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『図解 基本ビジネス思考法45』 執筆: 嶋田毅 [哲学]


グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45

グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45

  • 作者: グロービス
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



45種の思考法を紹介するハンドブック。

著者は「ちょっと知っておくだけで生産性が上がる思考法を知らないというのは」モッタイナイという。

そして、本書において「先人が提唱し、磨きをかけてきた思考法についてリストアップし、網羅的に紹介」していく。その点で、「中には包含関係にあるものもあるなど、ややレイヤー感や粒度にバラつきもありますが、思考法というテーマゆえの部分が大ですのでご容赦いただければと思います」と(「はじめに」)にある。

「どこまで実践できるかはさておき、まずはさまざまな思考法があることをご理解いただけただけでも本書を手に取っていただいた価値はあると思います。自分自身を振り返りながら『まずはここを鍛えなければ』というものを探し、取り掛かるヒントにしていただければ幸いです。(「おわりに」)」

各思考法ごとに、簡単な説明(以下に引用)。活用できる場面。どのような思考法か、その具体的事例、最後に「コツ・留意点」が簡潔に示されている。

自分の思考のワクの中で堂々巡りに陥ったとき、本書をチラとひもとくだけでも、堂々巡りの回路から脱出できそうである。ただ、少々文字が小さいのが難点。

目次 

1章 クリティカル・シンキング基礎編

論理思考:筋道だった合理的思考様式や方法論。行動的直観的思考と対比される。いくつかの要素技術によって成り立っている。

批判的思考:健全な批判精神を持ちながら、論理的思考ができているか否かをさらに一段上の視点から見る思考。バイアスや思考の罠にとらわれていないかを見極める思考も含まれる。

メタ思考:自分自身を客観視する思考法。自分自身を見つめるもう1人の自分が別にいるというイメージで説明される。

演繹的思考:一般論・普遍的な大前提を個別的・特殊的なケースに当てはめて結論を得る論理的推論の方法。

帰納的思考:さまざまな観察事項からその共通点を見出し、一般論を導き出そうとする思考方法。

科学的思考:事象の生じる原因や仕組みを調べる観察や実験を実施し、その結果を総合的に考察し、その中から規則性を見出し、普遍的な法則を発見する思考。

確率思考:特定の状況のみを考慮するのではなく、それぞれの状況が生じる確率を意識し、期待値が最大になるように意思決定・行動する思考法。

統計思考:意思決定にあたって、統計手法の考え方を考慮する思考。また、統計の落とし穴に陥らないということも含意する。

フェルミ推定:実際の値がすぐに分からない事柄について、比較的手に入れたり推定しやすい情報から概算値を導く思考法。物理学者のエンリコ・フェルミに由来する。

2章 問題発見編

仮説思考:仮の答えである仮説を立てながら(持ちながら)、それを検証し、物事を前に進めようとする考え方。問題解決の基本姿勢でもある。

「Why」思考:①問題の原因を表層的に捉えるのではなく、「Why?(なぜ?)」と問いかけることによって掘り下げて考える思考法。②また、物事がなぜ現在のやり方で行われているかを疑う思考法を指すこともある。

論点思考:真に解決すべき問題を的確に把握し、組織全体として問題解決の効率・効果性を上げようという考え方。

フレームワーク思考:物事の全体像を捉えたり何かを分析・立案する際に、何らかの枠組みを用いることで、その効果率や効果性を上げようという思考法。

本質思考:一般的には、①物事の最重要ポイントを適切に見極めようとする思考法を指す。狭義には、②物事の構造とダイナミズムから、物事の急所を押さえようとする思考法を指す。

複眼思考:多様な視点から物事を見ることで、さまざまなステークホルダーにとって、Win-Winとなる解決策をとろうとする思考法。

俯瞰思考:より高次の視点から物事を見ることで、全体像を把握したり、経営にとって重要なポイントを見逃さない思考方法。

システム思考:独立した事象に目を奪われずに、各要素間の相互依存性、相互関連性に着目し、全体像とその動きを捉える思考方法。

3章 問題解決編

AND思考:①安易にトレードオフに流されずに、物事を両立させながら問題解決を図っていこうという思考法。また、②一石二鳥の施策を積極的に講じる場合にもAND思考という場合がある。

アナロジー思考:似たエッセンスを持つ事例からヒントを得、それを問題解決や他のメンバーへの説明に活かす思考方法。

全体思考:全部を部分に細切れにブレークダウンしていくのではなく、全体を包括的(Holistic)に捉え、問題解決に活かそうという思考法。

4章 クリエーション編

クリエイティブ・シンキング:枠組みにとらわれず、自由な発想を行い、アイデアを出していこうとする思考法。ロジカル・シンキングと対比されることが多い。

水平思考:それまでのものの見方や概念にとらわれずアイデアを生み出す思考法。エドワード・デボノが1967年に提唱した。英語ではラテラル・シンキングと呼ばれる。

ゼロベース思考:既存の前提や常識にとらわれず、物事をゼロベースで考えていこうという思考方法。水平思考の要素ともいえる。

IF思考:「もし○○○という条件がなかったら」あるいは「もし△△だったら」など、「IF」の世界を想像することで、新しいやり方などを生み出そうという思考法。

プロヴォカティブ・シンキング:「たぶんできる。そのためには・・・」と考える発想法。プロヴォカティブ(provocative)の元々の意味は「挑発的」など。

ずらし思考:①視点、ものの見方を変える思考法。②あるノウハウや知見を異なるビジネスなどに応用する思考法。

ビジョナリー思考:壮大なビジョンを描き、それを実現しようという思考法。未来を待つのではなく、未来を自ら作る思考法とも言える。

マインドマップ:頭の中で起こっていることを可視化する思考ツール。トニー・ブザンが提唱した発想法である。ThinkBuzan社が商標登録している。

デザイン思考:デザイナー的な感性と手法を用いて、ユーザーのニーズと技術的な実現性、ビジネスの戦略を整合させていくことで、市場機会を生み出し、実現させていく思考方法。

5章 ビジネス実務編

戦略的思考:①経営戦略の発想法を日常の仕事などにも当てはめた考え方。②ゲーム理論を用い、ゲームの発想を日常業務に当てはめた思考法。

タイムマシン思考:あるテーマについて、世界の最先端で起きている事例や現象に着目し、それを自国や自社ビジネスに活用する思考法。

逆算思考:未来のビジョンや想定される状況から逆算して今なすべきこと、あるいはその過程でなすべきことを考える思考法。バックワードの思考法とも言う。

ニーズ思考:顧客のニーズを優先的に考え、そのニーズを満たそうとする思考法。特に製品開発の場面ではニーズ発想というケースも多い。

シーズ思考:自社が社内に持つシーズをベースに、そのシーズを活用して顧客のニーズを満たせないかと考える思考法。シーズ発想とも言う。

ビジネスモデル思考:ビジネスの仕組みを構造的に考え、どのように儲けたり成長したりするかを考える思考法。

利益思考:①利益をいかに効率よく上げるかを考える思考法。②儲けのメリハリなども含め、トータルとしていかに利益を生み出すかを考える思考法。

チーム思考:変化が速い時代に適切に対応すべく、比較的少人数のチームで問題解決に当たり、組織全体の生産性や競争力を上げようとする考え方。

Not knowing思考:不確実な時代に、「無知」の状態を最大限に活用し、「出現する未来」に柔軟に対応する思考法。スティーブン・デスーザとザダイアナ・レナーが提唱した。

6章 歴史・哲学編

哲学的思考:2000年を超える歴史を持つ哲学の考え方をビジネスに活かそうという思考法。特に深い思索や議論するという行為を重視する。

歴史的思考:世界史や自国の歴史を学ぶことで、人間の本性に対する理解を深め、それを未来に活かしていこうとする思考法。

弁証法:ある命題(テーゼ)と、それと対立する命題(アンチテーゼ)から統合した命題(ジンテーゼ)を導き出すアウフヘーベン(止揚)の考え方をベースとした発展的思考法。哲学者のヘーゲルによって体系化された。

思考実験:実際に実験を行うのでなく、頭の中に前提を置いて「もしこうしたらこうなるのでは」と考えたりシミュレーションを行うこと。

7章 自己啓発編

ポジティブ・シンキングとネガティブ・シンキング:積極的あるいは楽観的な考え方をすること。消極的あるいは悲観的な考え方をすること。

7つの習慣:人生において成功するために必要な習慣を7つにまとめたもの。スティーブン・R・コヴィーによって1989年に紹介された。

ストーリー思考:未来の自分を思い描き、それを実現するためのストーリーを作ることでその実現可能性を高めようという思考法。
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