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目次 『NPOメディアが切り開くジャーナリズム  「パナマ文書」報道の真相』 立岩 陽一郎著 新聞通信調査会 [マスメディア]


NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相

NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相

  • 作者: 立岩 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 新聞通信調査会
  • 発売日: 2018/03/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



目次
序 章 調査報道に重きをおいた米国ジャーナリズムと非営利組織

第1章 パナマ文書の衝撃
南アで開かれた世界調査報道会議
『NHKスペシャル』の報道
『パナマ文書』『パラダイス文書』の成果

第2章 「非営利報道」を始めたチャールズ・ルイス
チャールズ・ルイス
非営利報道 「CPI」の設立

第3章 CPIによる調査報道の実践
公開情報を駆使した調査報道
財源の強化と新たな活動への挑戦

第4章 広がる非営利報道と多様化する姿
非営利報道の拡大
非営利報道の類型化と大型化
特定の問題に特化した団体
非営利報道の周辺に存在するその他の団体

第5章 非営利報道を支える米国社会の仕組み
非営利報道を支える寄付制度
フィランソロピーに基づく寄付社会の形成
ジャーナリズムへの寄付の実態
調査報道を教えるジャーナリズム教育

第6章 非営利報道の展望
連邦通信委員会の提言
大学との融合
非営利報道の掟

第7章 日本における非営利報道の可能性
世界に広がる非営利報道
日本での非営利報道の誕生と今後の展望

第8章 非営利報道の新たな挑戦
チャールズ・ルイスとの再会
「ジャーナリストなきジャーナリズム」へ

終 章 問われているものの本質とは

おわりに

ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)

ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)

  • 作者: 立岩 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



権力に迫る「調査報道」 原発事故、パナマ文書、日米安保をどう報じたか

権力に迫る「調査報道」 原発事故、パナマ文書、日米安保をどう報じたか

  • 作者: 高田昌幸
  • 出版社/メーカー: 旬報社
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『進む、書籍PR! たくさんの人に読んでほしい本があります』 奥村 知花著 PHP研究所 [マスメディア]


進む、書籍PR! たくさんの人に読んでほしい本があります

進む、書籍PR! たくさんの人に読んでほしい本があります

  • 作者: 奥村 知花
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2018/03/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タイトルにある「書籍PR」は著者の肩書き。著者は、書籍専門のパブリシスト。書籍専門でパブリシティの仕事をしている。

その仕事内容は、メディア各方面に、「担当している本の存在を、企画として【売り込む】お仕事」。「年間、何万点もの書籍が出版されている昨今、せっかく素晴らしい本があるにもかかわらず、あらゆる他の本に埋もれてしまい、その存在が知られないままに、そっと店頭から消えていってしまうことが多くあ」る、「そんなことにならないよう、あらゆるメディアの方々に向けて、その本の存在を売り込み、番組や特集、著者のゲスト出演やインタビューなどで、お取り上げいただけるよう、働きかけることで『本と読者の出会い』を増やすお仕事」。

著者は「書籍PR」をはじめて15年になる。そのひょんな始まりから、これまでの具体的な活動・苦労・喜びが、ミリオンセラーとなった担当書籍のことなど交えて記されていく。本を「売る」ために、著者、編集者、出版社・営業、書店・員、パブリシストたちが、チームとして機能してこそ本が売れるのだということが分かる。

「書籍PR」の仕事を知ることのできる本であり、売れる本の舞台裏を知ることのできる本であり、「なにかを売り込むことに悩みを抱える」者らにエールを送る本である。


ワンダー Wonder

ワンダー Wonder

  • 作者: R・J・パラシオ
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 2015/07/18
  • メディア: 単行本



おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本  絵本&朗読CDブックセット

おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本 絵本&朗読CDブックセット

  • 作者: カール=ヨハン・エリーン
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2016/12/14
  • メディア: 単行本



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『ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)』 立岩 陽一郎・揚井人文 著 [マスメディア]


ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)

ファクトチェックとは何か (岩波ブックレット)

  • 作者: 立岩 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



事実と意見(感想・気持ち・思い・評価・認識・・・)とを分けることは大切だと言われる。だが、事実とされるものを真実かどうか判定できる能力はより重要だ。ところが、「事実確認」をして報道する新聞、テレビのニュース情報を「事実」であるとして、多くは疑わない。まるごと真実であるかのように鵜呑みにしてしまうこともある。だが、昨今、「フェイクニュース」などと言われるものも登場して、眉に唾して臨まなければならない状況になっている。そうした中、「ファクトチェック」する姿勢は、欺かれないために有用だ。

本書は「事実(ファクト)」とされるものをチェックする営為・運動・活動についての教科書といっていい。たいへん分かりやすい解説がなされていく。まずは、ファクトチェックを「事実確認」と訳すことの誤りが指摘される。第一章冒頭は次のように始まる。

〈このブックレットは、ファクトチェックについて日本で初めて詳しく紹介する本です。 / ファクトチェックとは、言説の内容が事実に基づいているかどうか、正確なのかどうかを調べて、その結果を発表することを言います。世の中に影響を与える言説や情報のうち、真偽が必ずしも定かでないものや正確さに疑いがあるものが、ファクトチェックの対象となります。ニュース記事、インターネット上の情報はもとより、政治家や有識者などの社会的影響力をもった人物の言説も対象になります。 / 日本では時々、ファクトチェックが「事実確認」と訳されているのを見かけます。これは誤解のもとです。日本のメディア関係者からも「ファクトチェック?そんな当たり前のことは今までもやってきたよ。何をいまさら・・・」という反応がよく返ってきます。ファクトチェックを、メディアの取材・報道プロセスで当たり前のように行われてきた「事実確認」作業と混同しているのです。 /
「事実確認」という日本語から思い浮かべるものと、欧米を中心に行われてきたファクトチェック(Fact-Checking)とは似て非なるものです。多くの日本人は「事実確認」という言葉から、メディアの報道や研究発表など対外的な発表内容に誤りがないように、取材や調査のプロセスで慎重に事実関係を調べる作業を思い浮かべるのではないでしょうか。 / 本書で扱うファクトチェックは、そういうものではありません。すでに公表された言説を前提に、その言説の内容が正確かどうかを第三者が事後的に調査し、検証した結果を発表する営みです。〉

ファクトチェックする際の判定方法・基準について米国のファクトチェック団体「ポリティファクト」によるものが紹介されている。①真実(True):正確であり、重要な事実が抜け落ちていないもの ②大まかに真実(Mostly True):正確だが、説明や情報の補足が必要であるもの ③半分真実(Half True):一部だけ真実。一部の事実に触れなかったり、文脈を無視したりしているもの ④大半が間違い(Mostly False):真実も含んでいるが、決定的に重要な事実を無視しているため、異なる印象を読者に与えかねないもの ⑤間違い(False):不正確なもの ⑥全くのでたらめ(Pants on Fire):不正確であり、滑稽なもの

本書は、「ファクトチェックとは何か」、その「基本ルール」とは何か、「国際的な潮流」動きは?、「日本でファクトチェックは広がるか」という(各章の)テーマにそって、論議が展開される。そして、最後は次のような呼びかけで結ばれる。〈このブックレットを手に取った方の多くが、ファクトチェックに参加してくださることを期待します。具体的な取り組みは第1章、第2章に書かれている通りです。どなたにでもできます。ぜひ、一緒にファクトチェックに取り組みましょう(「おわりに」末尾)〉。呼びかけに応じたくなる本である。


立岩氏が編集長をつとめるサイト
ニュースのタネ
https://seedsfornews.com/

揚井氏の開設したサイト
GoHoo | マスコミ誤報検証・報道被害救済サイト
http://gohoo.org/


NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相

NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相

  • 作者: 立岩 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 新聞通信調査会
  • 発売日: 2018/03/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『ペンの力』 浅田次郎×吉岡忍 対談 集英社新書 [マスメディア]


ペンの力 (集英社新書)

ペンの力 (集英社新書)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: 新書



日本ペンクラブは、ロンドンに本部を置く国際ペン(International P・E・N)の日本センター、いわば支部。その現会長(吉岡忍)と前会長 (浅田次郎)の言論・表現の自由をめぐる対談本。

国際ペン(International P・E・N)は、第一次世界大戦後の1921(大正10)年〈敵味方で戦ったヨーロッパの小説家や詩人たちが一堂に会したとき、何だ、どっちの国、どっちの陣営でも、いざ戦争となったら自由にものが言えない、書けない状況だったのか、その結果が、この無残な荒廃か、と気がついたところから始まります。そして、「戦争のとき、まず犠牲になるのは真実だ。とにかく言論・表現の自由を守ろう」といって始まった。(p152、吉岡)〉

対談は、自衛隊市谷駐屯地で割腹自殺を遂げた三島由紀夫事件をもって始まる。ふたりは、それぞれ後に、自衛隊・入隊の経験がある。〈吉岡:三島由紀夫は1970年の事件のとき、クーデターを呼びかけて、その場の自衛隊員からさんざん野次を浴びせられたけど、いまはどうなんだろう。日報は隠される、文民統制は曖昧、大臣答弁はごまかし、という現在は、現場のフラストレーションも溜まっているんじゃないですか。それがクーデターの導火線にならないとも限らない、と僕は感じるんですけど。 浅田:いまは危ないよ。よっぽど、いまのほうが危ない。僕は、ずっと防衛大臣が、あの人(稲田朋美前防衛相)だったということが信じられなかった。指揮能力があるとは思えないから。 / で、僕らがそう感じ、一般国民の多くもやはりそう感じていたことについて、一番ストレスを抱えていたのは、たぶん、現職の自衛官でしょう。そして、・・・(p54)〉。また、〈浅田:・・・。安倍晋三首相が、この間の安保法制の論議で在留邦人の保護と言ったときに、どこかで聞いた言葉だなと思ったんだ。その昔は居留民保護と言った。 吉岡:そう、そう。 浅田:昔からね。上海事変の出兵だって、居留民保護って、最初に言った。あれは、理由として、言っちゃいけないと思う。もちろんわかるよ。でも、居留民保護というのは、きわめて容易に出兵の理由となる(p119)〉といった、昨今の政治状況を反映した対話がなされる。

小林秀雄が盧溝橋事件が起きたあとに書いた『戦争について』というエッセイ。そこに示された「日本に生まれた以上、この戦争は試練だ、運命として引き受けよう」という内容をめぐって、〈吉岡:うーん、これは厄介ですよ。暴支膺懲っていう大陸浪人風の言辞とは違って、もっと情緒的というか、日本の歴史をひっくるめて、心情的に包み込んでしまうようなところがあるでしょう。乱暴なところは全然なくて、何か花鳥風月を愛でるような運命論ですよ。啖呵を切るような歯切れのよさもあってね。この小林秀雄の論は、インテリには相当受けたと思う。・・・もう始まってしまった戦争なんだ、とやかく言ってもしようがない、「これは運命だ」と。「われわれは国民として、この運命を引き受けて生きよう」って。こういうニュアンスのものを読むと、いつも僕は違和感を感じるんですね。 / 僕は、国家と自分を一体化しない。政府と自分とは意見が違っていいし、権力や国家から自分をどう切り離すかということは、近代人としての最低限の倫理だと思うんだけれど、これを運命という一語でくっつけ、二つを一つにされてしますと、それは違うでしょう、と言いたくなる。 / あれだけのインテリの小林秀雄がいきなり論理をなくして、こういうことを言い始めているのをみると、ちょっと愕然としたな。(p125,6)〉というような、戦時下における言論の状況を回顧する対話もある。関連して、石川達三の『生きてゐ兵隊』の内容をめぐる自衛隊演習経験に基づく分析や従軍「ペン部隊」のカネの話も興味深い。

政治家の弁論についての文脈では〈浅田:言葉の力っていうのは、全体的に弱くなっているんじゃないかな。これも日本ペンクラブが指摘しなければいけないことかもしれないんだけれども、何かこう決められた言葉を、決められたようにしか言えなくなって、語彙が貧困になって、表現力が貧困になっている感じっていうのは、すごくあります。(p92)〉。また、権力についての論議では、〈吉岡:気をつけなくてはいけないのは、彼らはいつも現状打破、改革者の顔をして成り上がってくる、ということなんです。ヒトラーですら、第一次世界大戦で打ちのめされたドイツ人の前に、「貧困を救え」「若者よ、社会に参加しろ」「自然を守れ」と叫び、熱狂をあおってきたんですからね。 / それにあおられちゃいけない。熱狂に巻き込まれない。そういうことを考えなくちゃいけないんじゃないか、と僕は思っているんです(p221)〉。

全般に、言論・表現を担った文学そのものについてというより、それを統制し圧力をかけた権力や社会、そして民衆について語る内容である。日本ペンクラブの倶楽部時代からの歴史も示されている。

河合・大江・谷川が「日本語」について語る
http://kankyodou.blog.so-net.ne.jp/2014-03-20

利いた風な口を利くのが嫌いで『本当にそう思うの?』と、常に『肉声』を求めていました」〉
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-09-02


コレクション戦争×文学 全20巻+別巻1 (11巻~20巻+別巻1セット)

コレクション戦争×文学 全20巻+別巻1 (11巻~20巻+別巻1セット)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/10/04
  • メディア: 単行本


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目次 『ペンの力』 浅田次郎×吉岡忍 対談 集英社新書 [マスメディア]


ペンの力 (集英社新書)

ペンの力 (集英社新書)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: 新書



まえがき 浅田次郎

第1章 自衛隊と文学者~三島由紀夫で人生を変えた二人
僕が自衛隊に入ったわけ / 三島由紀夫と面会予定 / ベトナム反戦 /
三島の小説『金閣寺』 / 三島の自死と『金閣寺』 /
三島自決の半年後に自衛隊入隊 / 大久保つながり /
僕が自衛隊に入ってみて / 自衛隊南スーダンPKO「日報」問題

第2章 明治150年~大逆事件、明治期の戦争と文学
明治維新から150年 / 日比谷焼打事件 /
日清戦争・日露戦争・韓国併合 / なぜ日露戦争を始めたのか?/
日清・日露戦争時の文学

第3章 大正デモクラシーと昭和の暗転~谷崎潤一郎、石川達三、川端康成、火野葦平
大正デモクラシー / 姦通罪 / 普通選挙法と女性参政権 /
石川達三『生きている兵隊』 / 国家総動員法 / 『出版警察法』 /
火野葦平『麦と兵隊』 / 菊池寛とペン部隊

第4章 日中戦争期の戦争と文学~金子光晴、林芙美子
日中戦争の大義 / 暴支膺懲と小林秀雄 /
金子光晴『おっとせい』 / 従軍作家への誘い /
作家が従軍するもう一つの理由 / 林芙美子と火野葦平 /
日米開戦と高村光太郎 / 終末思想 / 総力戦の時代

第5章 ペンクラブの時代~島崎藤村、井上ひさし
ペン倶楽部誕生 / 日本ペンクラブ小史 その1 /
「文学と政治」に揺れた1970年代ー『四畳半襖の下張』 /
文学は世の中に愛を与えるもの / 内向の世代 /
芸術は娯楽 / 苦悩の喪失 / 日本ペンクラブ小史 その2

第6章 それでも私たちは戦争に反対する~坂口安吾
最近の言論団体 / 9・11の時代 / スリーマイル島の原発事故 /
ソ連のチェルノブイリ原発事故 / 地球環境問題 / 動き出すと止まらない /
戦陣訓 「生きて虜囚の辱を受けず」 / 日本人の同調性 /
坂口安吾という生き方 / 抗う / 権力の捉え方 /
礼を重んじる / 日本国憲法9条のこと

あとがき 吉岡忍

年表 参考文献


浅田次郎(あさだ じろう)

一九五一年生まれ。作家。著書に『鉄道員』(直木賞)、『壬生義士伝』(柴田錬三郎賞)、『お腹召しませ』(中央公論文芸賞&司馬遼太郎賞)、『帰郷』(大佛次郎賞)など。日本ペンクラブ第一六代会長(二〇一一年〜二〇一七年)。

吉岡 忍(よしおか しのぶ)

一九四八年生まれ。ノンフィクション作家。「ベ平連ニュース」の編集長も務めた。八七年『墜落の夏 日航123便事故全記録』で講談社ノンフィクション賞を受賞。日本ペンクラブ第一七代会長(二〇一七年六月〜)。


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『ミルコの出版グルグル講義』 山口ミルコ著 河出書房新社 [マスメディア]


ミルコの出版グルグル講義

ミルコの出版グルグル講義

  • 作者: 山口ミルコ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/26
  • メディア: 単行本



おしゃれな本だ。表紙、見返し、栞紐、みなピンク基調である。中身は、出版・編集とは如何なるものかを示す本。「講義」とあるがエッセイとしてしつらえてある。著者は、藤原紀香と旅をしてその著作の手伝いもした売れっ子編集者。出版社を退社すると同時に乳癌になる。闘病、療養、その後大学講師の仕事が舞い込む。月収3万円の非常勤講師としてである。そのため、これまでもっぱら本の誕生に立ち会ってきた元編集者は、その死の現場に取材に赴く。書店から返品された大量の本は工場で断裁し薬液で溶かすのだ。そのように本は死んで、生まれ変わり、再生紙となって新たな本となる。本はそのようにしてグルグルを繰り返す。

著者は、大学での講義、学生とのつきあい、休暇を利用してロシアに出かけることなど身辺のことにふれながら、本書のできるまでを記す。そのようにして、出版の世界についてそれとなく「講義」していく。その中には「書店まわり」「直取引」「委託制度」「再販制度」などなどの話しも出る。また、増刷「10万部」や「著者」ではない著者のことなど裏話しも出る。

本の誕生、そして死と再生について多くを知ることのできる本だ。


似合わない服

似合わない服

  • 作者: 山口ミルコ
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2017/08/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



重版未定

重版未定

  • 作者: 川崎昌平
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/11/26
  • メディア: コミック




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目次 『週刊文春』と『週刊新潮』 : 花田 紀凱vs門田隆将 PHP新書  [マスメディア]


『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)

『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)

  • 作者: 花田 紀凱
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/12/17
  • メディア: 新書



はじめに(門田隆将)

第1章 『週刊文春』と『週刊新潮』のつくり方──そのウラ側を徹底暴露

「この、ハゲーっ!」で1500万円 / テレビ局が週刊誌スクープに群がる理由 / 「『文春砲』で汚れた銃弾」--狙いはスクープ潰し? / 「『週刊新潮』は常に仰ぎ見る指標だった / 何でもできる「藪の中スタイル」は画期的 / 編集の鬼・齋藤十一という男 / タイトルを全部決める?齋藤十一伝説の虚実 / 新聞にできないことをやれ! / 自分の目と耳をフルに使って、取材対象を全部描く / データマンを徹底的に鍛える新潮方式 / 誰も教えてくれない『週刊文春』 / 「叩き上げの軍団」は変わらず / 初めてのスクープは逃亡犯へのインタビュー / 「実名告発」させた先輩記者の手腕 / 編集長の資質とスクープ / 司馬さんの「二十一世紀の君たちへ」で方向が見えた / 働く女性に読んでもらいたい / 『週刊新潮』はタイトルが本当にうまい / 「花田文春」のタイトルの付け方

第2章 ファクトを歪める新聞 vs 圧力と闘う週刊誌──現代日本のメディア構造

新聞ジャーナリズムは徹底的に堕落した / 主義主張のためにファクトを歪める / 火のないところに煙を立てた森友問題の本質 / 決定的な証言をほとんど報じないで批判三昧 / あなた方は新聞記者なの?活動家なの? / 取材で問題を起こすより、社内で出世する道を選ぶ輩 / 告発型ジャーナリズムは訴訟リスクと隣り合わせ / 「名誉毀損賠償額の安さ」を問題にした政治家たち / 「点数方式」で名誉毀損の賠償額が3倍に / 編集長は訴えられてもビビれない / ガセネタ一発で部数が10万部ダウン / 共産党のスパイもーー文藝春秋、“立花隆部屋”のウラ側 / 調査報道はやろうと思えば、まだできる / 新聞も雑誌もどんどんパイが小さくなって / 選挙報道で掌返しの文春、人間を描く新潮 / 「週刊新潮というジャンル」の唯一の媒体だった / 『週刊新潮』の武器は「見識」だった / 「売れるけど、意味はない」ばかりでいいのか / 週刊誌はもっと、“ご注進ジャーナリズム”を批判せよ / 「本物のスクープ」で読者をワクワクさせてこそ

第3章 タブーに挑み、偽善に斬り込む──編集者の動機と本音

新聞、テレビが批判できないタブーと闘ってきた / 「第三文明」に載った白いブレザー姿 / 正義感と面白がりで統一教会に挑む / 「JR東日本に巣くう妖怪」でキヨスクから締め出される / 激しい抗議に直面したとき、どうするか / 右翼の街宣車14台でも微動だにせず / 皇后陛下の記事で文藝春秋社長宅に銃弾 / 宮内庁内部から情報が来たら報じたくなる / 少年法を盾にした“うわべだけの正義”との闘い / 法律は必ず「第1条」から読め / 「実名報道するか、しないか」その決心の裏側 / 建前ばかりの新聞、本音で勝負する週刊誌 / 世の中の偽善に正面から斬り込んだ90年代の週刊誌 / 犯罪被害者が「人権侵害」の名のもとに批判される倒錯 / 言論・表現の自由より人格権ばかりを尊重する裁判官 / 『週刊文春』『週刊新潮』と朝日新聞のバトル

第4章 日本を震撼させた週刊誌の衝撃スクープ──その全内幕

「なんで生きていけるの?」--週刊誌記者の生活 / 掲載記事やタイトルはいかに決められるか / 記者の担当分けは、「記事のタイプ」に応じて / 「内部事情通」はこうして見つけ出す / 徹底した調査報道の成果「毒入りオレンジ事件」 / 異常な報道合戦に火をつけた「疑惑の銃弾」 / 時効の間近まで、とことんグリコ・森永事件をフォロー / 和田心臓移植のドナーは「生きたまま心臓をとられた」? / 日本の臓器移植の歴史を変えてしまった悲劇 / 生々しい不倫スクープで毎日新聞は傾いた / 袴田里美手記を抜かれ、ウイスキーも取られ / 「野坂参三スパイ説」0円vs1000万円のスクープ合戦 / 「イトマン事件勃発」を告げた「マネー欄」 / 「イトマン側のマスコミ対策」の真相 / 6週やった「高花田・宮沢りえ『婚約解消』危機」 / 「天下の暴論」と「あの人は今」 / 松本サリン事件のレポートでより大きなテロを予見 / 警察庁長官と警視総監は「リーダーの本義」を忘れた / 「週刊誌から電話がくると、心臓がボコッとなる」

第5章 週刊誌に未来はあるか──新たな時代のジャーナリズムの可能性

「情報ビッグバン」を象徴する朝日新聞社長辞任 / 週刊誌は他のメディアでは及びもつかぬことをやれ / なぜそこまで?『文藝春秋』の異常な安倍叩き / 時の政権への批判・評価は是々非々で / 雑誌がやるべきことも、できることも、まだまだある / 隠されたものを掘り起こす軍団がなくなるとき / 「退職後余命5年」の恐ろしいプロ軍団 / 「紙媒体の衰退」は「活字離れ」ではない / 週刊誌編集部が持つ「情報を産み出す」ノウハウ / ネット企業は「週刊誌」の役割を担えるか? / 新時代の「齋藤十一」よ、新たなジャーナリズムを創れ / ネットメディアは「裏が取れる」? / 闘う週刊誌の「無形の財産」を未来に残せ

おわりに(花田 紀凱)

主な総合月刊誌、週刊誌年表


編集者! (マスコミの学校)

編集者! (マスコミの学校)

  • 作者: 花田 紀凱
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本



死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫




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『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕: 花田 紀凱vs門田隆将 PHP新書 [マスメディア]


『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)

『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)

  • 作者: 花田 紀凱
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/12/17
  • メディア: 新書



「週刊文春」を代表して花田紀凱、「週刊新潮」を代表して門田隆将。ふたりのビッグなOBによる対談本。互いへのふかいリスペクトが感じられ心地いい。内容を、評者なりに要約するなら、以下のようになる。

「文春砲」で名をはせる「週刊文春」。しかし、それは先に創刊された「週刊新潮」を模倣し作り上げてきたものだ。新聞社とは異なり取材経験の無いなか、記者クラブに入ることもなく、さまざまな権力の中に人脈を見出し築きながら、世界に類のない紙面をもつ「告発型ジャーナリズム」をつくってきた。その先鞭を取った「週刊新潮」には齋藤十一、「週刊文春」には池島信平がいて、彼らの個性が両誌を特徴づけてきた。これまでスクープし、多くの人にファクトを提供し、溜飲を下げさせるものとなってきた事例は多い。しかし、互いにライバルとして競ってきた両誌だが、インターネットで情報を入手できる今日、両誌共にカゲリが出ている。情報はタダという考えが広まり、売れ行きは落ち、売れ行きを上げるために発するスクープはテレビワイドショー的内容となり、また、新聞・テレビ=メディアと同じ渦の中でシリウマに乗るような記事を掲載する。渦の中を見下ろして、「チガウダロー」と声をあげるような高い「見識」を感じさせるものがなくなった。情報ビッグバンの時代、両誌とももはや存続できないかもしれない。しかし、週刊誌がなくなるなら、政府機関など権力の垂れ流す情報だけになってしまう。ほんとにそれでいいのだろうか。しかし、まだ「週刊文春」「週刊新潮」で鍛えられた人材・取材力をもつ記者たちはいる。ネット時代にどう対応できるか。この時代ならではの「告発型ジャーナリズム」をどのように立ち上げることができるか。引き受け受けつぐ志ある若者よ出て来い・・・。

勝手に要約したが、要約をはるかに上回る滋味ある内容が盛り込まれている。権力からのニュースを垂れ流すのみのメディア、「知る権利」を標榜しながら「主義主張のためにファクトを歪め」、「報道しない自由」を行使するメディア、「ウラ」を取ることなくコピー&ぺーストで拡散するネット社会、そうした中で、各自あらゆる情報源からファクトを摑み出す能力を持たねばならないなどなど、いろいろ考えさせられる。


「週刊文春」編集長の仕事術

「週刊文春」編集長の仕事術

  • 作者: 新谷 学
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか

報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか

  • 作者: 西村幸祐
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2017/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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目次 『報道しない自由』(西村幸祐著 イースト・プレス) [マスメディア]


報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか

報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか

  • 作者: 西村幸祐
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2017/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



上記書籍、目次

はじめに メディア・コントロールの敗北

第1章 政権を揺るがしたメディア・コントロールのカラクリ

本来はポジティブな意味だった「フェイク」 / 「フェイク・ニュース」という言葉の登場 / 無視されるメディアの基本「5W1H」 / 開校反対派のキャンペーンが森友学園問題の発端だった / ソースは福島瑞穂氏が投稿した動画で一目瞭然 / 周到に準備されていた森友学園情報 / 計画的に拡散されたゴシップ情報 / 北朝鮮は「Jアラート」発令前に発射を予告していた / 巧妙に隠蔽される北朝鮮情報 / 「矮小化」して危機感を失わせる動き / 加計学園問題が飛び出した絶妙なタイミング / 「安倍封じ」への焦りが生んだ周到な計画 / ヒーローとして演出された前川喜平・前文部科学事務次官 / 加計学園の認可は「ゆがめられた行政」を正すものだった / 放送時間は「前川氏10」に対して「加戸氏0.4」 / 一時的に勝利したフェイク・メディア / フェイク・ニュースの目的は憲法改正阻止にある

第2章 メディア・コントロールとは何か

いまだに絶大な信頼を集めるマスメディア / 都議会議長は小池百合子氏との握手を拒否していなかった / なぜ、「ワイドショー」のフェイク・ニュースが効果的なのか / 世論は「朝ドラ」と「ワイドショー」でつくられる / 昭和時代からやらせ体質だった「ワイドショー」 / 『アフタヌーンショー』と「朝日新聞サンゴ事件」 / メディア・コントロールが公となった「椿発言」 / 椿氏の証人喚問から読み解くメディア・コントロールの実態 / ニュースの論調は「クロス・オーナーシップ」で決まる / 新聞社を軸として編成された「クロス・オーナーシップ」 / 「反共の壁」として設立された日本の民放 / なぜ、正力松太郎はCIAの協力者となったのか / 「クロス・オーナーシップ」を法律で禁じるアメリカ / 禁止法つぶしに奔走する新聞記者 / 「電波オークション法」はメディア再編の切り札になるか

第3章 なぜ、メディアは「歴史洗脳」をするのか

いまなお生きている 『閉ざされた言語空間』 / 日本の歴史を破綻に追い込む 「退位」 という表現 / 「言葉狩り」される皇室用語 / ポツダム宣言の完遂が目的だった「WGIP」の誕生 / 「WGIP」がつくったフェイク・メディアの温床 / NHK設立の裏に隠された闇 / 「アメリカの正義」がゆがめた言語空間 / 「自主規制」と「自主検閲」を強いたGHQ / WGIP遂行のために改組されたNHK / なぜ、皇族は敬称ではなく「さま」と呼ばれるのか / 「さま」に対するNHKの公式見解 / 天皇陛下を国会に「お迎えする」の嘘 / 「朝ドラ」が描いた太平洋戦争暗黒史観 / 反戦傾向の強い1970~80年代の「朝ドラ」 / なぜか太平洋戦争を語り始める「朝ドラ」ヒロイン / 女性たちに支えられる反戦思想 / それでも日本人がアメリカによって変えられることはない

第4章 なぜ、北朝鮮と中国の軍事的脅威は報じられないのか

すべては菅直人政権の「尖閣ビデオ」隠蔽から始まった / 報道されない事実① アジアは日本の憲法改正と再軍備を歓迎している ② イギリスのメイ首相は自衛艦で栄誉礼を受けた ③ 北朝鮮はすぐにハワイを攻撃できる ④ 台湾は日本の軍事力に興味を持っている / 日本メディアが最も隠したい軍事情報の真実とは

第5章 メディアに騙されない方法

レベルの低いプロパガンダにすぎないフェイク・ニュース / フェイク・ニュースを見きわめる14の条件 / 長い記事より「短信」を中心に見る / 発信者が信頼できる人かどうかを見る / 「ポリティカル・コレクトネス」に傾倒していないかを見る / 「その人は本当に弱者か」を客観的に見る

終章 あらゆるメディアは「プロパガンダ装置」である

「ベルリンの壁」と、見えない「東京の壁」 / 中国共産党と「報道しない自由」の共通点 / 「終戦の詔勅」に込められたGHQへの抵抗 / 立憲民主党の躍進と「21世紀のコミンテルン」 / 9年前から予見していた「報道しない自由」の兆候 / 「マスコミ自滅元年」となった2017年 / 民主党政権誕生を招いた「平成の改革」という妄想 / 安倍晋三が「標的」となった本当の理由

おわりに こんなメディアに、私たちは負けるわけにはいかない

NHK亡国論

NHK亡国論

  • 作者: 西村 幸祐
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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『報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか』 西村幸祐著 イースト・プレス [マスメディア]


報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか

報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか

  • 作者: 西村幸祐
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2017/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



既存メディア批判の書籍。著者は、既存メディア(新聞・テレビ)の多くは、事実を“正しく伝え”国民の「知る権利」に応えていないという。“正しく伝え”るとは「5W1H」(誰が、何時、どこで、何を、どのように)を「正直に」、事実のままに伝えることであるが、実際には、自分たちの「イデオロギーの目的に沿って5W1Hを操る」「洗脳装置」となり、事実を「報道しない」場合もある、という。とりわけ、「朝日」「毎日」といった「左派系メディア」が、そうである、という。

著者の北東アジア認識は興味深い。韓国・北朝鮮の北緯38度線は国境ではなく「休戦ライン」であり、台湾・日本、中国がそれぞれの側にあって、世界で唯一「冷戦」が残存している地域であるという。そして、東京は、旧・東西ドイツにおけるベルリン同様、文字通りの壁は無いものの、東・東京と西・東京に分かれていて、東・東京を構成し、そのイデオロギーを煽っているのが、「左派系メディア」であるという。

当該書籍をとおして著者の政治的立場もおのずと見えてくる。森友・加計疑惑や安倍首相に近い人物によるレイプ報道(「詩織さん事件」)は、左派系メディアによる操作であるかの論調である。《終章 あらゆるメディアは「プロパガンダ装置」である》最後の見出しは〈安倍晋三が「標的」となった本当の理由〉であり、その末尾の文章は、「なぜなら、旧体制と『東京の壁』をどうしても維持しようと努める敗戦利得者や、それにつながる『21世紀コミンテルン』は、日本を永久に続く冷戦構造の淵に沈めておきたいからである」と閉じられている。

著者は、自らが特定のイデオロギーにもとづいて論じているとは思っていないはずだ。事実・ファクトに基づく論議と思っているはずである。が、それでも、本書を読みながら芥川龍之介の『藪の中』を想起した。そこでは、事実とされるものが、ニュースソースごとにあり、聞くものたちは情報に振り回されることになる。本書から学べる点のひとつはそのことであるように思う。報道を見聞きする者は、そのニュースソースがなんであれ、錯綜する「事実」とされるものの中から動かない確かな事実・ファクトをつかみ出し、操られ洗脳されないよう警戒すべきことだ。そして、報道されていないことに敏感であることだ。著者の論議を、検証すべきものと見なすことを著者は退けることはないだろう。かえって、自著からそれを学んだのであれば、喜ばしく思ってくれるにちがいない。

著者は、江藤淳(故人)の著作『閉ざされた言語空間 占領軍の検閲と戦後日本』に言及し、それが「いまなお生きている」としている。メディアに関心のある方、日本の既存メディアの戦後の歴史に関心のある方、種々の権威とされるものによる情報操作に踊らされることを望まない方は、ぜひ一読をお勧めしたい。



閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)

  • 作者: 江藤 淳
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1994/01/10
  • メディア: 文庫



GHQの日本洗脳 70年続いた「支配システム」の呪縛から日本を解放せよ!

GHQの日本洗脳 70年続いた「支配システム」の呪縛から日本を解放せよ!

  • 作者: 山村 明義
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/07/18
  • メディア: 単行本




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