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『読書の価値』 森 博嗣著 NHK出版新書 [読書法・術]


読書の価値 (NHK出版新書 547)

読書の価値 (NHK出版新書 547)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 新書



人気作家であるから「読書」について語る資格は十分にあると言える。しかし、本書に示された著者の読書半生をみると、ちょっとどうかなと疑問符がつく。作家の中には、小学生時代に学校図書館の本を全部読んだなどという方もいる。あくまでも、そういう方と比較しての話だが、それでも、「文字がうまく書けなかった」「読書が苦手だった」「小説を毛嫌いしていた」という経歴はめずらしい。もっとも、そうなったのには理由がある。そうした理由が示されていく。

著者は、本との出会いを人との出会いに比している。「本と人は同じような存在である」という。そう考えると、著者はたいへんユニークである。「小学生のときに一番感動した本は、電磁気学の本」で、「6年生のときに、電波を発生する装置を作ることができた」。高校時代は「クラスから10人以上が東大に入る理系の集団」にいて、数学に夢中になる。しかし、「数学科を目指して、数学者にならなかったのは、既に自分には解けない問題を解くような大学院生がいることが大きかった。これは、漫画家にならなかった理由も同じである。」「僕は言葉で考えない」。「概念のような抽象的なものを示す言葉も、図形でイメージしている」と著者はいう。読者は、そういう人物と本書を通して出会うことになる。

そのような人物が、小説家になり、「現在、僕は1時間に6千文字を打つ作家として知られているけれど、平仮名入力だったら、1時間に1万文字は軽く打てるはずである」というまでになる。そのようにできる理由・秘密も示される。

そういう著者の「読書」にまつわる話は面白い。情報をインプットする面においてもアウトプットする面においても参考になる。オモシロイ人の書く本はオモシロイという事例ともなっている。

以下「目次」

まえがき
僕は文字がうまく書けなかった / 読書嫌いだった理由 / 「人間の知恵」に触れる体験 / 小学生の僕が感動した本 / 活字でしか得られないもの / 読書の価値とは何か

第1書 僕の読書生活
どうすれば文章の意味が理解できるか / 速読は読書ではない / 翻訳小説の魅力 / 僕が初めて買った本 / 書いてあることが分からない / 1ヶ月もかかった読書 / 推理小説への傾倒 / 日本に小説好きが少ない理由 / 優れた小説の条件 / 専門書を読むためのセンス / 漫画という存在について / 「ポーの一族」の衝撃 / 小説なんか読んでいる場合ではない! / 萩尾望都という才能 / ある家庭教師の思い出 / 夢中になった数学の本 / 他者の思考を覗きこむ体験 / 読書から離れていた日々

第2章 自由な読書、本の選び方
どのように本を選ぶか / 本と人は同じような存在である / 本選びの極意 / 本はすすめられて読むものではない / 本選びのたった一つの原則 / 教養とは何か / 「つまらない本」の読み方 / 本と読者の未来 / 本を「賢い友人」とするために / 読書は本選びから始まっている / 僕の本の選び方 / 本が特別に優れている点 / ベストセラーを避けるべき理由 / 作家志望者へのアドバイス / 「自由な読書」の楽しさ

第3章 文字を読む生活
僕の研究者時代 / 世間に文章下手が多い理由 / 詩は小説よりもわかりやすい / 雑誌の創刊号はなんでも面白い / 研究にのめりこむ日々 / 「文字を書く」という苦痛 / キーボードという道具 / 僕は1時間に6千文字を書く / 文章は何のためにあるか / 上手な文章の条件 / 文章力を鍛える方法 / 社会人にこそ必要な文章術 / 悠々自適な読書生活 / 「広く読む」ことのメリット

第4章 インプットとアウトプット
僕は言葉で考えない / 知識を蓄える意味 / 読書の効用 / ただ文字を辿って読んではならない / メモに意味はあるのか / ネットに本の感想を上げる意味 / 読書感想文は無意味だ / 「本の価値」はどこから生まれるのか / 真に意味のあるアウトプット / 著者のたくらみ / 本はイメージを運ぶメディア

第5章 読書の未来
日本の特殊な出版事情 / 多種多様な版型 / 文章書下ろしが少ない理由 / 縦書きに拘る意味はあるのか / 紙の本には横書きが合う / 消えていく2段組み / 「読みやすさ」の罠 / 日本で電子書籍の普及が遅れる理由 / 本作りの「中間業者」が消えていく / 本の未来像 / 娯楽産業の限界 / 作家と編集者の関係 / 有名人の著作が増えた理由 / 自費出版ビジネスの幻想 / 出版社は読者集団のままで良いのか

あとがき


小説家という職業 (集英社新書)

小説家という職業 (集英社新書)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/06/17
  • メディア: 新書



作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/11/28
  • メディア: 新書


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『読む力 現代の羅針盤となる150冊』 松岡正剛×佐藤優 中央公論新社 [読書法・術]


読む力 - 現代の羅針盤となる150冊 (中公新書ラクレ)

読む力 - 現代の羅針盤となる150冊 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/04/09
  • メディア: 新書



『千夜千冊』を読めば正剛さんの、凄さがよく分かる。ところが、テレビのインタビューや対談本(『多読術』など)に見る正剛さんは、なにかモソモソとした、分かったような分からないようなことを言うおじさんに思える。そんな感じをもっていた。ところが、本書はちがう。やはり、相手によって、本領が発揮されるようだ。水を得た魚ともいえる。丁々発止の雰囲気がある。

「読む力」について正剛さんは、『まえがき』で次のように記す。それは、〈たんなる読解力のことではない。国語の試験問題に答えられるようにすることではない。著者の「意図と意表のあいだに」どのくらい介入して、そのうえでそれなりの「傷」をもって帰ってこられるかということだ〉。〈傷を浴びて帰ってくるというのは、そこに「創」を感じるということである。「創」とは絆創膏という名称に見るようにもともとは「きず」のことをいう。「きず」を感じることが読書のもたらしてくれる最大の収穫なのである〉。〈というわけで、本書は二人が互いの「創」を持ち出しあったものになった。〉と、ある。

つまり、本書は、書物に打ちかかって返り血を浴びた、あるいは、自ら血を流して得た互いの「創」をなめあう本ともいえる。壮絶である。

その後、正剛さんは、こう続ける。〈ところで、「読む力」には三つの「A」がすこぶる有効である。アナロジー、アフォーダンス、アブダクションだ。その本から何を類推できるのか、何を連想したかということ(アナロジー)、その本によって何が制約されたのか、攻めこまれたのかということ(アフォーダンス)、その本によって何を前方に投げられるのか、どんな仮説がつくれるのかということ(アブダクション)、この三つのAが本を読むたびに立体交差をするように働けば、「読む力」は唸りをあげていく〉。〈読むとは、従属することではない。守って破って離れることだ。読むことによって、読者はもう一冊の本を編集できるのである〉。

そのような〈三つの「A」〉が実践される対話空間にあって、全体の印象としては、正剛が押し込み、佐藤が受けるという感じで対話は進む。どこまでも押し込まれる佐藤ではあるが、その懐の深さに正剛さんは感心する。一読者としても、ただただ感心せざるを得ない。

受けた佐藤は『あとがき』で、次のように記す。〈松岡正剛氏の頭の中には、独自の樹形図がある。中世神学に「博識に対立する体系知」という格言があるが、1980年代中葉から90年代にかけて、ポストモダンの嵐が(中途半端に)吹き荒れた後、体系知というアプローチに知識人が冷ややかになってしまった。その結果が、現在の閉塞した社会状況を作り出す大きな要因になったと思う。そのような状況で、松岡氏は、編集工学という、知恵と技法が綜合された方法論で、知のネットワークを再構築するという「不可能の可能性」に挑んでいる。私もこのネットワークの隅に位置する一人であると認識している。私は、「松岡正剛学」という学術分野が成立すると考えている。本書は読書術の指南書ではなく、「松岡正剛学」という、21世紀に日本の知的ネットワークを再構築する体系知に関する初めての入門書であると私は密かに誇っている。 / 私との対論に忍耐強く付き合ってくださった松岡正剛先生に深く感謝します〉。

正剛さんの『多読術』を読んで、氏の「編集工学」についての理解のモヤモヤしていた感じが、吹き払われたかの感がある。その方法が本書で補完されたように感じている。そういう意味でも、「松岡正剛学」入門書といっていいように思う。


読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2012/07/27
  • メディア: 単行本



松岡正剛千夜千冊

松岡正剛千夜千冊

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 大型本



多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/04/08
  • メディア: 新書



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『速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド』 角田 和将著 [読書法・術]


速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド

速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド

  • 作者: 角田 和将
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



「速読を極める」というより、「速読を活かすことを極める本」。

本を効率的に読んで生活に活かし、学んだことを確かに自分のものとしていくのが本書の主眼。そのために、「情報のピックアップを洗練させ、気づきや閃き、自身が成長するきっかけをつかむ」ための読みが強調される。それはスキル・人格の向上などに資するものとなる。

教え込まれて習慣となっている読み(逐次的に読む、音読)と気になるところを覚えようとしたり不分明な点を考えること(停滞)から離れることが求められる。そうではなく、本全体を通して作者が伝えたいことを見渡すために、先ずは「読み切る」ことが勧められる。複数回、それを繰り返すなかで、結果として覚えることも可能となる。

著者のいう「理解とは、気づきや閃きを得ること」。作者の意図を知り、内容をまとめて、感想を得る以上を指している。学んだことを生活に活かす(ヒントを得る)ために、「環境」と「経験」(宇都出雅巳「速読」理論であればストックに相当)が豊富であれば、学んだことを、より活かすことができる。それゆえ、作者と自分の「環境」「経験」の差異を意識していることは重要。「読書の方程式 : 本x環境x経験=理解力」であるとして、それぞれの要素を高めていくことを著者は勧める。

読み切ることが重要視されている。「読み切る達成感を味わうことで、『もっと読みたい』と意欲が生まれ、『もっと読むには早く読む必要がある」と、自然に速く読もうとする状態をつくることができる」からだ。

ふつう速読に際し(たとえば「フォト・リーディング」などでは)、「準備」と称して目的を設定し、読もうとする本から何を得たいか決めておくことが求められるが、本書では勧められていない。気になるところへは付箋を貼って先に進むようにも勧められる。マーカー・折り目はダメ、再読の際そこにしか目が留まらないからであるという。繰り返し読む際の「気づき」を狭めるものは、総じて非とされている。

そして、自分の生活に役立つものとなる気になる点があれば、そこを詳しく調べる。書いてある内容を自分に置き換えるイメージ操作は重要。作者の目線になるべく近い状態で疑似体験するなら、これまで理解できなかったことへの気づきを得られる。また、「気づき」を拡張するために、いかに「本に書かれている文章と違うことを思い浮かべられるか」も大切。つまりは「連想」能力、読書内容と「関連付け」る想像力は生活のヒントを多く呼び込むものとなる。


どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

  • 作者: 宇都出 雅巳
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2014/04/12
  • メディア: 文庫



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目次 『速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド』 角田 和将著 ダイヤモンド社 [読書法・術]


速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド

速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド

  • 作者: 角田 和将
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



一流のビジネスパーソンは本の読み方を知っている
「速く読む技術」は誰でも身につけられる!

序章 なぜ速く読んでも覚えられるのか?
1回読んでも覚えられないなら速く読んだほうが圧倒的にいい
まずは、「全体を先に見渡す」ことで覚えをよくする
イメージから「言語化」ではなく、「アクション」がいい
速く読んで、理解力を高めて、結果を出す

社会人の9割が知らない本当の読書術
本を活かす人はなぜ同じ本を読むたびに感想が違うのか?(複数のイメージを思い浮かべる)
学校で習った読書術は、社会では通用しない(行間を読み取った作業ができる)
読みたい本、読みやすい本を読む(自分にとっての良書を見つける / 書店で自分に合う本を見つける / 自分のレベルを超える本を読む方法)
高速で読み始めると、あなたの脳で何が起きるのかを知る(脳が慣れて、認識できる言葉や文章が増えてくる)
なぜ日本人は読む過程で音読するのか(「見て理解」する癖がつく)
1冊を3時間で1回読むよりも、1冊を1時間で3回見る(全体から細部へフォーカスしていく)
聴覚と嗅覚を刺激して、速読モードをつくる

第2章 最速・最短で読書をモノにする4つのポイント
最初に速く読む癖をつける(悪い読み方の癖をとる / 「しっかり覚える」より「読み切る」ことを優先する / 読み切る習慣を身につける / 前半と後半を先に読む)
考える余裕がないくらい速く見る(「文字を読む」のではなく、「視界に文字を入れる」 / 言葉の単位で「見て理解」するコツ / デジタルソースを活用した方法)
頭に残っている言葉や文章を書き出す(頭の中でイメージ変換された内容を書き出す)
閃きから想像し、行動につなげる(自分の立場に置き換える / 社会人に求められる読書のアウトプット)

速読を極めて、情報収集力を上げる
速いスピードで1~2回見る「1秒リーディング」(普段読む時間の3分の1を目標にする / 1行1秒以内のペースで見る / 気になる部分はマークをつけて、先に進む / 速読モードに切り替える運動 / 「自己満足」よりも「自己成長」を優先する / ツールを活用して「難しそう」のハードルを下げる )
頭に残っている内容を引き出す「1秒リマインディング」(インプットした情報を“必死に”引っ張り出して、思い出す力を鍛える / 紙に書き出しながら、思い出す力を引き出す / 「すでに知っている内容」と思ったときこそ、成長のチャンス)
うろ覚えイメージを検索、確認する「1秒サーチング」(読み直すのではなく、検索するように「見る」 / 読む目的を明確にして読む必要はない)
1つでも閃きを生み出す「1秒イメージング」(本から得た閃きで行動が変わる / 新しい観点や閃きが生まれると、興味や好奇心が湧く)

第4章 本の価値を最大化し、自身のスキルに変える
書き出した内容をネタに会話する(誰かと話す「シェアリング読書術」 / 会話する相手がいないときの「マッチング読書術)
書き出した内容をネタにブログやSNSを書く(「現状の自分」と「疑似体験」の比較を書き出す「バーチャル読書術」 / 行動を起こす「アクション読書術」)
実験してみる、社会見学に出かける(本の舞台に行ってみる「クエスト読書術」 / 会いに行ってみる「アタック読書術」 / 本の内容と自分のズレを探る「マニュアル読書術」 / 分野を限定せずに、「本x環境x経験」を実行する)
類書で「読み方フェーズ」をもう一度やる(似たような本を読んでみる / 2冊を読み比べる)

終章 読書のスキルで、人生が変わる
本を読むストレスがなくなり、人生の選択肢が広がった / 集中力が持続するようになって、年収アップできた / 時間を有効活用できるようになって、ゆとりのある人生になった / 難関資格試験に合格でき、理想のフィールドが手に入った)

おわりに
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『理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント』 鎌田 浩毅著 中公新書 [読書法・術]


理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント (中公新書)

理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント (中公新書)

  • 作者: 鎌田 浩毅
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/03/20
  • メディア: 新書



「パブリッシュ・オア・ペリッシュ」(論文を書くか、さもなくば消え去るか)という修羅の世界に生きる火山学者:鎌田先生が教示する読書のための本。橋爪大三郎先生の『正しい本の読み方 (講談社現代新書)』を文科系の読書術と見做すなら、まさしくこちらは理科系の読書術である。多くの読書術・法の本が出回っているなか、それらと重なる点も見受けられるが、同様の点であっても、その裏づけとなる著者の経験には説得力がある。目次、ポイントを見るだけでは得難いものを本文から得られる。たいへん実践(戦)的な本でもある。

本書は2部+1 構成になっている。第Ⅰ部は、読書の「苦手な人のための読書術」(言い換えるなら「楽しく読む読書術」。読書の得意でない人々のもつ「心のバリア」を取り除く方法を示す。第Ⅱ部は、「仕事や勉強を効率よく進めるための読書術」(言い換えるなら「アウトプット優先の読書術」)。+1は、「補章 読まずに済ませる読書術」。

「第1章 本と苦労なく向き合う方法」は、苦手な人の悩み①億劫で読みはじめられない、②読みはじめても最後までたどり着かない、③読む時間がない、④ビジネス書と小説の読み方の違いがわからない、に答えるかたちで進められる。第1章のポイントは *途中で読むのをやめてもいい*15分だけ集中して読む*「2:7:1の法則*情報は3つだけ取ればいい。

「第2章 難解な本の読み方」は、「読み方さえ知っておけば、専門書も決して難解ではないのである」とあり、人間同士のコミュニケーションをたとえに用いながら、対応策が示されていく。「フレームワーク法」「関心法」「ラベル解読法」など示される。第2章のポイントは *「小見出し」ごとに読む*解説と「あとがき」から読んでもよい*「棚上げ法」で読む*「不完全法」で読む。

「第3章 多読、速読、遅読の技術」は、流行(ハヤリ)の「多読」「速読」について一考再考すべき内容。〈「遅読」こそが速読への道〉〈世間の「速読法」は機能しない〉など、考えさせられる。膨大な蔵書を有した劇作家井上ひさしの「井上流本の読み方 十箇条」に「その四、本はゆっくり読むと、早く読める」とあるのを思い出した。第3章のポイントは *速読に向く本、向かない本がある*「遅読」のススメ*読み方を変えて3回読む*続かないのは意志が弱いからではない。

「第4章 (ここから第Ⅱ部に入る)アウトプット時代の読書術」は、「行動するための読書術」であり、「結果を出すための知識」をインプットする方法が示される。〈科学者の世界には「パブリッシュ・オア・ペリッシュ」(論文を書くか、さもなくば消え去るか)というフレーズがある〉が、まさにそうした修羅の世界に生きる著者による時間管理の手法などが示される。第4章のポイントは *「知的消費」と「知的生産」を分ける*解ける問題から取り組む*「割り算法」で読む*持ち時間を意識して情報を収集する。

「第5章 本の集め方、整理の仕方」では、本は「安い買い物」であること、リアル書店、古書店、図書館の利用の仕方、効果的な入門書の選び方などが示される。第5章のポイントは *小額でも本を毎月買ってみよう*入門書は3冊手に入れる*本は表紙とタイトルで選んでよい*本の整理は美しさより使い勝手で。

「第6章 読書メモの取り方」では、「思考の文房具」である本を「使いこなすため」のコツが示される。具体的な方法が示され、〈このように理系人はできるだけ頭を使わない方策を採る、頭脳をフル回転させる思考と、単純作業をきっちり分けるのだ。頭脳労働を節約することで、より知価の高い仕事を生みだすのが理系的戦略である」ことが謳われる。第6章のポイントは *本は「文房具」として使い倒す*探しものの無駄な時間を省く*「単純作業」と「考える時間」を分ける*楽をして成果を上げる理系的方法。

「第7章 読まずに済ませる読書術」では、増えていく蔵書の管理について著者「自身の苦い経験に裏打ちされた提言」が示される。第7章のポイントは *本は容易に再入手できる*「愛蔵」は「死蔵」かもしれない*読書で「想定外」に対処する*「今、ここで」を生きる読書術


「火事場のばか力」読書法
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-03-22


一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

  • 作者: 鎌田 浩毅
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/04/03
  • メディア: 単行本



座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる

座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる

  • 作者: 鎌田 浩毅
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 単行本



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宇都出著〈集中読書術〉、出口著〈本の「使い方」〉、平野著〈・・スローリーディング〉 [読書法・術]


サクッと読めてアウトプット力を高める 集中読書術

サクッと読めてアウトプット力を高める 集中読書術

  • 作者: 宇都出 雅巳
  • 出版社/メーカー: 総合法令出版
  • 発売日: 2017/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



宇都出 雅巳氏の記事をネット上で読んだ。それで、ソレ以上のことが書かれているのだろうと現物(上記イメージ書籍)を見てきた。氏は「フォトリーディング」は幻想だという。ストックのない情報・知識は読みこなすことなどできないという。ストックとは、要するにデータベースのことだろう。基礎的な知識・がある(を持っている)状態であれば、新しく入ってくる情報・知識は、そこに付加するだけで良いことになる。それゆえ、ストックのある人、既に多くの本を読み知識のある人は、そうでない人よりも難なく速く読み進めることができる。

また難なく読み進めることができるということはストレスフリーであるということでもある。それで、そのために著者が勧める物理的な方法としては、表紙を取り去り、厚い本であれば分冊化してしまうこと。心理的方法としては、目次を読む。繰り返し読む。そして、取っ付きやすいところから読む。つまり、本文を頭から読まない・読み始めない。読み飛ばす。わからないところがあっても先に進む。著者は同じことを繰り返し述べるので、先に行って後に分かることもある。また、わからない点は、自分の欠落したところである。そのことを自覚し(かつ喜び)、疑問として置くことで、好奇心が高まり、知識吸収の熱が高まる。

目次は、本文の内容を凝縮している。本文の具体的事例等を抽象化したものが目次である。だから、あまり読む気になれない本であれば、目次の各項目の末尾を「・・とは?」として読んでみると好奇心が湧く。人は単なる事実を伝えられるより、問いかけられた方が注意が高まり、自ずと意欲が生まれる。だから、自らに問いを発しつつ読むのは良い。また、実際に読み進めて分からないところにぶつかったら、目次に戻る。目次(抽象)と本文(具体的事例)を往還することで、全体の構成もいっそう把握でき、全体の中での当該項目の役割も理解できる。

そうした、繰り返し読書を、著者はペンキを塗ることにたとえている。たしかに、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りと進めていく。そうしてはじめて、きめの細かい塗装面に仕上げることができるのは事実である。一度に厚塗りしても良い仕上がりにはならない。やはり必要な工程はかかるものである。時間をかけて、一度に読もう(精読)とすると、疲れ果てて最後まで読み通すことができない。途中、分からないところで、立ち止まり「考える」ことが、そのまま読書放棄につながることもある。それは、考えているようで「休んでいる」ようなものである。立ち止まって中空をみつめるより、目次に戻る。全体に目配りする。そのようにして、細かい工程を(繰り返しつつ)着実に進めることは、たしかな成果につながる。読書も同じである。

著者は、松岡正剛さんの講習に出たという。だから氏の「多読術」にある考え、読書は著者とのコラボレーションであり、インストールではないという考えが基本にある。

それに対して・・・


本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 出口 治明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/09/11
  • メディア: 新書



出口治明氏は、決して読み飛ばさないという。200ページ程度の本は、それでも2,3時間で読むようなことが書いてあった。新しい分野の本に挑戦する時も、なるべく分厚い本をあえて選ぶという。なぜなら、出版社はいいかげんな著者に分厚い本を執筆させることはないからだという。内容の信頼性は厚さで保証されているということだろう。しかし、読むにおいては負荷のかかる本である。ストレスフリーどころではない。先ず、「鬼の上司」のような本に指導訓練をしてもらい、後に同種の「薄い本」を読むと、全体の構造がよく分かっていいのだという。「分厚い本と薄い本」が、宇都出氏のいう「本分と目次」との関係になる。

もう一冊は・・・

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2006/08/17
  • メディア: 新書


上記「スローリーディング」の本を手にして読んだ。著者の言い分は、速くではなく深くを目指そうというものだ。文章には書き手がいる。書き手の意図を微細なところまで汲みとって、はじめて読んだと言えるのではないか。ただ、多く読んだ、速く読んだだけでは、しようがないでしょ、というものだ。確かに、読んだ内容が身について血肉とならなければ、そのとおりである。

(ちなみに、以上、古書店で立ち読みして、記憶に頼って書いたものゆえ、正確さは保証できない。その点ご承知おかれたし)。


ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: 単行本


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目次 『正しい本の読み方』 橋爪大三郎著 講談社現代新書 [読書法・術]


正しい本の読み方 (講談社現代新書)

正しい本の読み方 (講談社現代新書)

  • 作者: 橋爪 大三郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/09/20
  • メディア: 新書



橋爪大三郎氏の著書をはじめて読んだ。氏のことは、氏の師との関係で認知してきた。小室直樹氏のゼミに出席していたという。ゼミの最中マンションの窓から放尿した師のことを、「こんな小室先生は嫌いだ」と言って立ち去ったと聞く。また、師の死に際して、ノーベル社会学賞とか法学賞とかがあったなら複数貰ってもおかしくない、と言ったのを聞いた。いずれにしろ、たいへんノーマルな学者先生なのだと思う。思うだけなので、本当のところは知らない。もしかすると、師いじょうにイジョーなところもあるのかもしれない。こちらはヘンジン大好きなので、その辺はいっこうに構わない。かっこよく言うと、多様性を受け入れる用意がある。それでも、勧められている「本の読み方」に、イジョーなところはない。たいへんノーマルである。では、ツマラナイかというと、そんなことはない。語り口は、たいへんやさしいが、内容は深い。(以下、目次)


はじめに
この本を手にとったあなたへ / 本を読むということ / 他人に関心を持つ / 読み、書く技術 / 自由に生きていくために / 前例のない出来事を考える / 知そのものが、目的になる

基礎編

第1章 なぜ本を読むのか
学ぶとは、生きること / 偶然は、自分の一部なのか / ジョンはジョンと呼ばれる / 人間はいつもできかけ / できかけで、完成形 / 人生のクオリティを高める / パターンから学ぶ / 不自由をつき詰める / 本を読まない人生 / なぜこだわるのか

第2章 どんな本を選べばよいのか
最初に読む本 / 教科書 / 学校のきまり / 理解してくれる誰か / 物語と参考書 / 大人との接点 / 教科書がなくなる / 本のネットワーク / 本から本ができる / 読むべき本 / 中学の幾何 / 幾何こそが学問のモデル / あまのじゃくを忘れない / クラシックスを読む / 入門書はすごい / においと評判 / 私の読書体験 / 自分なりの旅が始まる / 読むべき本のヒント / よい友人を見つける / 読書会があった / 読書会のマナー / ベストセラーは買いか

第3章 どのように本を読めばよいのか
すなおに読む / 感情と予断 / 読むとは、デッサンのようなもの / テキストの構造 / 書いてないこと / 論理・定義・前提 / テーゼと独断 / 導出と矛盾 / 頭のなかにファイルを作る / 著者の対話 / 著者のケンカ / 脳はそうできている / 主人公が頭のなかに住む / 人間的能力を高める / 夢と似ている / アクションを交える / カードは無駄 / 実例でみる / むずかしい本 / 実際に読んでみる / 本を読むポイント / 評論集は役に立つのか / 一日1ページでいい / 解釈の分岐 / 立場の違い

応用編

第4章 本から何を学べばよいのか
『理科系の作文技術』 / トピック・センテンス・メソッド / あるまじき行数調整 / 文章のプロになる / 本から、何を学ぶか / 思想には「構造」がある / 書評について / 著者の「意図」 / 思想の「背景」 / 『資本論』の読み方 / リカードとの対抗関係 / マルクスの一貫性 / 搾取と革命 / ヘーゲルの弁証法 / 弁証法の背景 / 歴史法則 / レヴィ=ストロースの構造 / ソシュールの発見 / 人間であることの証明 / 近代主義者と距離を取る / 構造主義と数学 / 視点の移動 / 局所 / 全域 / 作業は終わらない / ささくれと引っかかり / フーコーの誤訳 / 伝記を読む / 大著者100人 / ファッションに似ている? / 大著者の世界 / カントとヘーゲル / 宮台真司と東浩紀 / 大著者が行方不明

〈特別附録〉 必ず読むべき「大著者100人」リスト

第5章 どのように覚えればよいのか
本は覚えなくていいためにある / 本は、読むためにある / 表層と中身 / 本そのものが記憶 / 頭を大事に使う / 記憶ばかりの教育 / 記憶VS.思考 / 記憶の法則 / 正しい試験勉強 / 頭のなかの本棚 / 本のコーディネイト / とっておきの世界 / 複数の人間で読む / ゼミの効用 / レジュメのルール / 読書会のメリット

第6章 本はなんの役に立つか
ぶつ切りのカリキュラム / どこでつまずくか / つまずく子は見込みがある / 愚かな漢字教育 / 漢字はなるべく低学年に / 暗記を重視 / ぶ厚い教科書 / 文学は何の役に立つ? / 実生活を深める / 実生活を超える / 歴史は何の役に立つ? / 数学は何の役に立つ? / 自然科学は何の役に立つ? / 法律は何の役に立つ? / 哲学・思想は何の役に立つ? / 教養と意思決定 / 教養と人生

実践編

第7章 どのようにものごとを考えればよいのか
本を役立てる / 本は補助線 / 前提を明らかにする / 自分の前提はなにか / 理性と価値 / 価値と知恵 / 前提は見つけたもの勝ち / 前提が見つかる / 大事なことには根拠がない / エゴイストのAさん / 価値はネットワーク / モーセの十戒 / 将来世代への責任 / 選挙の仕組み / 非合理な選択肢 / 投票の逆理 / 世界の主人公になる

終章 情報が溢れる現代で、学ぶとはどういうことか
自分中心の世界 / 情報から価値を学ぶことはできない / ネットの中に未来はない / 情報よりも本 / プロが書く本 / 頭を公共のために使う

おわりに


秋の叙勲に思う:橋爪大三郎さんの言葉とからめて
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2010-11-02


日本教の社会学

日本教の社会学

  • 作者: 小室 直樹
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: 単行本




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『正しい本の読み方』 橋爪 大三郎著 講談社現代新書 [読書法・術]


正しい本の読み方 (講談社現代新書)

正しい本の読み方 (講談社現代新書)

  • 作者: 橋爪 大三郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/09/20
  • メディア: 新書



本の読み方の本。読書法・読書術と称する本が数多く出版されているなかで、著者が自分の著作を差別化してタイトル冒頭に付した言葉は「正しい」である。他の著作は「正しくない」と暗に言いたいようでもある。

そのことだけを見ると、上から目線で訓示を垂れるかの印象があるが、「あとがき」を見ると、編集長から勧められての執筆であるという。そして、執筆に際し念頭に置いたのは「その昔の教養主義とはひと味もふた味も違った、いまの時代の『正しい本の読み方』を、提示」することだそうである。他の著述・著者との関係で「正しい」ということではないようである。

著者は東大出の社会学者で東工大名誉教授である。お堅い文章を予想したが、です・ます調の話しかけるような、饒舌といってもいいスタイルで、内容そのものも軽いものであるように錯覚するものだった。

ところが著者は、読書の主体である人間にとって「学ぶこと」の意味から話を始める。人間は、死ぬまで完成しない成長過程にある器であり、その器に「読む」ことを通して、中身を充填完成させていく。その中身の選択が個性であり、あなたをかたち作るという話し向きである。

たいへん迂遠に思えもするが、著者は漸進的に着々と堅固に話しを構築していく。書籍の選択については、われわれが読者として主体的に本を選択する以前に親や制度から与えられた本(絵本、教科書)のことから話をはじめる。実際の読み方については、まず「すなおに読む」ことから、はじめる。語り口は軽いが、どんどん深いところへ進んでいく。著者の思想の構造・背景・意図を汲むことができて、はじめて読んだといえる、というような話にまで立ちいたる。その実例として、マルクスの『資本論」、レヴィ・ストロースの『親族の基本構造』が取り上げられる。たいへん高度な内容について、無理なくついていける説明がなされる。

ほかにも、著者が「オーバードクターのあいだ」「40歳ぐらいまで。下は小学校3年生から、大学受験まで」「のべ100人以上」家庭教師で教えた経験から、日本の学校教育のカリキュラムについて、「つまずく子は見込みがある」こと、「愚かな漢字教育」についてなど語っている。話題は豊富である。

いろいろ評者なりに読書法・術の本を読んできたが、正道をいく「本の読み方」として第一に推していいように思う。


理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

  • 作者: 木下 是雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1981/09/22
  • メディア: 新書




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『スキルアップ! 情報検索: 基本と実践』 中島玲子・安形輝・宮田洋輔著 日外アソシエーツ [読書法・術]


スキルアップ! 情報検索: 基本と実践

スキルアップ! 情報検索: 基本と実践

  • 作者: 中島 玲子
  • 出版社/メーカー: 日外アソシエーツ
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: 単行本



情報検索・初心者向け。当該書籍をとおしてAND検索を論理積、OR検索を論理和、NOT検索を論理差と呼ぶことを知った。「知ってるつもり」を詳しく、知りたいことをやさしく、知らないことをたくさん教えてもらえる。「裏ワザ」情報もありがたい。

以下、目次

第1章 情報検索 基本編
1.情報を検索するとは
2.データベースと検索の仕組み
3.データベースには得意分野がある
4.サーチエンジンの使い方
5.検索には戦略がある

第2章 情報検索 実践編
1.図書を探す
2.雑誌記事を探す
3.新聞記事を探す
4.統計情報を探す
5.公的な資料、法律、判例を探す

第3章
検索裏ワザ お役立ち情報編
1.フィールド別の検索のすすめ (より的確に調べる)
詳細検索の存在に気づこう / 詳細検索はほぼ検索式通りに検索できる / 簡易検索は論理和になっている / サーチエンジンでも検索フィールドの指定ができる

2やり過ぎは機会損失 (検索漏れを減らす)
検索語をたくさん使うデメリット / 効き目のある検索語を見極める

3.より広く適したものを探す (論理和や上位概念の活用)
別の言い方をカバーする / 同義語・類義語をあらかじめ調べておく / 表記ゆれへの対応 / 通称・愛称・集団語などの別称をみつける

4.ゆるやかに探してキュッと締める (制限検索の有用性)
見回しながら情報を絞り込んでいく / 検索結果の絞り込み機能を使う / 専門性で絞られた中をゆるやかに探す

5.ソレじゃないのを探したい (論理和で検索ノイズを減らす)
検索ノイズを除いて精度を高める / NOT検索を使う方がいい場合 / NOT検索を使う時の注意点

6.ないと思えば見つからない (結果はクールに眺めよう)
思い込みをなくして、検索結果をよくチェックしよう / どんな形の情報なのか想像してみる / 情報を選び取る / スニペットを活用しよう / ページ内検索

7.ヒントは目の前にある (フィードバックの活用)
フィードバックの手法を活用する / 検索したいのに名前がわからない / 画像の類似検索を使う / フィードバックでギャップを埋める

8.オリジナル情報は早い!正確! (Web情報で原典にあたる)
Webで正確な最新情報を探す / 出典をたよりに最新情報を調べる / 加工済データにはタイムラグがある / URLが変更になっていた場合 / 孫引きの不確実性 / 情報のひとり歩き / まとめサイトやフェイクニュース

9.失われたWebページを求めて (Webアーカイブを使ってみる)
Webページの儚さ / サーチエンジンのキャッシュ / Webアーカイブ / 個々のページのアーカイブ / Webアーカイブによるリスク

10.日本語だけに頼らない (英語は英語で検索しよう)
急がば回れ / 日本語翻訳までのタイムラグに注意 / 日本語では得にくい情報 / 日本語インターフェースの落とし穴に注意

11.機械翻訳を使いこなす (英語を橋渡しに翻訳)
英語以外の言語で書かれたページを使う / 機械翻訳機能を利用する / 進化するGoogle翻訳 / 機械翻訳を使ってよりこなれた英文を作る

12.あの言葉で見つけたい (図書を全文検索する)
図書の本文で探したい / その他の機能 / Googleブックスの注意点

13.誰のために調べるのか? (代行検索のポイント)
母と子の会話 / 情報検索のプロのやり方 / 母と子の会話(改良版)

14.検索は何をもって成功なのか? (検索評価の観点)
検索が成功したかを判断する基準 / どれだけ期待通りだったか / どれだけ目新しかったか / どれだけ役に立ったか

索引 著者プロフィール・執筆分担


情報検索の基礎

情報検索の基礎

  • 作者: Christopher D.Manning
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2012/06/23
  • メディア: 単行本




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『夢をかなえる読書術』 伊藤 真著 サンマーク出版 [読書法・術]


夢をかなえる読書術

夢をかなえる読書術

  • 作者: 伊藤 真
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



法律家の著作であるので、「夢をかなえる」とは、司法試験に合格し法曹の仕事にたずさわることかと思ったが、それだけではない。著者は次のように記す。

〈本を読んで、昨日よりは今日、ちょっと変わったな、というところがあれば、それは立派な成長です。その積み重ねによって、困難がふりかかっても乗りこえられる自分に育っていくのです。 / そうやって自分の成長を助けてくれる本が「夢をかなえる本」であると私は思います。〉〈本を通して、人は自分の内面と向き合い、著者と対話して、自分を成長させていくのです。〉

著者の書籍に対するスタンスは次のようなもの、〈私は、「おもしろくない本」とか「役に立たない本」というものは、この世に存在しないと思っています。なぜなら、「いまの自分」にとって、そう感じるだけだからです〉。〈私にとって、たった一行でも、一フレーズでも自分の心に響くものがあれば、読む前よりも自分を「成長」させてくれたということで、「良書」にあたります。〉

そして、読書については・・・、〈私にとっての読書とは「考えるための素材」を得るためのものですが、そういう読み方のときもあれば、本の世界にとことん身をゆだねて、純粋に楽しむこともあります。〉

さらに著者の考える「成長」について示唆する部分としては・・・、〈ひとつの作品でも、作品の中身、作者本人、その時代背景などいろいろなものに興味関心を持って考えていくと、立体的に、深く物事が考えられるようになります。〉そして、さらに〈たんに自分だけで考えを深めていくだけなら、ひとりよがりになっていくおそれもあります。でも本を通して、古今東西、あらゆる時代、あらゆる地域、あらゆる人たちの多様な考え方や生き方にふれていれば、自分を相対化しながら、考えを深化させ、成長させることができるのです。/ 自分と違う考えの人がいても、その人たちを否定したり、ばかにしたりしない。多様性を持てる人が、優秀な人といえるのではないでしょうか〉。

そのような「成長」をとげるために著者が実践してきたノウハウが本書に示されている。法曹の仕事を目指す方だけでなく、だれでも参考にすることができる。



職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/09/28
  • メディア: 文庫



読書について

読書について

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/09/21
  • メディア: 単行本



ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

  • 作者: プラトン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1964
  • メディア: 文庫



歌集 小さな抵抗――殺戮を拒んだ日本兵 (岩波現代文庫)

歌集 小さな抵抗――殺戮を拒んだ日本兵 (岩波現代文庫)

  • 作者: 渡部 良三
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/11/17
  • メディア: 文庫



地球/母なる星―宇宙飛行士が見た地球の荘厳と宇宙の神秘

地球/母なる星―宇宙飛行士が見た地球の荘厳と宇宙の神秘

  • 作者: ケヴィン・W・ケリー
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1988/11
  • メディア: 大型本



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