So-net無料ブログ作成
社会・政治 ブログトップ

目次 『裁判所の正体』 清水潔・瀬木比呂志著 新潮社  [社会・政治]


裁判所の正体:法服を着た役人たち

裁判所の正体:法服を着た役人たち

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ニュースを見聞きしてうすうす感じていた裁判所・裁判官のオカシサ(可笑しいではなく、変、奇妙、不思議であるという意味)が一挙に分かる本。教科書で習った「三権分立」「司法の独立」など嘘っぱちであると分かる本。少なくとも日本においては、そうであると納得できる本。

日本という国はオカシイ国、「不思議の国」である。どうしてこうなったか、なってしまったか、どうすれば変わりうるのか・・考えさせられる。

日本でいうなら江戸時代末に記されたルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」。法的知識の持ち合わせがアリス以下ともいえる多くにとって、裁判所(敷衍して司法行政)の正体・真実を示した当該書籍は瞠目すべき書籍といえる。自虐「日本社会」観ではない。事実がそうなのだから、そう言うしかない。それは読めば分かる。

本書の厚み、内容からいって、1500円(税抜き)はべらぼうに安い(と思う)。

すこしばかり引用する。「第7章 最高裁と権力」から

清水:いや、もう聞けば聞くほど驚くことばかりですね。// 瀬木:いろいろ驚かれることが多いようですね。だとすれば、この対談をやった意味は大きかった(笑)。僕も、今後、制度や裁判批判だけじゃなくて、法律や法制度の基盤、法的・制度的リテラシー、市民のための法的知識の普及という観点から、機会があれば、いろいろ書いていったほうがいいかなと、今日、あらためて思いました。// 清水:私は法律とか裁判については専門外ですが、とはいえ仕事柄少しは知っているつもりでした。だけどもう聞けば聞くほどびっくりの連続です。ここまできて、行政訴訟がなぜ勝てないかがよく分かりました。なるほどそんな状態なら簡単に勝てないよと、ようやく見えてきました。// 瀬木:行政訴訟の勝訴率が低いのは、それこそ「統治と支配」の根幹にふれるからで・・・以下省略・・・

三権が依って立つ国家の「権力犯罪の闇」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-07-06

**以下、目次**

まえがき(清水潔)

第1章 裁判所の知られざる日常
なぜ裁判官に一礼するのか / 裁判官は人間じゃない? / 法廷に遺影を持ち込めない理由 / 裁判官が身の危険を感じるとき / 傍聴が裁判に与える影響 / 裁判所の暗さ / 裁判官はどんなところに住んでいるか / 裁判官の通勤風景 / 裁判官はどうやって判決を下すのか / 裁判所の強固なヒエラルキー / 裁判官の出世 / 裁判官は何を目指しているのか

第2章 裁判所の仕組み
裁判官に庶民の心がわかるのか / 裁判官の天下り / 裁判官の給与体系 / なぜ裁判官をやめようと思ったのか / 裁判官の反社会的行為 / 裁判官が統制される3つの理由 / 裁判官を追いつめる新たな再任制度 / 個人の問題が制度の問題か / 日本の裁判所と世界の裁判所

第3章 裁判とは何か
民事裁判とは何か / 「押し付け和解」が生まれる理由 / 100万円の印紙はなぜ必要なのか / 民事裁判官と刑事裁判官はどこで分かれるか / 刑事裁判とは何か / 刑事系裁判官と裁判員制度の関係 / 民事系裁判官からみた刑事系裁判官の特徴 / 『不思議の国のアリス』と裁判

第4章 刑事司法の闇
足利事件ーー冤罪はなぜ生まれるか / 起訴権の独占の弊害 / 北関東連続幼女誘拐殺人事件ーー誤まっていたDNA型鑑定 / 裁判官は鑑定書をちゃんと理解しているか / 陪審員制度と裁判員制度の違い / 桶川ストーカー殺人事件ーーゆがめられた判決

第5章 冤罪と死刑
飯塚事件 / なぜ久間さんだったのか / 死刑制度とその機能 / 裁判官とどう向き合うべきか / 司法ジャーナリズムは機能しているか / ジャーナリズムと司法の劣化は相似形

第6章 民事司法の闇
名誉毀損裁判の高額化 / スラップ訴訟 / 「一票の価値の平等」はなぜ重要か / 国家賠償訴訟で国が有利な理由 / 原発訴訟と裁判官協議会 / 原発訴訟の判決・決定 / 憲法訴訟について / 押し付け憲法論の不毛

第7章 最高裁と権力
最高裁の統制の方法 / 最高裁のヒエラルキー / 最高裁長官と事務総局がもつ絶大な権力 / 裁判官が国の弁護士に?--三権分立は嘘だった / 最高裁判例に拘束力はない? / 日本の官全体の劣化 / 最高裁と時の権力の関係 / 「憲法の番人」ではなく「権力の番人」 / 最高裁判事の人事から見える構造の根深さ

第8章 日本の裁判所の未来
求められる国民のあり方 / 法曹一元化を提言した理由 / 国のあり方は司法で変わる / 日本の裁判所とジャーナリズムが進むべき道

あとがき(瀬木比呂志)



絶望の裁判所 (講談社現代新書)

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/19
  • メディア: 新書



ニッポンの裁判 (講談社現代新書)

ニッポンの裁判 (講談社現代新書)

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/01/16
  • メディア: 新書



黒い巨塔 最高裁判所

黒い巨塔 最高裁判所

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



トラックバック(0) 
共通テーマ:
社会・政治 ブログトップ