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『夢をかなえる読書術』 伊藤 真著 サンマーク出版 [読書法・術]


夢をかなえる読書術

夢をかなえる読書術

  • 作者: 伊藤 真
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



法律家の著作であるので、「夢をかなえる」とは、司法試験に合格し法曹の仕事にたずさわることかと思ったが、それだけではない。著者は次のように記す。

〈本を読んで、昨日よりは今日、ちょっと変わったな、というところがあれば、それは立派な成長です。その積み重ねによって、困難がふりかかっても乗りこえられる自分に育っていくのです。 / そうやって自分の成長を助けてくれる本が「夢をかなえる本」であると私は思います。〉〈本を通して、人は自分の内面と向き合い、著者と対話して、自分を成長させていくのです。〉

著者の書籍に対するスタンスは次のようなもの、〈私は、「おもしろくない本」とか「役に立たない本」というものは、この世に存在しないと思っています。なぜなら、「いまの自分」にとって、そう感じるだけだからです〉。〈私にとって、たった一行でも、一フレーズでも自分の心に響くものがあれば、読む前よりも自分を「成長」させてくれたということで、「良書」にあたります。〉

そして、読書については・・・、〈私にとっての読書とは「考えるための素材」を得るためのものですが、そういう読み方のときもあれば、本の世界にとことん身をゆだねて、純粋に楽しむこともあります。〉

さらに著者の考える「成長」について示唆する部分としては・・・、〈ひとつの作品でも、作品の中身、作者本人、その時代背景などいろいろなものに興味関心を持って考えていくと、立体的に、深く物事が考えられるようになります。〉そして、さらに〈たんに自分だけで考えを深めていくだけなら、ひとりよがりになっていくおそれもあります。でも本を通して、古今東西、あらゆる時代、あらゆる地域、あらゆる人たちの多様な考え方や生き方にふれていれば、自分を相対化しながら、考えを深化させ、成長させることができるのです。/ 自分と違う考えの人がいても、その人たちを否定したり、ばかにしたりしない。多様性を持てる人が、優秀な人といえるのではないでしょうか〉。

そのような「成長」をとげるために著者が実践してきたノウハウが本書に示されている。法曹の仕事を目指す方だけでなく、だれでも参考にすることができる。



職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/09/28
  • メディア: 文庫



読書について

読書について

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/09/21
  • メディア: 単行本



ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

  • 作者: プラトン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1964
  • メディア: 文庫



歌集 小さな抵抗――殺戮を拒んだ日本兵 (岩波現代文庫)

歌集 小さな抵抗――殺戮を拒んだ日本兵 (岩波現代文庫)

  • 作者: 渡部 良三
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/11/17
  • メディア: 文庫



地球/母なる星―宇宙飛行士が見た地球の荘厳と宇宙の神秘

地球/母なる星―宇宙飛行士が見た地球の荘厳と宇宙の神秘

  • 作者: ケヴィン・W・ケリー
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1988/11
  • メディア: 大型本



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目次 『夢をかなえる 読書術』 伊藤 真著 サンマーク出版 [読書法・術]


夢をかなえる読書術

夢をかなえる読書術

  • 作者: 伊藤 真
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



(以下、目次)

はじめに
汚したぶんだけ、本は自分のものになる
合格した人の共通点は「よく本を読んでいること」
この世に「おもしろくない本」は存在しない

第1章 夢をかなえる本の「選び方」
限られた人生の中で、どんな本を読むべきか
自分と「反対の考えの人の本」を意識して選ぶ
「同じ意見の人の本」はこうして読む
自分と「違うジャンルの人の本」も積極的に読む
ゴールから発想するのに「合格体験記」が役立つ
「なりたい職業に就いている人の本」の選び方
その世界でトップの「超一流」の人の本を読む
いますぐ役に立つ本は、すぐに役に立たなくなる本
ひとつのテーマで「20~30冊」まとめて買う
分厚い本で「負荷」を高めることが大切
「薄い入門書」のあとにチャレンジするべき本

第2章 夢をかなえる本の「使い方」 
自分の血肉にするために、徹底的に書き込もう
「教科書」をとことん使い倒すときに注意すること
「本をコピーして持ち歩く」方法をすすめる理由
テーマごとに、本をコピーして、保管する
「ボールペン・メモ帳・付箋」をいつも持ち歩く
ボールペンとラインマーカーのマーキングの仕方
「音読」と「セルフレクチャー」で記憶を定着させる
ページの「上折り」と「下折り」を使い分ける
「キーワード」を四角で囲んで目立たせる
「使い道」を意識しながら、パソコンでまとめる
机の上に本をできるだけたくさん広げて、考えを深める
本を「主体的」に読むために意識すること

第3章 夢をかなえる本の「学び方」
「読むのに時間がかかる本」に挑戦する
背伸びした本が、きっと自分を成長させてくれる
「速く」読めることは、大きな武器になる
「要するに」を考え、「推理」しながら読む
「かたまり読み」で全体をざっくりつかむ
接続詞の「しかし」に注目して読む
本は、はじめから順に読まなくていい
「小見出し」を拾い読みして、「引っかかり」を見つける
「具体例」と「註釈」をとくにしっかり見る
「同じ本を何回も読む」と何が起こるのか?
「ローギアでじわじわ掘り下げる人」の学び方
優秀な人とは「複合的な視点」を持っている人

第4章 本をもっと楽しむために
自分の部屋で「立ち読み」をしてみよう
読書が楽しくなる「一人つっこみ」のすすめ
玄関に何冊か本を置いておく「習慣」をつくる
いろいろな場所で、本と出会おう
本を読む時間をスペシャルに演出する
自分の中の「スイッチ」を切り替える儀式を持つ
「読書の時間」を生み出すためにやっていること
いろいろな人の感想にふれる「読書会」を楽しむ
瞬時に「現実逃避できる本」をいくつか用意しておく
夢をかなえるために「健康で頑丈な体」をつくっておく
堂々と自分の好きなように自由に受け止める

第5章 読書で夢をかなえる
「本で助けられた経験」の有無が人生を分ける
本の意味は「そのときの自分」によって変化する
成功も不成功も、結局どちらも幸せである
『ソクラテスの弁明』が教えてくれた死生観
涙をこらえることができなかった、一冊の歌集のこと
自分の中の何かが変わることが「成長」である
物質は有限だが、魂は無限である
読書とは、人間しかできない「次元を変換する作業」
「心の強さ」を鍛えて、あなたの「金脈」を掘り起こそう
本とは「考えるための素材」である
人生は「有効な無駄」で成り立っている

おわりに


勉強は「がんばらない」ほどうまくいく

勉強は「がんばらない」ほどうまくいく

  • 作者: 伊藤 真
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/02/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『役に立たない読書』 林 望著 インターナショナル新書 [読書法・術]


役に立たない読書 (インターナショナル新書)

役に立たない読書 (インターナショナル新書)

  • 作者: 林 望
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2017/04/07
  • メディア: 新書



リンボー先生の読書術の本。その読書に向かう姿勢は一貫している。「ペダントリーではなくインテリジェンスへの道を行くように」勧めている。

『あとがきにかえて』の末尾には、「自由に読み、ゆっくり味わい、そして深く考える。ただそれだけのこと。この絶対の自由と自主、それこそが読書にとって、もっとも大切なことなのだ、と私はただそれだけを言いたくてこの本を書いた。」とある。

「いや、べつに読まなくても・・・」と謙遜されているが、じゅうぶん読むに値するし、役に立つ。とりわけ、古典文学に興味ある方にはお勧めである。

以下、基本的な林望先生の読書に対するスタンスを示す冒頭部位を引用してみる。

***********

教養とはなんだろうか、インテリジェンスとはなんだろうか、まずはそこのところから考え始めることにしましょう。

そもそも、「もの知り」であることは、インテリジェンスの必要条件ではありますが、十分条件ではない。ここを押さえておかないといけません。何も知らないで物事を考えることはできません。たとえば歴史や言語、また、日本人としての最低限の常識などはもっていて然るべきでしょう。そうした知識を、本を読むことで得られるのは事実です。したがって、多くの本を読んでいる人は、もの知りであるとは言える。しかし、ただ知っているだけ、つまり知識がただその人の脳細胞に記憶されているだけで、その精神になんの影響も与えていなければ、それは生きた知識ではありません。言い換えれば知恵になっていないのです。

あれも読んだ、これも読んだと多くの本を読んだことを喧伝する人がいますね。「月に50冊は読みます」とか自慢する人、「一日に2冊ずつ読んでいる」などと豪語する人、もしかするとあなたの周囲にもいるかもしれません。

でも正直に言うと、そういう人に限って、あまり深みのない人物であったりします。むやみに読んだ本の量を自慢する、そういう読書は、インテリジェンスを涵養するものではなく、ペダントリー(衒学癖)への道を突っ走っているように思います。「オレはもの知りだろう」と片々たる知識をひけらかすオジサンなどは、傍から見たらあられもなく感じられ、敬遠したくなりますね。

そうならないために、同じ読むなら、それがペダントリーではなくインテリジェンスへの道を行くようにしたいと、私は思うのです。

では、そうするにはどうしたらよいのか。

まず大切なのは、「読んだ本の内容について考える」ことです。読書がその人の叡智の形成に作用を及ぼすとしたら、それはたくさん読んだからではなく、本にまつわる「考える営為」のゆえである。だから大切なのは、考え考え読んでいくことなのです。

この考える営為は、読んでいる最中のみならず、読む前にも必要です。自分がいま何が読みたいのか、自分にとっていま何が必要なのか、ということをよくよく考えてから読み始めることが大切なのです。内的に契機のない読書に意味はないと私は考えています。

量を誇る「読書家」のなかには「キミ、こんな本も読んでいないのかね」などと、相手を威嚇する人がいます。

江戸時代中期の儒者三浦梅園は、「学文は置き所によりて善悪わかる。臍の下よし、鼻の先悪し」と、なかなか洒落た教訓を残しています。同じ学ぶなら、その学んだ事、読んだ事を、ぐっと臍の下におきたいものです。しかし、鼻の先に「知識」をぶら下げた人物から、そんなふうに言われたほうはコンプレックスを感じ、読まねばならぬような強迫観念に襲われることがあるかもしれません。けれど、興味のない本を読んだところで、まあ、なにもなりません。その読書に費やした努力と時間は、結局無駄になります。

興味を持って読み始めた本でも、実際にはあまり意味がなかった、そういう無駄読みということも少なくありません。しかし、人生の時間は有限ですから、できるだけ無駄は減らしたいものです。

そうすると、いま読むべき本はなんなのか、いま自分にとって必要な知識はなんだろうか、ということを日頃から思いめぐらしていて、それにしたがって読む本を選ぶといプロセスが、読書の前提条件として大切です。それなくして、ただ学校の課題図書だからとか、物知りオジサンから「読んでいて当然だ」と言われたとか、そういう外から与えられた情報のみで本を選ぶと、結局は自分の血肉にはならず、むしろペダントリーへの道を行くことになりがちです。

同じ時間を費やし、同じ努力をするなら、他人はどうあれ、“自分にとって”「心の栄養」となるような本を読んで、豊かなインテリジェンスへの道を行きたいものです。

そこでまずは、自分が何に対してもっとも興味を感じるか、と考えるところから始めましょう。

歴史の本であれ昆虫の研究書であれ、自分の興味のある分野の本を一冊手に取ってみる。その本から一つでも新しいことを知ったり、面白いなあと感動したら、その本のなかで紹介されていたり引用されていたりする別の本を読みたいという欲求が出てくるでしょう。あるいは、一つの事象について、ちょっと別の側面から眺めてみたいという思いが、新しい分野の読書へと導いてくれるかもしれません。良い読書とはこのように、内的な契機から発展して、生きた知識が上積みされて好循環をなしていくものなのです。

(第1章 読書と知 読めば読書人になれるという錯覚 p8~11)


教養脳を磨く!

教養脳を磨く!

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2009/03/23
  • メディア: 単行本



ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条

ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条

  • 作者: ダニエル ペナック
  • 出版社/メーカー: 藤原書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本



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『時間がない人のための 即効読書術』 坪井賢一著 洋泉社 [読書法・術]


その手があったか!  時間がない人のための即効読書術

その手があったか! 時間がない人のための即効読書術

  • 作者: 坪井 賢一
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



本書は『ダイヤモンド・オンライン』に連載(2016・2・5~6・10)した『通勤通学スーパー読書術』に加筆して電子書籍としたものを、さらに勧められて「加筆改稿して紙の本」にしたもの。

通勤の電車内を見回すと、「スマホの普及で、みんな本を読まなくなってしまった」。情報の「信頼」性という点で、「編集者の眼が行き届いておらず、校閲者がチェックしていない情報など読むに値しないのに」。「人の手がきちんと入った本ほど確実で有益で面白い情報源はない」のに・・と、著者は思う。

「仕事に役立つ効率的な読書術が本書の目的」である。「時間がなくて悩んでいるビジネスパーソン諸賢の読書生産性向上に資すれば幸い」と著者はいう。本を探して選ぶ(選書)と本を読む(読書)の効率化を著者は勧める。さらには、「読書時間・読書量」に対する「知的産出量」の増大をはかることによって「読書生産性」を上げるよう勧める。そのための、「読書グッズ」をはじめ、具体的な方法を紹介する。

著者は、週刊『ダイヤモンド』元編集長。本書で「私のノウハウはすべて網羅したつもり」という。他の著者の読書法と重なる点はあるものの、著者自身の編集者としてのながい経験と既読の読書法を加味してまとめた本書は一読に値する。推奨されている書籍(引用)等も興味深い。

目次
1章 移動の読書術
1 書斎はなくとも読書は進む!通勤経路を最大限に活用する法
2 図書館よりも読書に向いている 喫茶店、漫画喫茶、有料自習室の使い方

2章 本の選択眼を鍛える方法
3 書店を毎日10分巡回すれば本の選択眼が格段に向上する
4 ネット書店と古書店で本の選択眼を鍛える
5 ビジネスパーソンのための図書館の本当の活用法

3章 道具が生産性を上げる
6 出先の読書を超快適に!知られざる便利な読書グッズ
7 「斜め読み」しながら 消えるボールペンで書き込む法
8 電子書籍が紙の本に勝るのは 枕上読書と検索読書術

4章 斜め読みと書き込みの技術
9 生産性の高い読書術を古今の読書人に学ぶ
10 夏目漱石も実践していた「本に書き込む」読書術

著者既読の読書法から推薦される本を手にしたく思った。
「あらゆる課題に対して大量の本で『大げさな準備』を」して執筆した清水幾多郎の『本はどう読むか』(講談社現代新書)。小室直樹著「古典山脈への登攀」(『私の本の読み方・探し方』ダイヤモンド社1980所収)。加藤周一著『読書術」。徳富蘇峰著『読書法』(講談社学術文庫1981/原典『読書九十年』1952)。新渡戸稲造著「余が実践せる読書法」(『修養』所収、実業之日本社、『新渡戸稲造全集』第7巻、教文館1970)。松岡正剛と『読書術』(ちくまプリマー新書2009)。田中菊雄著『現代読書法』(柁谷書院1942、講談社学術文庫1987)。夏目漱石「蔵書に書き込まれた短評・雑感」(岩波書店『漱石全集』第27巻別冊下1997)


3章 5 『渡部昇一 青春の読書』(青年の心、奮い立つ)
http://kankyodou.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23


現代読書法 (講談社学術文庫)

現代読書法 (講談社学術文庫)

  • 作者: 田中 菊雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/02
  • メディア: 文庫


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目次『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』印南 敦史著 大和書房 [読書法・術]


世界一やさしい読書習慣定着メソッド

世界一やさしい読書習慣定着メソッド

  • 作者: 印南 敦史
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: 単行本



読書習慣を確立し、定着させる方法が示されている。「毎日一冊以上レビューを書」いてきた書評家による本であるだけに、たいへん説得力がある。そして、読みやすい。読書から自分を遠ざけている要因が、まちがった考え方によるものであることに気づかされる。そして、読書を純粋に楽しみおもしろがるように、「自分にとって心地よい(自分に合った)読書スタイル」を身につけるように、勧められる。そのようにして、得られるものは、「自分だけの(自分にしかない)価値観」であることも示される。教示される方法も具体的で、〈「塵も積もれば山となる」ではありませんが、そうやって蓄積されていった自信は、自分にとって大きな力になるはずです。そして、それが精神的な余裕を生むことにもなります(「4章-6 物事を素直に見られるようになる」から)とある。そのような「読書の創造性」を経験するために、これから読書習慣をなんとかしなければと思う場合でも、すでに確立された自分の読書のあり方を吟味する上でも、本書は参考になり、役立つように思う。

はじめに、もっと快適に読書を楽しみたいと思っている人へ
読書は「誰にでも身につく」 / 消極的読者から脱出しよう / 書評家の読書事情 / カンペキな読書を目指す必要はない / 「自分の読書」を見つける旅に出よう

1章 本との関係をカイゼンしよう
読書の「カイゼン」に必要なこと
自分の読書スタイルを見つける / 「フリー・スクロール」で読む目的(「思いつくまま書き出して)をつかむ / 2つの“must”(読んだすべてをアタマに、時間を効率よく)から自由になる
なぜ「読書が身につかない」のか?
なにを「カイゼン」すればいいのか / 義務感が“本が苦手”と思い込ませる / 「誰かの成功例」は参考程度でいい
ひたすら「ワガママ」になろう
読書とは「自分だけのため」の体験 / 自由であることが読書の本質 / コラム①習慣化のための図書館活用法

2章 「読みたくなる読書術」
読書で「自分だけの価値観」をつくる
人は読書でエディット(edit)される / 「感銘のかけら」がオリジナルになる
1 「読みたくなる」メソッド
「やらなきゃいけない感」から脱する / 能動的に「楽しむ」効果 / 「インプットする作業」からステップアップする / 風通しのよい「家」を目指す /「100%」に執着するのはやめる / 価値のある「1%リーディング」を目指す / 「1%」を見つける「フリー・スクラッピング」 / 「フリー・スクラッピング」の3つのステップ(1気にいったノートとペンを用意 2「その日」の分を1ページに 3論理性・ストーリー性不要で書き込む)
2 「読み進める」メソッド
“どうしても読めない(相性のわるい)本”はとりあえず寝かす / 本との関係も「タイミング」と「縁」 / (「どうしてこんな考え方を」、「その根拠は?」と)視点を変えてみると新しい関係を築ける / 達成感をバネにする「ゲーム的読書法」 / 「句読点」でリズムをつかむ / ジャンルに合わせてスピードをコントロールする / 音楽でリズムに乗りやすいムードをつくる
3 「習慣づける」メソッド
「読書をする時間がない」問題 / 「短く、確実に」ライフサイクルに組み込む / 「プチ荒療治」で細切れ読書を継続させる / 「なにもしていない時間」に気づくと毎日が変わる / 買っても読まないをやめる「お預け読書」 / (読みたい気持ちを高める)「お預け読書」の4ステップ(①本を買う②本を眺め・期待感を高める③少しだけ読み・オモシロくなったら、そこでヤメル④習慣化・間隔を縮め量を増やす) コラム②読書時間と音楽

3章 「読書のカベ」をこわすための提案
いまの読書をいったん受け入れる
リセット&リスタートしよう / 本との関係をあまり悲観しない
「速く読める」を目的にしない
「読書スピードが遅い」問題 / 速読のプレッシャーから逃れる
「興味がない」から幅は広がる
いまの主観から自由になってみる / 「つまらない本」が、自分をたしかなものにする / 108円からはじめる「未知の体験」
最適な読書環境のつくり方
書斎+大きな本棚は必須ではない / 自分だけの「最高の箱庭」をつくる
コラム③名著との出会いに「青空文庫」

4章 自分にとっての「よい読書」を手に入れよう
「前向き読書」で自分をのばす
ムダなく進んでいくための考え方 / ポジティブな姿勢の7つのメリット(知識取得して元を取るでなく、「おもしろい」と感じる / 次の読書への牽引となる / 自然に結果として知識が増える /(無垢な気持ちで読むなら) 好奇心が広がって /(新たな好奇心は、無知の自覚を促し) 探究心が増長 / 広い視野から素直に物事を見ることができるように / 知らず知らずのうちに、より能動的主体的に) / 「一本の線」としての読書経験を楽しむ
世論にまどわされすぎない
「読書時間が減った!」問題 / ネガティブなムードからはなにも生まれない / 自分なりの本との関係を築く
読書はひとつの「ライフスタイル」
選曲をするように本を選ぼう / 「言葉にできない」漠然とした感覚も大切にしていい / 「読む自由」を満喫しよう! / 気合いを入れて本を読むのはやめる / 読書を幸せな習慣にする / 「直接的な勉強」にしばられない
コラム④毎日一冊以上レビューを書く書評家の一日

おわりに
当たり前のことから「積極的読書」への道は拓ける
付録 「1%」が残るブックリスト


遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

  • 作者: 印南 敦史
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術

プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術

  • 作者: 印南 敦史
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2014/11/27
  • メディア: 単行本



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目次〈「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方〉 松林薫著 晶文社 [読書法・術]


「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方

「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方

  • 作者: 松林薫
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: 単行本



『新聞の正しい読み方』の著者があらたな本を出したというので、手にした。
晶文社のサイトには、つぎのコピー。

その記事、フェイクかもしれません!
ニュースは今や、紙でもテレビでもなく、ネットで読む時代になった。一方、キュレーションメディアの盗用問題、アメリカ大統領選時に顕在化した偽ニュース問題で、ネットニュースの信頼性は大きく揺らいでもいる。こうした「ポスト真実」の時代にニュースを正しく読むためには、固有のリテラシーが必要だ。それぞれのメディアの特徴を理解し、使い分け、ネット情報を正確に読み解くためのノウハウを、日経新聞の記者を15年務めた著者が、その経験知を基に解説。もう偽ニュースにはだまされない!

(以下は、目次)

はじめに
1章 ネットで変わったジャーナリズム
1 ジャーナリズムの本質的な変化
一方通行から双方向へ / 強まった読者側の影響力 / 受け手側にも求められる責任とスキル / どのようなスキル、倫理観が必要か / 「炎上」が発生する理由 / マスコミ最大のタブーは「読者」 / 転機となった「白虹事件」 / 不買運動による圧力 / クリック率やSNSの反応の影響力が増大

2 ネットの信頼性をめぐる問題
嘘すれすれのプロパガンダが横行 / 事実誤認や差別意識にまみれた米大統領選 / 猛威をふるったフェイクニュース / デマや盗用にまみれたまとめサイト / 業界団体を組織すべき時期に / プラットフォームが担うべき責任

3 メディアが提供する7つの価値
1娯楽・暇つぶしの提供 / 2共通の話題の提供 / 3意思決定に必要な情報の提供 / 4多様な意見の紹介・議論の場の提供 / 5アジェンダセッティング(議題設定) / 6教養・学習・実用情報の提供 / 7歴史の記録

4 メディアと世論
「ハゲワシと少女」が投げかけた問題 / ジャーナリストと市民の感覚の差 / ジャーナリズムと世論の3つの関係 / 弱まるマスメディアの「世論を動かす力」 / 可能性と危険性の両面あり / メディアと市民の双方向に課題が

2章 ネット情報を利用する前に
5 「ワンストップ」の落とし穴
手書き、ガリ版、活字 / 個人も組織も同じプラットフォームに / キュレーションメディア上ではすべてが同列に

6 活字離れは本当か
「活字離れ」の「活字」は何を意味していたか / 原典に遡ることが必要

7 ネットは訂正を前提としたメディア
書いた記事が1時間後にはアップされる / 「未完成」でもリソースする文化 / 同じ記事でも紙とネットで違いが出る

8 報道の限界を知る
メディアの5つの制約条件 / どれだけのリソースを取材に投入できるか / 物理的距離も影響する / 締め切り時間による制約 / 情報量の物理的な制約 / 読者のニーズに合わせることによる制約 / 想定読者の好みによる制約 / ビジネスモデルによる制約 / クリック率が優先される傾向に / 相互補完の視点が重要 / メディアの限界と特徴を理解することから

3章 ネット情報の利用術
9 メディアを生態系として捉える
始まったメディアの「下克上」 / 新聞と週刊誌の意外な協力関係 / メディアを「生態系」として捉える / メディアの生態系の構成 / 成長するネット専業メディア / 個人ブログもSNSも / メディアによって異なるニュース価値 / メディアのビジネスモデルを読む / キュレーションメディアの果たす役割 / 解説、論評、議論に特化する専業メディア / 信頼性の高いメディアの利用が望ましい / ネット専業メディアは第一報を読んだうえで

10 裏を取る
インターネット情報の裏を取るには / 信頼できる情報源の基準 / ウィキペディアにも誤まった情報が / 複数の情報源で確認を / 信頼性の低い情報の見分け方 / ポジショントークになっていないか / ファクトの信頼度が高いNHK / 印象操作や編集の偏りを見極める / 悪意や政治的思惑によるものとは限らない / 偏向が生まれる3つのメカニズム / 受け手への配慮から生まれるもの / わかりやすさを追求すれば単純化する

11 「裏」情報の罠
ほとんどはデマや根拠のない噂の類 / 「もっともらしい意見」に注意 / 現実は因果関係にさほど支配されていない

12 教材としての「紙媒体」
スマホでニュースを読むだけでは身にならない / 情報の分析力を養う教材にはならない / 情報を体系的に理解できる / 新聞のニュースはある意味「連載」 / 定点観測ができるメリット

13 ネットにはない情報の重要性
紙媒体の情報の多くはまだ電子化されていない / 現場でしか得られない情報がある / カメラが切り取るのは「絵になる」部分だけ / 「ネットを捨てよ、町へ出よう」

4章 高度な読み方、活用法

14 「たとえ話」で考えるーーネットは自分の頭脳じゃない
考えることは人が生きる証 / たとえ話を作ってみる / アインシュタインと秘書 / 「暗黙の前提」にポイントがある

15 スタンスを決めてネット情報を読む
多様な意見に触れることによる精神的疲労 / 自分の立ち位置を確認しておく / 保守と革新、伝統と理性 / 自由か規制かの軸 / 強者の論理と弱者の論理

16 インターネットと議論
インターネット上で議論は成り立つか / 本質的な議論が成り立つのは顔の見える相手 / 自分が間違っている可能性を認める / 勝った側の意見が正しいとは限らない / 不毛な議論を避けるために / リアルでの経験がものを言う

17 「報じる側」と「報じられる側」を体験する
報じる側に立ってみてわかること / 知識のない人に専門情報を伝える難しさ / 書き手の視点に立つことを経験する / 捨てなければならない情報の多さを知る / 報じられる側の視点を得る / 裏のリテラシーを身につけるために

5章 メディアのこれから
18 「紙からネットへ」という変化の本質
マクルーハンの「メディア論」から / 新聞は眉をひそめるようなメディアだった / 本に近づいた現在の新聞 / マクルーハンの新聞論をネット論として読む / かつて新聞記者はアウトローだった / 新聞紙面がそなえていたアナーキーさ / コンプライアンスの強化と共に / ネットも新聞も同じ道を辿る / それでもネットジャーナリズムは健全化していく

おわりに 参考文献 参考リンク 参考記事


新聞の正しい読み方:情報のプロはこう読んでいる!

新聞の正しい読み方:情報のプロはこう読んでいる!

  • 作者: 松林 薫
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2016/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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目次 『知の仕事術』 池澤夏樹著 [読書法・術]


知の仕事術 (インターナショナル新書)

知の仕事術 (インターナショナル新書)

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2017/01/12
  • メディア: 新書



はじめに あるいは反知性の時代の知性

1 新聞の活用
いまを切り取るには「新聞」が必要 / インターネットの記事だけではなぜダメなのか / 新聞の役割、地方紙の役割

2 本の探しかた
本選びは精錬に似ている / 広告から探すーPR誌はお買い得 / 新聞書評ー毎日新聞の場合 / 書評の書きかた / 文学賞の選考委員が嫌いなわけ / 書評の読みかた / 得意な書評 / 悪魔の弁護人(『怖い本と楽しい本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選』まえがき) / 冨山太佳夫書評『新グローバル英和辞典』

3 書店の使いかた
リアル書店に行くのはどのようなときか / 大型書店が役に立った事例 / インターネット書店について / 古書店の楽しさ / 古書業界を変えた「日本の古本屋」というサイト / 図書館の使いかた / 一人一人の生きた日々の記録の束(『水俣病の民衆史』書評)

4 本の読みかた
フィクションの場合、ノンフィクションの場合 / 「速読」と「精読」を使い分ける / 古典との付き合い / ある特殊な読みかたの事例 / 本を最後まで読むべきか / いわゆる名著は読むべきか / 書斎、喫茶店、電車ー本をどこで読むか / 飛行機の中で読む本 / 『佐藤君と柴田君』解説

5 モノとしての本の扱いかた
マーキングはB6で / 開かない本とスマホ文鎮

6 本の手放しかた
ストックの読書とフローの読書 / 書棚は手作りした / キャッチ・アンド・リリース / 難しいのは持ち主が亡くなった場合 / 「限定本」をめぐる父との議論 / ストックの読書、フローの読書(あるいは、さらば必読書)

7 時間管理法
「月」の計画、「日」の計画 / 締め切りとの闘い

8 取材の現場で
メモの取りかた / デジタルカメラは必須 / バックパック、スニーカー、消せるボールペン、海外には「ロンリー・プラネット」を持っていく / 林達夫さんと交換したガイドブック / 本の情報、ネットの情報

9 非社交的人間とのコミュニケーション
対談は自分ではなく、相互のため / エピソード記憶の力

10 アイデアの整理と書く技術
A4でコンテを作る / 電源の要らない「外付けハードディスク」 / エンターテインメントの書きかた / フィクションは時系列 、ノンフィクションはチャート / 最終完成品を手元に残したい / ファイリングはするべきか? / KJ法はとても無理

11 語学習得法
「暇」が絶対に大事 / 学校、自力、オン・ザ・ストリート

12 デジタル時代のツールとガジェット
芥川賞作品を初めてワープロで書いた作家 / 9・11直後、Eメールでコラムを発信 / ウィキペディアが百科事典の課題を解消した / よく見る海外サイト / 電子書籍をどう使うか / マニフェスト 天使が出版する / 講演 デジタル時代の知的生活

あとがき


愉快な本と立派な本  毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(1992~1997)

愉快な本と立派な本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(1992~1997)

  • 作者: 丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2012/05/25
  • メディア: 単行本



怖い本と楽しい本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(1998年~2004年)

怖い本と楽しい本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(1998年~2004年)

  • 作者: 丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2012/09/08
  • メディア: 単行本



分厚い本と熱い本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(2005~2011)

分厚い本と熱い本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(2005~2011)

  • 作者: 丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2012/11/20
  • メディア: 単行本



水俣病の民衆史第一巻 前の時代――舞台としての三つの村と水俣湾

水俣病の民衆史第一巻 前の時代――舞台としての三つの村と水俣湾

  • 作者: 岡本 達明
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2015/03/16
  • メディア: 単行本



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『知の仕事術』 池澤 夏樹著 インターナショナル新書 [読書法・術]


知の仕事術 (インターナショナル新書)

知の仕事術 (インターナショナル新書)

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2017/01/12
  • メディア: 新書



本書は著者の「知のノウハウ」を示す「技術論」。目次を順に追うと、「新聞の活用」法、「本の探しかた」、「書店の使いかた」、「本の読みかた」、「モノとしての本の扱いかた」、「本の手放しかた」、「時間管理法」、「取材の現場で」のメモの取りかた、デジカメの使いかた、「非社交的人間のコミュニケーション」法、「アイデアの管理と書く技術」、「語学学習法」、「デジタル時代のツールとガジェット」が示されている。

相当にハイレベルである。「新書」でもあり誰でも読むには読めるだろうが、小説など創作を意図している方向けといってもいい内容である。「わたしは、こういう風に仕事をしています」という「こういう風」が記されている。

そういうわけで(そのおかげで)、「知のノウハウ」「技法」を知るだけでなく、著者の「わたし」(パーソナルな部分)を知ることのできる醍醐味が、本書には、ある。芥川賞作家で、大手新聞に小説を連載し、『毎日新聞』の書評欄を監督し、河出書房新社から『世界/日本文学全集』の選者を委嘱され、講演、取材にいそがしく飛びまわる著者の私生活がたいへんよく見て取れる。

「はじめに」で、著者はいう。「ぼくは自分の仕事場を公開したことはない。・・どこの企業が自ら進んで『企業秘密』を他社に公開するだろう・・ / 大事なのは製品であって製造過程ではない。 / しかしぼくも歳を重ねて自分に対する規制が緩んできた。 / この新書では禁を破り、ぼくの個人的なやりかたについて、『知のノウハウ』を公開しようと思う」。

「あとがき」には、こうある。「昔は身辺のことは一切書かなかった。 / エッセイなどで「ぼくは・・」と書いても、その「ぼく」はいわば仮想のものだった。一つの話題を提供するための土台としての「ぼく」。パーソナルなことを書かないのは、一つには羞恥の思いがあったからだし、そもそも自分自身のことなど書いて人さまにお伝えする価値はないと思っていたから。 / この思いはいまも変わらない。それでもこんな本を書いたのは、これが技術論だからだ。・・・」。

本書は、そのような著者の血のかよった(血をながし犠牲を払った)実践中の技術論が示されている。それゆえ、貴重といえばたいへん貴重である。


キトラ・ボックス

キトラ・ボックス

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: 単行本



近現代作家集 II ((池澤夏樹=個人編集 日本文学全集27))

近現代作家集 II ((池澤夏樹=個人編集 日本文学全集27))

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/04/11
  • メディア: 単行本



世界文学を読みほどく: スタンダールからピンチョンまで【増補新版】 (新潮選書)

世界文学を読みほどく: スタンダールからピンチョンまで【増補新版】 (新潮選書)

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/03/24
  • メディア: 単行本



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『僕らが毎日やっている最強の読み方』 池上 彰×佐藤勝 東洋経済新報社 [読書法・術]


僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/12/16
  • メディア: 単行本



テレビ・ラジオ等多様なメディアで社会問題についてひろく発言しているおふたりの「知の巨人」、池上彰と佐藤勝、両氏の対談本。「現代」を読み解くために、新聞・雑誌・ネット・書籍の活用の仕方を教示する本。

その点で、最強のふたりがタッグを組んだのであるから、教示されるものが「最強の読み方」となるのは当然で、そう期待されても当然だが、事実期待どおりなのではなかろうか。おふたりの過去の著作を知る方にとっては既視感を免れなかろうが、それでも新情報はあるはずだ。

重要な部分は、親切なことにマーカー処理済みである。マーカー部分を読むだけなら一冊5分の佐藤流「超速読」もできそうだ。また、巻末には、極意70が一覧になっている。手元に置いて、自分の不足な点を補填し、「自分の読み」に反映させていくなら、そして「毎日やって」実践を続けるなら、そのうち「巨人の肩の上に立つ」ことも可能となるやも・・・。


読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2012/07/27
  • メディア: 単行本



新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/11/20
  • メディア: 単行本


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『一流の人は、本のどこに線を引いて いるのか』土井英司著 サンマーク出版 [読書法・術]


一流の人は、本のどこに線を引いているのか

一流の人は、本のどこに線を引いているのか

  • 作者: 土井英司
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2016/10/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ビジネス書を読みこなすための読書法が示されている。著者は注目すべき箇所とそうでない箇所とを峻別し、それをビジネスに活かすようつよく勧める。

著者は、序文と終章で、自分がビジネス書の紹介、作家育成をとおし日本全体の生産性向上に貢献したいと考えるようになったいきさつについて述べている。働くこと自体を ブルー(憂鬱)ではなく、充実し、喜び多い カラフル なものとするために、(エンターテインメントによって束の間の慰めを得ることなどではなく)、現実そのものを変える必要性を感じてきたことを、自分の出自にふれつつ論じている。それは、ブルーワーカーであった父親のことだ。高卒で、配管業にたずさわる父が、「大工よりも『下の身分』」とされて、屈辱的扱いを受けたことに触れ、自分は父のハングリー精神を受け継いできたと述べる。そして、福澤諭吉を引きつつ記す。《「学び」こそが、人生を開き、人々に喜びを運ぶのだ》。

本書に通底する上昇志向、「学び」の熱意はただならぬものがある。 そもそも著者の読書量は半端ではない。読むに値する本とそうでない本とを選り分ける。実際に読んだ本から、エッセンスを見いだす。可能性のある文言に傍線を引く。そのようにして、それを、ビジネスに活かしてきた。その方法を本書から得ることができる。そして、それだけでなく、《「成功」を求めて歩みだすエネルギー》も。
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