ
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2017/06/23
  • メディア: 単行本



アメリカのトランプ大統領が「メキシコとの国境に壁を作る! 」と言ったとき、「何を馬鹿なことを」と感じた日本人の多くは、すでにメキシコ国境に大きな壁のあることを知らなかったようです。 / 本書は国連の平和維持活動にも携わる研究者が、実際に世界各地の「壁」を見て歩き、その地の人々に話を聞き、写真に収めてきたものです。 / 人によっては「壁」を、紛争を防ぐための現実的な知恵を考える人もいます。本書の中にも「壁」を肯定的にとらえる人、商売に利用する人、より強化すべきと考える人も登場します。 / しかし、そういう彼らの発言の中にも諦めや哀しみが滲んでいる、そんな気がしてなりません。 / 著者は「壁」の存在をグローバリズムの対としても考えています。 / 私たちは「壁」にどう向き合っていくべきなのか、考えるための一冊としてご紹介いただければありがたいです。

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ブッシュクラフトの教科書 (フェニックスシリーズ)

ブッシュクラフトの教科書 (フェニックスシリーズ)

  • 作者: デイブ・カンタベリー
  • 出版社/メーカー: パンローリング株式会社
  • 発売日: 2017/06/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ニューヨークタイムズ・ベストセラー!!
綺麗なテントはいらない!
キャンプとは大違い!
野山を自由に楽しむ方法
「ブッシュクラフト」―それは、大自然の中で暮らすこと。

必要最低限だが厳選された装備を背負って森へ入り、自ら作ったシェルターで寝泊まりをする。枯れ木などを集めて火を熾し、焚火で調理する。そのほか必要なものは何でも、天然の資源である樹木と、自らの知識とスキルを総動員して創作する。 / だが、決して「サバイバル」ではない。自然を楽しみ尽くす「アクティビティ」だ。

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モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る (講談社選書メチエ)

モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る (講談社選書メチエ)

  • 作者: 白石 典之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



13世紀にユーラシアの東西を席巻し、その後の世界史を大きく転換させたモンゴル帝国。ヨーロッパが世界を支配する以前に現出した「パックス・モンゴリカ」時代の、人類史における重要性は、近年、広く知られるようになった。しかし、ではなぜ、ユーラシア中央部に現れた小さな遊牧民のグループ、モンゴルにそれが可能だったのか、また、その創始者、チンギス・カンとは、いったいどんな人物だったのか、まだ多くの謎が残されている。本書では、20年以上にわたってモンゴルの遺跡を発掘し続けている著者が、この謎に挑む。 / 著者がフィールド・ワークから実感するチンギス・カンは、小説などでよく描かれる、果てしない草原を軽快に疾駆する「蒼き狼」、あるいは金銀財宝を手にした世界征服者――というイメージとは異なり、むしろ質素倹約を旨とする質実剛健なリーダーだという。その姿を明らかにしつつある近年の著者の発掘成果が、チンギスの都と目されるアウラガ遺跡である。 / チンギスは、ただ戦争に明け暮れるだけでなく、この都をひとつの拠点に、良質の馬と鉄を手に入れ、道路網を整備していった。つまり、産業を創出し、交通インフラを整えることで、厳しい自然環境に生きるモンゴルの民の暮らしを支え続けたのである。その「意図せぬ世界征服」の結果として出現したのが、イェケ・モンゴル・ウルス=大モンゴル国、いわゆるモンゴル帝国であった。 / さまざまな文献史料と、自然環境への科学的調査を踏まえ、気鋭の考古学者が新たに描き出すモンゴル帝国とチンギス・カンの実像。

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中井久夫集 2 『家族の表象――1983-1987』(全11巻・第2回)

中井久夫集 2 『家族の表象――1983-1987』(全11巻・第2回)

  • 作者: 中井 久夫
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2017/04/13
  • メディア: 単行本



精神科医・中井久夫が半世紀にわたり世に届けつづけた言葉の数々を年代順に編む『中井久夫集』(全11巻)。大好評の第1巻に続く本巻には、1982年刊行の2冊『分裂病と人類』『精神科治療の覚書』でその名が非専門家にも知れ渡り はじめた時期の文章、長短36編を収録する。解説・最相葉月。 / 患者になる人は幼い時から一家の調停者であったかも知れない。 / 統合失調症の患者の幼い時の特徴は「いい子」「手のかからぬ子」そして「エピソードをまわりが思い出せぬ子」である。
(「家族の表象」1983)

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リアリズム・チャレンジ

リアリズム・チャレンジ

  • 作者: マーク・クリリー
  • 出版社/メーカー: マール社
  • 発売日: 2017/07/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



リアリズム・チャレンジに挑戦! イラストレーターのマーク・クリリーが、水彩絵の具と色鉛筆、ガッシュのホワイトだけを使い、6つの手順で絵を完成させる秘密のテクニックを伝授。気がつくと、誰でも日常にありふれた小物をハイパーリアリスティックに描けるようになっています。 YouTubeでアクセス数600万回を達成した彼の投稿動画"Realism Challenge"をベースに企画された本書は、だまし絵の伝統を継承し、貝殻から葉、チョコバーなどと、まったく瓜二つの絵を、たった30のレッスンで描けるようにしてくれます。これは、ハイパーリアリズム絵画を描きたいと思いながらもかなわぬ夢とあきらめていた人たちにとって、夢のような描画指南書です。 前レッスンのテクニックをベースに次へ進むという方式をとり、最終的に、影のつけ方からハイライトの入れ方、明から暗への塗り重ね方まで、ハイパーリアリズム絵画に不可欠な魔法のテクニックをすべてマスターできる構成になっています。彼が惜しげもなく明かす秘中の秘のテクニックを学んでいきましょう。 それではページを開いて、さっそくチャレンジ!

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写本の文化誌:ヨーロッパ中世の文学とメディア

写本の文化誌:ヨーロッパ中世の文学とメディア

  • 作者: クラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2017/07/22
  • メディア: 単行本



写本の製作と受容から見る中世世界 / 巻物から冊子体のいわゆる写本へ主流が移ったヨーロッパ中世の始まり、それはデジタル時代・活字印刷の誕生と並ぶメディアの革新、つまり口述から書記への転換の始まりでもあった。本書は、物としての写本の材料と作られ方、製作にかかわった注文主・詩人や知識人・修道士や職業書記らの実態から、手にした人が本をどう読んだか、本と書かれたテキストの双方がもった政治的役割まで、当時の社会における本と、本をめぐる文化・社会的状況を、さまざまな角度から解説する。 / なかでも、一種の文芸マネージメントから生まれた傑作・マネッセ写本についての、成立背景を含めた製作過程や、その後の数奇な運命とドイツ史とのかかわりの情報は、これまで詳しく紹介されたことがなく、またミステリのようにおもしろい。 / 「人の心臓より尊い」と言われた羊皮紙の世界、書記が一日に書ける分量と与えられた物質的・精神的報酬、仕事に対する書記のプライドや不満が書き込まれた挿絵や奥付、写本の窃盗事件あれこれ……。 / 物としての写本とメディアとしての写本をめぐる一冊。

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名馬を読む

名馬を読む

  • 作者: 江面 弘也
  • 出版社/メーカー: 三賢社
  • 発売日: 2017/06/29
  • メディア: 単行本



名馬に歴史あり、歴史に名馬あり。シンザン、ハイセイコー、テンポイント、オグリキャップ、ディープインパクト…。殿堂入りした32頭の蹄跡と、その馬を支えた人びとの物語。

<本書に登場する32頭の名馬>
1 クモハタ 2 セントライト 3 クリフジ 4 トキツカゼ 5 トサミドリ 6 トキノミノル 7 メイヂヒカリ 8 ハクチカラ 9 セイユウ 10 コダマ 11 シンザン 12 スピードシンボリ 13 タケシバオー 14 グランドマーチス 15 ハイセイコー 16 トウショウボーイ 17 テンポイント 18 マルゼンスキー 19 ミスターシービー 20 シンボリルドルフ 21 メジロラモーヌ 22 オグリキャップ 23 メジロマックイーン 24 トウカイテイオー 25 ナリタブライアン 26 タイキシャトル 27 エルコンドルパサー 28 テイエムオペラオー 29 ディープインパクト 30 ウオッカ 31 オルフェーヴル 32 ジェンティルドンナ

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AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55

AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55

  • 作者: 五十嵐 悠紀
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)







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『世界が称賛する 日本の教育』 伊勢 雅臣著 扶桑社 [教育・学び]


世界が称賛する 日本の教育

世界が称賛する 日本の教育

  • 作者: 伊勢 雅臣
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



〈本書でいう「日本の教育」とは、戦後の教育ではありません。江戸時代以前からの家庭や寺子屋、地域などによる教育伝統に根ざし、それに明治以降の近代化努力を注いで形成してきた我が国固有の教育伝統を指します。/ 戦後の教育は軍国主義だったという批判がありますが、実際はどうだったのか、日本の教育がいかに近代的で、国際性を持つものだったのか、まず事実を見てみましょう。〉と、「第1章 世界の賞賛する日本の教育」は始まる。

本書は、著者のいう「日本の教育」の素晴らしさを「事実」によって例証すると同時に、今日、打ち捨てられ顧みられないことの愚かしさも示される。そうした、教育の中身には「教育勅語」も含まれる。それが作成された経緯等について知ると、決して偏狭なだけの愛国主義に根ざしたものではないことを知ることができる。

他書からの引用にもとづいての論議が多いが、原著者の意図を捻じ曲げて伝えるようなことはしていない。つまり、原著者たちも、日本の伝統教育の素晴らしさを認めているということだ。そうした中には、評論家の渡部昇一、灘校国語教師の橋本武や教育学者の齋藤孝も含まれる。

「人づくり」に関心のない教師や親はいないと思うが、効果的にそれを行い「生きる力」を子どもたちに付与したいと願う方であれば、誰にとっても参考となるにちがいない。

目次// まえがき / 第1章 世界が賞賛する日本の教育(「子は国の宝」の経済学、「日本人という生き方」上ーウガンダの高校生を変えた日本の躾、「日本人という生き方」下ーウガンダの高校生たちの志、「教育勅語」-世界人類に共感される広やかな道) / 第2章 蘇る日本の教育 (学力・体力トップクラスー福井県の子育てに学ぶ(上)、(下)、親学のすすめ(上)-母の愛を待つ胎児・新生児、親学のすすめ(下) 乳幼児編ー母の愛で子は育つ) / 第3章 日本の教育の地下水脈 (江戸時代はボランティア教育大国、小林虎三郎ー人づくりは国づくり、井上毅ー有徳国家を目指して、『国民の修身』を読む、伊澤修二ー唱歌で目指した国民国家) / 第4章 国語・古典という根っこ (子供を伸ばす漢字教育、生きる力を引き出す授業(上)-伝説の国語教師・橋本武、生きる力を引き出す授業(下)-国語が育む「共に生きる力」、古典教育が近代国家を発展させるという逆説) 初出・参考文献・関連リンク先一覧 あとがき(空想から科学へ)

薩摩藩の幼児児童教育とNASA航空宇宙局の教育
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-10-05


新しい学力 (岩波新書)

新しい学力 (岩波新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/11/19
  • メディア: 新書



灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ)

灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ)

  • 作者: 黒岩 祐治
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/08/10
  • メディア: 新書




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目次『論理的な話し方の極意』齋藤孝著 宝島社 [ビジネス書]


論理的な話し方の極意

論理的な話し方の極意




目次
1章 直感と閃きを鍛えて論理力を高めよう

直感力
直感と論理
システムシンキング
本質を突く
もやもやしたものに名前をタグ付け
「ヤバい」「超~」じゃ伝わらない
オリジナリティとは直感や閃き
「逃げ恥」はなぜヒットしたか

2章 情報の整理力が論理スキルを上げる

論理的とは視点を理解していること
自分で自分の弁護士になる
パッションだけじゃ伝わらない
話を新聞記事化する
文字制限と時間制限
5秒で話す技術
「思考」と「説明」
秒単位のトーク
「論証図」でトレーニング

3章 フォーマット思考を身につけよう

一文で心をつかむタイトル
情報にも優先順位をつける
レントゲン写真骨格をつかむ
聞き上手は整理上手
コピーに凝縮された論理
企画書を書く練習
フォーマット思考を身につける
マッピング・コミュニケーション
事象を頭の中で図化する
時間軸を意識する
小説はカオス
交錯する時系列が心情を描写する ちあきなおみの『喝采』
実は示唆に富んでいる童謡『ぞうさん』

4章 要約して伝える技術をマスターする

要約力を身につけるコボちゃん作文
論理の世界で「3」は意味がある
小論文
『踊るーさんま御殿!!』はエピソード力の戦場
長い話はテレビで切られる
タレントの番宣に学ぶ
架空のCMを作る練習
AとBを比較する「AB方式」
エビデンスを疑って見る習慣

5章 メディアリテラシーと論理の絶妙な関係

「立場性」を見抜くリテラシー
「従って~そうならない」
ボケとツッコミ=攻めと守り
スマホですぐ調べる
検索ワードも論理的に
“検索ごっこ”で数字と仲良く
年号の記憶をなめるな
所ジョージさんの論理力
有吉弘行さんの共同主観性
マツコ・デラックスさんの本質直観力
毒舌は劇薬
ビートたけしさんの“地雷感覚”

6章 パワーの掟は論理にも勝る

マクロン大統領の名言とは?
“英語構文的”な話し方
個人の論理と外交の論理
「パワー」は論理を凌駕する
北朝鮮なりの論理もある?
パワーを知ればあきらめもつく
「清濁併せ吞む」を知る
「根回し」も実は論理的
論理は優しさ

**以下、最終章最終項末尾部分を抜粋**

先入観やイメージだけで論理というワードに距離を置くのではなく、生活の中で論理力を正しく使っていく。それには現実社会という修羅場の中で、様々な体験をとおして論理力を鍛えていくということが、人生における判断としては重要です。

清濁併せ吞むタフな人間をめざして、世の中に出ていろいろなものに触れ合い、体感し、直観と閃きを磨きながら、論理力を磨いていこうではありませんか。

知性の磨き方 (SB新書)

知性の磨き方 (SB新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/01/06
  • メディア: 新書



知性の磨きかた (PHP新書)

知性の磨きかた (PHP新書)

  • 作者: 林 望
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1996/11/05
  • メディア: 新書




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『論理的な話し方の極意』 齋藤孝著 宝島社 [ビジネス書]


論理的な話し方の極意

論理的な話し方の極意




「通読して、タイトルを付けてみろ」と課題を与えられたなら、「齋藤流世渡りの極意 コミュニケーション編」と名づけたい。

「論理的な話し方」の本というので、接続詞の使い方を中心に据えた内容かと思ったが、そんなチマチマしたものではない。せちがらい世の中をよりよく生きていく知恵が示される。自分の学生時代の経験、テレビ出演時の経験、最近の時事問題等とりあげながら、事を為すにあたって良い結果を得るための「論理」の用い方が論じられる。

「論理的な話し方」として示されるのは、「論理性を担保する」コミュニケーションスキルであり、論理的であるように見せ(かけ)る手練手管に過ぎないと言えないこともない。しかし、そのベースには、著者の世界(世間)認識がドンと横たわっている。それは、世界(世間)は、論理だけでは動かない、「パワーの掟は論理に勝る」という認識だ。当然それゆえ、「机上の空論」に本書は陥いらない。



「言葉にできる人」の話し方: 15秒で伝えきる知的会話術 (小学館新書)

「言葉にできる人」の話し方: 15秒で伝えきる知的会話術 (小学館新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: 単行本




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『聖書植物園図鑑―聖書で出会った植物たちと、出会う。』丸善プラネット [宗教]





聖書には100種超の植物が登場する。福岡にある西南学院大学は1999年の開学50周年記念事業に、それらの植物を復元・展示しようと聖書植物園を開園。現在までに約100種の聖書関連の植物を集めた。本書は植物園内の植物をフルカラーで掲載し、植物が登場する聖書の「聖句」とその解説、植物の解説、入手と栽培方法を紹介している。

1ページに1品種、1「アーモンド」からはじまり100「ワタ/ 綿」まで、100種が取り上げられ、その植物の写真英語名、開花期、登場する聖句とその解説、植物の解説、入手栽培方法が示される。

「放蕩息子」が空腹を満たしたいと願った『いなご豆』や預言者ヨナを暑い日差しから守った「とうゴマ」がどんなシロモノか写真で見ることができるのは嬉しい。写真がちいさい(45㍉x55㍉)のが残念だが、書籍自体の判型ゆえ仕方がない。

因みに「とうゴマ」は65に出ている。その『植物解説』は、「東アフリカ原産の、5mくらいの大きさになる宿根草である。トウゴマの種は、前4000年頃のエジプトの墓所で発見されている。種子は40~60%の油分をもち、灯油や化粧品としても使われ、また虫下しのために利用されてきた(ひまし油)。種子には毒性アルカロイドのリシンが含まれ、代表的な有毒植物である。原酒は緑色であるが、園芸用に赤葉の品種も開発されている。雌雄同株である。」

(以下、「発刊に寄せて」から抜粋)

「我々が、梅の花に菅原道真を、桜に西行の姿を重ね合わさるように、彼の地の人々は、春先に花を咲かせるアーモンドから預言者エレミヤの人生に思いを馳せることでしょう。アーモンドがどのような木であり、そのヘブライ語名は何というのか、このようなことを知ることは、エレミヤがどのようにして神の言葉に触れたのかを理解することと深く結びついていることなのです。」

座右に置いて、聖書理解の助けとしたい。

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舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

  • 作者: 日本聖書協会
  • 出版社/メーカー: 日本聖書協会
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: 大型本



文語訳 聖書

文語訳 聖書

  • 出版社/メーカー: サキ出版
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: Kindle版




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『勉強の哲学 来たるべきバカのために』 千葉雅也著 文藝春秋 [哲学]


勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

  • 作者: 千葉 雅也
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



たいへんおもしろい。自立・自律した自己を形成する上で参考になる。それは、「ノリの悪い」「浮いた」人間になるということでもある。勉強には、そもそも、そのようにさせる・なる性格があるようだ。本書では、勉強を哲学して、効果的に、この世から浮揚し、空中に適度に留まる方法が示される。

そう。勉強すると「空中浮揚」が可能になる。それでも大丈夫、ヘンな宗教に誘う本ではない。

著者はいう。〈これから説明するのは、いままでに比べてノリが悪くなってしまう段階を通って、「新しいノリ」に変身するという、時間のかかる「深い」勉強の方法です。〉 // 〈勉強の目的とは、これまでとは違うバカになることなのです。 / その前段階として、これまでのようなバカができなくなる段階がある。/ まず勉強とは、獲得ではないと考えてください。 / 勉強とは、喪失することです。 / これまでのやり方でバカなことができる自分を喪失する。 / これまでと同じ自分に、英語力とか何か、スキルや知識が付け加わるというイメージで勉強を考えているのなら、勉強を深めることはできません。(「はじめに」p13,14)〉

そう。勉強することにより、「変身」できる。ただし、喪失の体験を伴いながら・・・

こう書いてきて、吉本隆明の、そして鹿島茂の体験を思い出した。

吉本隆明を規定した人生最大の事件(鹿島茂)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-03-28


(以下、目次)
はじめに

第1章 勉強と言語 (言語偏重の人になる)

勉強とは、自己破壊である
自由になる、可能性の余地を開く
目的、環境のコード、ノリ
自分は環境のノリに乗っ取られている
自分とは、他者によって構築されたものである
言語の他社性、言語的なヴァーチャル・リアリティ
二つのノリがぶつかる狭間から、言語の世界へ
言語の不透明性
道具的 / 玩具的な言語使用
自分を言語的にバラす
深く勉強するとは、言語偏重の人になることである

第2章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス

自由の余地は、「浮いた」語りに宿る
ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアで思考する
コードの不確定性
わざと自己ツッコミと自己ボケ
コードの転覆
ナンセンスという第三の極
会話を深めるアイロニー
アイロニーの過剰 (超コード化による脱コード化)
新しい見方を持ち込むユーモア
ユーモアの過剰 (コード変換による脱コード化)
もうひとつのユーモア (不必要に細かい話)
「享楽的こだわり」と「非意味的形態」
アイロニーからユーモアへ
享楽のノリが究極のノリである
名づけの原場面 (新たに言語に出会い直す)

第3章 決断ではなく中断

現状把握から問題化へ、キーワード出しへ
キーワードを専門分野に当てはめる
発想法としてのアイロニーとユーモア、追求型と連想型
勉強のきりのなさ
考えて比較をする
アイロニーから決断主義へ
比較の中断
こだわりの変化
欲望年表をつくる
メインの欲望年表 (千葉雅也の場合)
サブの欲望年表
メインの年表とサブの年表をつなげる
来るべきバカへ

第4章 勉強を有限化する技術

専門分野に入門する
読書は完璧にはできない
入門書を読む
教師は有限化の装置である
専門書と一般書
信頼性、学問の世界
読書の技術 (テクスト内在的に読む)
二項対立を把握する
言語のアマ・モードとプロ・モード
ノート術 (勉強のタイムライン)
書く技術 (横断的に発想する)
アクトライナーと有限性

結論 / 補論 / 参考文献 / あとがき

**(以下、「はじめに」からの抜粋)**

2000年代の末に、SNSスマートフォンは、生活を劇的に変えました。

今日、スマホを持ち歩く私たちは、どこにいてもネットの「情報刺激」にさらされ、気が散っている。過剰な量の情報が、光や音の連打のように、深く考える間もなくどんどん降り注いでくる。SNSに次々に流れてくる話題に私たちは、なんとなく「いいね」なのか、どうでもいいのか、不快なのかと、まず感情的に反応してしまう。すぐに共感できるかどうか。

共感、それは言い換えれば、集団的なノリです。思考以前に、ノれるかどうかなのです。


いま、立ち止まって考えることが、難しい。

溢れる情報刺激のなかで、何かに焦点を絞ってじっくり考えることが、難しい。

本書では、そうした情報過剰の状況を“ユートピアとして積極的に活用し”、自分なりに思考を深めるにはどうしたらいいかを考えたいのです。

そこで、キーワードになるのが 「有限化」です。

ある限られた=有限な範囲で、立ち止まって考える。無限に広がる情報の海で、次々に押し寄せる波に、ノリに、ただ流されていくのではなく。

「ひとまずこれを勉強した」と言える経験を成り立たせる。勉強を有限化する

***引用ここまで***

列車の旅に『勉強の哲学』を持参
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-07-30


背景の記憶 (平凡社ライブラリー)

背景の記憶 (平凡社ライブラリー)

  • 作者: 吉本 隆明
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 文庫



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目次『昭和維新史との対話 検証5・15事件から三島事件まで』保坂正康・鈴木邦男著 [日本史]





ざっと通読して印象に残るのは・・・

「思想」をきちんと持てという励まし

「右」だの「左」だのと安易に分けることなく、「行動」の背後にある「思想」の有無、中身をしっかり見ろということ。きちんと歴史を踏まえて考えろ、ということ。


(以下、目次)

まえがき 鈴木邦男

第1章 国家改造運動の群像
国家改造運動とは? 前提となる3つの視点
大正天皇と虎ノ門事件
統帥権と大善ーーなぜ昭和はこんなスタートを切ったのか?
大善という独善
「統帥権」の時代
血盟団事件

第2章 五・一五事件と農本主義
橘孝三郎の思想とは?
北一輝とは何者であったのか?
農本主義はなぜ東北にしかないのか?

第3章 軍事学なき〈軍人大国〉
日本文化に挑戦した日本軍
大東亜戦争・太平洋戦争の3つの過ち
戦後も苦しみ続けた兵士たち
日本は兵士の冥福を祈ったのか?
戦友会で話されること
ロシア兵を背負う日本兵が伝えたこと
昭和史のテロリズム
国民皆兵というターニングポイント
兵隊と地方気質
理念なき戦争への一歩とは?

第4章 未完の国家改造運動と日米開戦
二・二六事件から翼賛体制へ
国家改造運動の多様性
開戦と開戦詔書の問題点
東條英機はなぜ首相になったのか?
戦争の呼称がなぜ決められないのか?
さまざまな軍の実態

第5章 戦後の革命家たち
「ヤルタ・ポツダム体制批判」の視点
日本型エリートの原型と功罪
戦前の革命家たち
三島由紀夫と楯の会
鼻をつまんで生きてきた時代とは

第6章 国家改造運動の残したもの
戦後の思想のバックボーンとは?
戦後の相克
公文書を燃やしてしまう国
言葉が軽んじられる時代
残酷な世界を生きる
“自虐的”だと力を発揮する国
正史に記述されてない日本人
涙のテロリズム
今も惹かれる昭和史の残影
希望ではなく絶望の名の下に

注 / 関連年表

あとがき 保坂正康


大右翼史 (1974年)

大右翼史 (1974年)

  • 作者: 荒原 朴水
  • 出版社/メーカー: 大日本一誠会出版局
  • 発売日: 1974
  • メディア: -


上記書籍について、鈴木邦男氏は次のように語る

そもそも一般論として、思想の有無を批判したり、注目して考えるという習慣が稀薄ですよね。僕が幸運だったのは、若い頃に素晴らしい先生、思想家がいたんですね。福田恒存とか三島由紀夫、松村剛とか、そういう志を持った人たちの指導を受けて勉強していましたから、幸せだったと思いますね。荒原牧水という人の『大右翼史』というぶ厚い本にも影響を受けました。これはすごい本で、千ページぐらいありますし、刊行当初、皆と言っては失礼だけどほとんどの人が評価しなかったですよね。あのボリュームじゃ、そもそも買う人いないから。いくらなんでも千ページですからね。書いた本人は、売れると思ったのかな?なんかゴリゴリの右翼の主張というか思い込み満載本かなと思って嫌だったんですけど、とんでもない誤解で、後で読んでみたら右翼史を詳細に考察したものすごい本でした。

保坂氏は・・・

僕の場合、『大右翼史』を入手したのは橘孝三郎さんが薦めてくれたからで、ずいぶん前に入手したものですけど、今でもあの本はとても便利な事典でもありますよ。 p264,265

*********

(以下 p268,269「公文書を燃やしてしまう国」から)

保坂:そうなんです。軍なんかが公文書を燃やすというのは、結局、我が身かわいさだけですもんね。それが許せないんです。

鈴木:その点、自分の思想を伝えるとか、主張を訴えるというところは軍や政府よりも民間の思想家たちのほうが真剣だし、必死ですよね。権藤成卿さんの著作などを読みますと、難しいですよね。当時の愛国を志す人たちも、それを一所懸命読んで、その思想を我がものにしようとしていますよね。その勉強ぶりはすごいものだと思います。



鈴木:今は自分の思想を必死で言葉にして伝えようとする人は、少ないですよね。あるいは逆に、昔の日本人が想いを言葉にすることに異常にこだわっていたということもあるかも知れませんが。犬養毅の「話せば分かる」も有名ですし。





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目次 『裁判所の正体』 清水潔・瀬木比呂志著 新潮社  [社会・政治]


裁判所の正体:法服を着た役人たち

裁判所の正体:法服を着た役人たち




ニュースを見聞きしてうすうす感じていた裁判所・裁判官のオカシサ(可笑しいではなく、変、奇妙、不思議であるという意味)が一挙に分かる本。教科書で習った「三権分立」「司法の独立」など嘘っぱちであると分かる本。少なくとも日本においては、そうであると納得できる本。

日本という国はオカシイ国、「不思議の国」である。どうしてこうなったか、なってしまったか、どうすれば変わりうるのか・・考えさせられる。

日本でいうなら江戸時代末に記されたルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」。法的知識の持ち合わせがアリス以下ともいえる多くにとって、裁判所(敷衍して司法行政)の正体・真実を示した当該書籍は瞠目すべき書籍といえる。自虐「日本社会」観ではない。事実がそうなのだから、そう言うしかない。それは読めば分かる。

本書の厚み、内容からいって、1500円(税抜き)はべらぼうに安い(と思う)。

すこしばかり引用する。「第7章 最高裁と権力」から

清水:いや、もう聞けば聞くほど驚くことばかりですね。// 瀬木:いろいろ驚かれることが多いようですね。だとすれば、この対談をやった意味は大きかった(笑)。僕も、今後、制度や裁判批判だけじゃなくて、法律や法制度の基盤、法的・制度的リテラシー、市民のための法的知識の普及という観点から、機会があれば、いろいろ書いていったほうがいいかなと、今日、あらためて思いました。// 清水:私は法律とか裁判については専門外ですが、とはいえ仕事柄少しは知っているつもりでした。だけどもう聞けば聞くほどびっくりの連続です。ここまできて、行政訴訟がなぜ勝てないかがよく分かりました。なるほどそんな状態なら簡単に勝てないよと、ようやく見えてきました。// 瀬木:行政訴訟の勝訴率が低いのは、それこそ「統治と支配」の根幹にふれるからで・・・以下省略・・・

三権が依って立つ国家の「権力犯罪の闇」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-07-06

**以下、目次**

まえがき(清水潔)

第1章 裁判所の知られざる日常
なぜ裁判官に一礼するのか / 裁判官は人間じゃない? / 法廷に遺影を持ち込めない理由 / 裁判官が身の危険を感じるとき / 傍聴が裁判に与える影響 / 裁判所の暗さ / 裁判官はどんなところに住んでいるか / 裁判官の通勤風景 / 裁判官はどうやって判決を下すのか / 裁判所の強固なヒエラルキー / 裁判官の出世 / 裁判官は何を目指しているのか

第2章 裁判所の仕組み
裁判官に庶民の心がわかるのか / 裁判官の天下り / 裁判官の給与体系 / なぜ裁判官をやめようと思ったのか / 裁判官の反社会的行為 / 裁判官が統制される3つの理由 / 裁判官を追いつめる新たな再任制度 / 個人の問題が制度の問題か / 日本の裁判所と世界の裁判所

第3章 裁判とは何か
民事裁判とは何か / 「押し付け和解」が生まれる理由 / 100万円の印紙はなぜ必要なのか / 民事裁判官と刑事裁判官はどこで分かれるか / 刑事裁判とは何か / 刑事系裁判官と裁判員制度の関係 / 民事系裁判官からみた刑事系裁判官の特徴 / 『不思議の国のアリス』と裁判

第4章 刑事司法の闇
足利事件ーー冤罪はなぜ生まれるか / 起訴権の独占の弊害 / 北関東連続幼女誘拐殺人事件ーー誤まっていたDNA型鑑定 / 裁判官は鑑定書をちゃんと理解しているか / 陪審員制度と裁判員制度の違い / 桶川ストーカー殺人事件ーーゆがめられた判決

第5章 冤罪と死刑
飯塚事件 / なぜ久間さんだったのか / 死刑制度とその機能 / 裁判官とどう向き合うべきか / 司法ジャーナリズムは機能しているか / ジャーナリズムと司法の劣化は相似形

第6章 民事司法の闇
名誉毀損裁判の高額化 / スラップ訴訟 / 「一票の価値の平等」はなぜ重要か / 国家賠償訴訟で国が有利な理由 / 原発訴訟と裁判官協議会 / 原発訴訟の判決・決定 / 憲法訴訟について / 押し付け憲法論の不毛

第7章 最高裁と権力
最高裁の統制の方法 / 最高裁のヒエラルキー / 最高裁長官と事務総局がもつ絶大な権力 / 裁判官が国の弁護士に?--三権分立は嘘だった / 最高裁判例に拘束力はない? / 日本の官全体の劣化 / 最高裁と時の権力の関係 / 「憲法の番人」ではなく「権力の番人」 / 最高裁判事の人事から見える構造の根深さ

第8章 日本の裁判所の未来
求められる国民のあり方 / 法曹一元化を提言した理由 / 国のあり方は司法で変わる / 日本の裁判所とジャーナリズムが進むべき道

あとがき(瀬木比呂志)



絶望の裁判所 (講談社現代新書)

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/19
  • メディア: 新書



ニッポンの裁判 (講談社現代新書)

ニッポンの裁判 (講談社現代新書)

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/01/16
  • メディア: 新書



黒い巨塔 最高裁判所

黒い巨塔 最高裁判所

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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山崎雅弘著『天皇機関説事件』 から [日本史]


「天皇機関説」事件 (集英社新書)

「天皇機関説」事件 (集英社新書)




超国家主義者:蓑田胸喜に、トイレで会う
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-05-10

**以下、「はじめに」から一部引用****

★「立憲主義」が失われた日本で何が起こったか

天皇機関説は、天皇という古い制度を近代国家の枠組みに整合させる「仕掛け」であったのと同時に、天皇の特権的地位を根拠とする政治権力が、コントロールを失って暴走するのを防止するための「安全索(ワイヤー)」のような存在でありました。

しかし、天皇を(形式的に)崇拝する一部の人間が「神聖不可侵で唯一無二の崇高な存在であらせられる天皇陛下に『暴走防止のワイヤー』をかけるなど、畏れ多いことで、そんなことを主張する人間は、天皇を馬鹿にして見下しているに違いない」と、制度の仕組みの全体像ではなく一部分の関係性だけを見て言いがかりをつけ始めた時、天皇崇拝の立場を保ちながら、合理的な「仕掛け」としての天皇機関説を説明することは困難でした。

その結果、「天皇」あるいは「権力」と「近代国家」をかろうじて結び付けていた、天皇機関説という「ワイヤー」が、バチンと大きな音を立てて切断され、「権力の暴走」を止める安全装置が失われました。

天皇機関説事件のあと、昭和天皇が、権力を握る「支配者」として暴走することはありませんでした。しかし、この事件と国体明徴運動が起きた1935年以降、当時の国家指導部で大きな発言力を持っていた「軍部」が、天皇の名において、あるいは天皇の名を借りて、事実上の「最高権力者の代行人」として、国の舵取りという「権力」をわが物顔で振り回し始めた時、もはや誰もそれを止めることはできませんでした。

天皇や神などの「絶対的な権威」をいわゆる「錦の御旗」として掲げ、合理的な異論や反対を権威の力で押しつぶし、その旗を掲げる特定の集団が過剰な権力を持つようなことを、制度として予防する。これも、憲法と「立憲主義」の重要な役割ですが、天皇機関説事件は、「神の子孫であらせられる天皇陛下」という存在が、特定の集団(軍部)が過剰な権力を持つことに道を開くことになった、きわめて重要な出来事だったのです。

言い換えれば、先の戦争における日本の内外での悲劇は、日本国内の政治制度において「立憲主義」という安全装置が壊れたことによる、史上空前の規模で発生した「大惨事」であったと見ることも可能です。

太平洋戦争での破滅的な敗北(1945年8月)にいたるまでの昭和史は、一般に「軍部の暴走」というシンプルな言葉で表現されることが多く、当時の「大日本帝国憲法」に根本的な欠陥があったから、あのような「軍部の暴走」を許したのだ、というイメージで見る人も少なくないようです。

大日本帝国憲法は軍部の暴走を許す内容だったから、あんな事態が起きたのだ、と。

しかし、実際には明治や大正、そして昭和初期の日本人の中にも、史実のような「最終的に自国を破滅へと向かわせる暴走」が起きうることを想定し、あらかじめ制度面で何らかの対策を講じておく必要があると考える人は少なからずいました。

本書でこれから光を当てる美濃部達吉も、そんな思慮深い日本人の一人でした。

彼は決して、天皇を馬鹿にして見下すような人物ではありませんでしたが、いくつかの理由で美濃部を敵視する人間たちは、彼の憲法に関する著作や過去の発言から、断片的な言葉(片言隻句)を切り取って抜き出し、前後の文脈とは関係ないかたちで「これは天皇を馬鹿にする言い草ではないか」と威圧・恫喝し、天皇という「絶対的な権威」を自分の側に置くことで反論を封じながら、相手を追い詰めるというやり方をとりました。

それでは、具体的にどのような段階を踏んで、美濃部は議会で糾弾され、当時の憲法学説で主流とされたはずの天皇機関説が、その価値を全否定されていったのか。

まずは、今から82年前の1935年2月に時計の針を戻し、その頃は「参議院」ではなく「貴族院」であった帝国議会(当時の国会)の本会場での激しいやりとりの様子を、時空を超えた傍聴席から見ていくことにします。
****ここまで「はじめに」から****

**ここから「あとがき」部分抜粋引用**

本書の主題は天皇機関説事件であり、事件が収束した後で拡大した国体明徴運動については、紙幅の関係上、ごく簡単にしか触れられませんでした。1930年代後半の国体明徴運動と、それが第二次大戦期の日本社会と日本軍の戦争遂行にどのような影響を及ぼしたかについては、拙著『戦前回帰』(学研プラス)で

戦前回帰

戦前回帰

  • 作者: 山崎 雅弘
  • 出版社/メーカー: 学研マーケティング
  • 発売日: 2015/09/01
  • メディア: 単行本



より詳しく紹介しましたので、本書と合わせてお読みいただければ幸いです。

また、現代の日本における国体思想の復活と、立憲主義を揺るがす政治的な問題については、拙著『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)で具体例を挙げて説明していますので、こちらもご参照いただければと思います。


日本会議 戦前回帰への情念 (集英社新書)

日本会議 戦前回帰への情念 (集英社新書)

  • 作者: 山崎 雅弘
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/07/15
  • メディア: 新書



「天皇機関説」事件 (集英社新書)【目次】
第一章 政治的攻撃の標的となった美濃部達吉
1 貴族院の菊池武夫が口火を切った美濃部攻撃
2 美濃部攻撃の陰の仕掛け人・蓑田胸喜
3 美濃部達吉が述べた「一身上の弁明」
4 当代随一の憲法学者・美濃部達吉
5 国会の内外でエスカレートする「美濃部叩き」

第二章 「天皇機関説」とは何か
1 天皇機関説と天皇主権説(天皇神権説)
2 上杉慎吉と美濃部達吉の「機関説」論争
3 文部省も加わった天皇機関説の排撃運動
4 美濃部擁護の論陣を張った「帝国大学新聞
5 昭和天皇も認めていた天皇機関説の解釈

第三章 美濃部を憎んだ軍人と右派の政治活動家
1 「陸軍パンフレット」に対する美濃部の批判
2 軍人勢力各派は「機関説問題」にどう反応したか
3 右翼団体による「機関説排撃運動」のエスカレート
4 騒動を岡田内閣打倒に利用しようとした立憲政友会
5 美濃部が『憲法撮要』に記した「統帥権」の意義

第四章 「国体明徴運動」と日本礼賛思想の隆盛
1 次第に追い詰められた岡田啓介首相
2 急激に力を持ち始めた「国体」というマジックワード
3 岡田首相の第一次国体明徴声明の発表
4 さらに激しさを増した美濃部と機関説への糾弾
5 消えかけた火を大きくした美濃部の「第二の弁明」

第五章 「天皇機関説」の排撃で失われたもの
1 窮地に立った岡田内閣と第二次国体明徴声明
2 天皇機関説事件から二・二六事件へと通じた道
3 美濃部の学説と共に排斥された、自由主義と個人主義
4 際限なく称揚される「天皇」「国体」という錦の御旗
5 実質的に機能を停止した日本の「立憲主義」

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