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『世界が称賛する 日本の教育』 伊勢 雅臣著 扶桑社 [教育・学び]


世界が称賛する 日本の教育

世界が称賛する 日本の教育

  • 作者: 伊勢 雅臣
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



〈本書でいう「日本の教育」とは、戦後の教育ではありません。江戸時代以前からの家庭や寺子屋、地域などによる教育伝統に根ざし、それに明治以降の近代化努力を注いで形成してきた我が国固有の教育伝統を指します。/ 戦後の教育は軍国主義だったという批判がありますが、実際はどうだったのか、日本の教育がいかに近代的で、国際性を持つものだったのか、まず事実を見てみましょう。〉と、「第1章 世界の賞賛する日本の教育」は始まる。

本書は、著者のいう「日本の教育」の素晴らしさを「事実」によって例証すると同時に、今日、打ち捨てられ顧みられないことの愚かしさも示される。そうした、教育の中身には「教育勅語」も含まれる。それが作成された経緯等について知ると、決して偏狭なだけの愛国主義に根ざしたものではないことを知ることができる。

他書からの引用にもとづいての論議が多いが、原著者の意図を捻じ曲げて伝えるようなことはしていない。つまり、原著者たちも、日本の伝統教育の素晴らしさを認めているということだ。そうした中には、評論家の渡部昇一、灘校国語教師の橋本武や教育学者の齋藤孝も含まれる。

「人づくり」に関心のない教師や親はいないと思うが、効果的にそれを行い「生きる力」を子どもたちに付与したいと願う方であれば、誰にとっても参考となるにちがいない。

目次// まえがき / 第1章 世界が賞賛する日本の教育(「子は国の宝」の経済学、「日本人という生き方」上ーウガンダの高校生を変えた日本の躾、「日本人という生き方」下ーウガンダの高校生たちの志、「教育勅語」-世界人類に共感される広やかな道) / 第2章 蘇る日本の教育 (学力・体力トップクラスー福井県の子育てに学ぶ(上)、(下)、親学のすすめ(上)-母の愛を待つ胎児・新生児、親学のすすめ(下) 乳幼児編ー母の愛で子は育つ) / 第3章 日本の教育の地下水脈 (江戸時代はボランティア教育大国、小林虎三郎ー人づくりは国づくり、井上毅ー有徳国家を目指して、『国民の修身』を読む、伊澤修二ー唱歌で目指した国民国家) / 第4章 国語・古典という根っこ (子供を伸ばす漢字教育、生きる力を引き出す授業(上)-伝説の国語教師・橋本武、生きる力を引き出す授業(下)-国語が育む「共に生きる力」、古典教育が近代国家を発展させるという逆説) 初出・参考文献・関連リンク先一覧 あとがき(空想から科学へ)

薩摩藩の幼児児童教育とNASA航空宇宙局の教育
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-10-05


新しい学力 (岩波新書)

新しい学力 (岩波新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/11/19
  • メディア: 新書



灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ)

灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ)

  • 作者: 黒岩 祐治
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/08/10
  • メディア: 新書




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目次『論理的な話し方の極意』齋藤孝著 宝島社 [ビジネス書]


論理的な話し方の極意

論理的な話し方の極意




目次
1章 直感と閃きを鍛えて論理力を高めよう

直感力
直感と論理
システムシンキング
本質を突く
もやもやしたものに名前をタグ付け
「ヤバい」「超~」じゃ伝わらない
オリジナリティとは直感や閃き
「逃げ恥」はなぜヒットしたか

2章 情報の整理力が論理スキルを上げる

論理的とは視点を理解していること
自分で自分の弁護士になる
パッションだけじゃ伝わらない
話を新聞記事化する
文字制限と時間制限
5秒で話す技術
「思考」と「説明」
秒単位のトーク
「論証図」でトレーニング

3章 フォーマット思考を身につけよう

一文で心をつかむタイトル
情報にも優先順位をつける
レントゲン写真骨格をつかむ
聞き上手は整理上手
コピーに凝縮された論理
企画書を書く練習
フォーマット思考を身につける
マッピング・コミュニケーション
事象を頭の中で図化する
時間軸を意識する
小説はカオス
交錯する時系列が心情を描写する ちあきなおみの『喝采』
実は示唆に富んでいる童謡『ぞうさん』

4章 要約して伝える技術をマスターする

要約力を身につけるコボちゃん作文
論理の世界で「3」は意味がある
小論文
『踊るーさんま御殿!!』はエピソード力の戦場
長い話はテレビで切られる
タレントの番宣に学ぶ
架空のCMを作る練習
AとBを比較する「AB方式」
エビデンスを疑って見る習慣

5章 メディアリテラシーと論理の絶妙な関係

「立場性」を見抜くリテラシー
「従って~そうならない」
ボケとツッコミ=攻めと守り
スマホですぐ調べる
検索ワードも論理的に
“検索ごっこ”で数字と仲良く
年号の記憶をなめるな
所ジョージさんの論理力
有吉弘行さんの共同主観性
マツコ・デラックスさんの本質直観力
毒舌は劇薬
ビートたけしさんの“地雷感覚”

6章 パワーの掟は論理にも勝る

マクロン大統領の名言とは?
“英語構文的”な話し方
個人の論理と外交の論理
「パワー」は論理を凌駕する
北朝鮮なりの論理もある?
パワーを知ればあきらめもつく
「清濁併せ吞む」を知る
「根回し」も実は論理的
論理は優しさ

**以下、最終章最終項末尾部分を抜粋**

先入観やイメージだけで論理というワードに距離を置くのではなく、生活の中で論理力を正しく使っていく。それには現実社会という修羅場の中で、様々な体験をとおして論理力を鍛えていくということが、人生における判断としては重要です。

清濁併せ吞むタフな人間をめざして、世の中に出ていろいろなものに触れ合い、体感し、直観と閃きを磨きながら、論理力を磨いていこうではありませんか。

知性の磨き方 (SB新書)

知性の磨き方 (SB新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/01/06
  • メディア: 新書



知性の磨きかた (PHP新書)

知性の磨きかた (PHP新書)

  • 作者: 林 望
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1996/11/05
  • メディア: 新書




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『論理的な話し方の極意』 齋藤孝著 宝島社 [ビジネス書]


論理的な話し方の極意

論理的な話し方の極意




「通読して、タイトルを付けてみろ」と課題を与えられたなら、「齋藤流世渡りの極意 コミュニケーション編」と名づけたい。

「論理的な話し方」の本というので、接続詞の使い方を中心に据えた内容かと思ったが、そんなチマチマしたものではない。せちがらい世の中をよりよく生きていく知恵が示される。自分の学生時代の経験、テレビ出演時の経験、最近の時事問題等とりあげながら、事を為すにあたって良い結果を得るための「論理」の用い方が論じられる。

「論理的な話し方」として示されるのは、「論理性を担保する」コミュニケーションスキルであり、論理的であるように見せ(かけ)る手練手管に過ぎないと言えないこともない。しかし、そのベースには、著者の世界(世間)認識がドンと横たわっている。それは、世界(世間)は、論理だけでは動かない、「パワーの掟は論理に勝る」という認識だ。当然それゆえ、「机上の空論」に本書は陥いらない。



「言葉にできる人」の話し方: 15秒で伝えきる知的会話術 (小学館新書)

「言葉にできる人」の話し方: 15秒で伝えきる知的会話術 (小学館新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: 単行本




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『聖書植物園図鑑―聖書で出会った植物たちと、出会う。』丸善プラネット [宗教]





聖書には100種超の植物が登場する。福岡にある西南学院大学は1999年の開学50周年記念事業に、それらの植物を復元・展示しようと聖書植物園を開園。現在までに約100種の聖書関連の植物を集めた。本書は植物園内の植物をフルカラーで掲載し、植物が登場する聖書の「聖句」とその解説、植物の解説、入手と栽培方法を紹介している。

1ページに1品種、1「アーモンド」からはじまり100「ワタ/ 綿」まで、100種が取り上げられ、その植物の写真英語名、開花期、登場する聖句とその解説、植物の解説、入手栽培方法が示される。

「放蕩息子」が空腹を満たしたいと願った『いなご豆』や預言者ヨナを暑い日差しから守った「とうゴマ」がどんなシロモノか写真で見ることができるのは嬉しい。写真がちいさい(45㍉x55㍉)のが残念だが、書籍自体の判型ゆえ仕方がない。

因みに「とうゴマ」は65に出ている。その『植物解説』は、「東アフリカ原産の、5mくらいの大きさになる宿根草である。トウゴマの種は、前4000年頃のエジプトの墓所で発見されている。種子は40~60%の油分をもち、灯油や化粧品としても使われ、また虫下しのために利用されてきた(ひまし油)。種子には毒性アルカロイドのリシンが含まれ、代表的な有毒植物である。原酒は緑色であるが、園芸用に赤葉の品種も開発されている。雌雄同株である。」

(以下、「発刊に寄せて」から抜粋)

「我々が、梅の花に菅原道真を、桜に西行の姿を重ね合わさるように、彼の地の人々は、春先に花を咲かせるアーモンドから預言者エレミヤの人生に思いを馳せることでしょう。アーモンドがどのような木であり、そのヘブライ語名は何というのか、このようなことを知ることは、エレミヤがどのようにして神の言葉に触れたのかを理解することと深く結びついていることなのです。」

座右に置いて、聖書理解の助けとしたい。

**********


舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

  • 作者: 日本聖書協会
  • 出版社/メーカー: 日本聖書協会
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: 大型本



文語訳 聖書

文語訳 聖書

  • 出版社/メーカー: サキ出版
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: Kindle版




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『勉強の哲学 来たるべきバカのために』 千葉雅也著 文藝春秋 [哲学]


勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

  • 作者: 千葉 雅也
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



たいへんおもしろい。自立・自律した自己を形成する上で参考になる。それは、「ノリの悪い」「浮いた」人間になるということでもある。勉強には、そもそも、そのようにさせる・なる性格があるようだ。本書では、勉強を哲学して、効果的に、この世から浮揚し、空中に適度に留まる方法が示される。

そう。勉強すると「空中浮揚」が可能になる。それでも大丈夫、ヘンな宗教に誘う本ではない。

著者はいう。〈これから説明するのは、いままでに比べてノリが悪くなってしまう段階を通って、「新しいノリ」に変身するという、時間のかかる「深い」勉強の方法です。〉 // 〈勉強の目的とは、これまでとは違うバカになることなのです。 / その前段階として、これまでのようなバカができなくなる段階がある。/ まず勉強とは、獲得ではないと考えてください。 / 勉強とは、喪失することです。 / これまでのやり方でバカなことができる自分を喪失する。 / これまでと同じ自分に、英語力とか何か、スキルや知識が付け加わるというイメージで勉強を考えているのなら、勉強を深めることはできません。(「はじめに」p13,14)〉

そう。勉強することにより、「変身」できる。ただし、喪失の体験を伴いながら・・・

こう書いてきて、吉本隆明の、そして鹿島茂の体験を思い出した。

吉本隆明を規定した人生最大の事件(鹿島茂)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-03-28


(以下、目次)
はじめに

第1章 勉強と言語 (言語偏重の人になる)

勉強とは、自己破壊である
自由になる、可能性の余地を開く
目的、環境のコード、ノリ
自分は環境のノリに乗っ取られている
自分とは、他者によって構築されたものである
言語の他社性、言語的なヴァーチャル・リアリティ
二つのノリがぶつかる狭間から、言語の世界へ
言語の不透明性
道具的 / 玩具的な言語使用
自分を言語的にバラす
深く勉強するとは、言語偏重の人になることである

第2章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス

自由の余地は、「浮いた」語りに宿る
ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアで思考する
コードの不確定性
わざと自己ツッコミと自己ボケ
コードの転覆
ナンセンスという第三の極
会話を深めるアイロニー
アイロニーの過剰 (超コード化による脱コード化)
新しい見方を持ち込むユーモア
ユーモアの過剰 (コード変換による脱コード化)
もうひとつのユーモア (不必要に細かい話)
「享楽的こだわり」と「非意味的形態」
アイロニーからユーモアへ
享楽のノリが究極のノリである
名づけの原場面 (新たに言語に出会い直す)

第3章 決断ではなく中断

現状把握から問題化へ、キーワード出しへ
キーワードを専門分野に当てはめる
発想法としてのアイロニーとユーモア、追求型と連想型
勉強のきりのなさ
考えて比較をする
アイロニーから決断主義へ
比較の中断
こだわりの変化
欲望年表をつくる
メインの欲望年表 (千葉雅也の場合)
サブの欲望年表
メインの年表とサブの年表をつなげる
来るべきバカへ

第4章 勉強を有限化する技術

専門分野に入門する
読書は完璧にはできない
入門書を読む
教師は有限化の装置である
専門書と一般書
信頼性、学問の世界
読書の技術 (テクスト内在的に読む)
二項対立を把握する
言語のアマ・モードとプロ・モード
ノート術 (勉強のタイムライン)
書く技術 (横断的に発想する)
アクトライナーと有限性

結論 / 補論 / 参考文献 / あとがき

**(以下、「はじめに」からの抜粋)**

2000年代の末に、SNSスマートフォンは、生活を劇的に変えました。

今日、スマホを持ち歩く私たちは、どこにいてもネットの「情報刺激」にさらされ、気が散っている。過剰な量の情報が、光や音の連打のように、深く考える間もなくどんどん降り注いでくる。SNSに次々に流れてくる話題に私たちは、なんとなく「いいね」なのか、どうでもいいのか、不快なのかと、まず感情的に反応してしまう。すぐに共感できるかどうか。

共感、それは言い換えれば、集団的なノリです。思考以前に、ノれるかどうかなのです。


いま、立ち止まって考えることが、難しい。

溢れる情報刺激のなかで、何かに焦点を絞ってじっくり考えることが、難しい。

本書では、そうした情報過剰の状況を“ユートピアとして積極的に活用し”、自分なりに思考を深めるにはどうしたらいいかを考えたいのです。

そこで、キーワードになるのが 「有限化」です。

ある限られた=有限な範囲で、立ち止まって考える。無限に広がる情報の海で、次々に押し寄せる波に、ノリに、ただ流されていくのではなく。

「ひとまずこれを勉強した」と言える経験を成り立たせる。勉強を有限化する

***引用ここまで***

列車の旅に『勉強の哲学』を持参
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-07-30


背景の記憶 (平凡社ライブラリー)

背景の記憶 (平凡社ライブラリー)

  • 作者: 吉本 隆明
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 文庫



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