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宇都出著〈集中読書術〉、出口著〈本の「使い方」〉、平野著〈・・スローリーディング〉 [読書法・術]


サクッと読めてアウトプット力を高める 集中読書術

サクッと読めてアウトプット力を高める 集中読書術

  • 作者: 宇都出 雅巳
  • 出版社/メーカー: 総合法令出版
  • 発売日: 2017/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



宇都出 雅巳氏の記事をネット上で読んだ。それで、ソレ以上のことが書かれているのだろうと現物(上記イメージ書籍)を見てきた。氏は「フォトリーディング」は幻想だという。ストックのない情報・知識は読みこなすことなどできないという。ストックとは、要するにデータベースのことだろう。基礎的な知識・がある(を持っている)状態であれば、新しく入ってくる情報・知識は、そこに付加するだけで良いことになる。それゆえ、ストックのある人、既に多くの本を読み知識のある人は、そうでない人よりも難なく速く読み進めることができる。

また難なく読み進めることができるということはストレスフリーであるということでもある。それで、そのために著者が勧める物理的な方法としては、表紙を取り去り、厚い本であれば分冊化してしまうこと。心理的方法としては、目次を読む。繰り返し読む。そして、取っ付きやすいところから読む。つまり、本文を頭から読まない・読み始めない。読み飛ばす。わからないところがあっても先に進む。著者は同じことを繰り返し述べるので、先に行って後に分かることもある。また、わからない点は、自分の欠落したところである。そのことを自覚し(かつ喜び)、疑問として置くことで、好奇心が高まり、知識吸収の熱が高まる。

目次は、本文の内容を凝縮している。本文の具体的事例等を抽象化したものが目次である。だから、あまり読む気になれない本であれば、目次の各項目の末尾を「・・とは?」として読んでみると好奇心が湧く。人は単なる事実を伝えられるより、問いかけられた方が注意が高まり、自ずと意欲が生まれる。だから、自らに問いを発しつつ読むのは良い。また、実際に読み進めて分からないところにぶつかったら、目次に戻る。目次(抽象)と本文(具体的事例)を往還することで、全体の構成もいっそう把握でき、全体の中での当該項目の役割も理解できる。

そうした、繰り返し読書を、著者はペンキを塗ることにたとえている。たしかに、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りと進めていく。そうしてはじめて、きめの細かい塗装面に仕上げることができるのは事実である。一度に厚塗りしても良い仕上がりにはならない。やはり必要な工程はかかるものである。時間をかけて、一度に読もう(精読)とすると、疲れ果てて最後まで読み通すことができない。途中、分からないところで、立ち止まり「考える」ことが、そのまま読書放棄につながることもある。それは、考えているようで「休んでいる」ようなものである。立ち止まって中空をみつめるより、目次に戻る。全体に目配りする。そのようにして、細かい工程を(繰り返しつつ)着実に進めることは、たしかな成果につながる。読書も同じである。

著者は、松岡正剛さんの講習に出たという。だから氏の「多読術」にある考え、読書は著者とのコラボレーションであり、インストールではないという考えが基本にある。

それに対して・・・


本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 出口 治明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/09/11
  • メディア: 新書



出口治明氏は、決して読み飛ばさないという。200ページ程度の本は、それでも2,3時間で読むようなことが書いてあった。新しい分野の本に挑戦する時も、なるべく分厚い本をあえて選ぶという。なぜなら、出版社はいいかげんな著者に分厚い本を執筆させることはないからだという。内容の信頼性は厚さで保証されているということだろう。しかし、読むにおいては負荷のかかる本である。ストレスフリーどころではない。先ず、「鬼の上司」のような本に指導訓練をしてもらい、後に同種の「薄い本」を読むと、全体の構造がよく分かっていいのだという。「分厚い本と薄い本」が、宇都出氏のいう「本分と目次」との関係になる。

もう一冊は・・・

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2006/08/17
  • メディア: 新書


上記「スローリーディング」の本を手にして読んだ。著者の言い分は、速くではなく深くを目指そうというものだ。文章には書き手がいる。書き手の意図を微細なところまで汲みとって、はじめて読んだと言えるのではないか。ただ、多く読んだ、速く読んだだけでは、しようがないでしょ、というものだ。確かに、読んだ内容が身について血肉とならなければ、そのとおりである。

(ちなみに、以上、古書店で立ち読みして、記憶に頼って書いたものゆえ、正確さは保証できない。その点ご承知おかれたし)。


ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: 単行本


読書にも勉強にも! “高速大量回転” のやり方とは?——「高速大量回転法」生みの親・宇都出雅巳さん特別インタビュー【第2回】
http://studyhacker.net/interview/masami-utsude-sokudoku-02

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